« 振動力学 水晶粒防振電源トランスを作る 設計7 | トップページ | 振動力学 水晶粒防振電源トランスを作る 設計9 »

2017年7月17日 (月)

振動力学 水晶粒防振電源トランスを作る 設計8

Ascensionx1967年7月17日午前4時、ジョン・コルトレーンは肝臓癌のために亡くなった。当時の朝日新聞はjazz界の巨匠が亡くなったことを慌ただしく伝え、日本では後追い自殺者が出たことも伝えたが、これについては小さな記事で当時ですら余り知られていなかった。どこの誰かはとうに忘れたが、この事実を伝えていくことがコルトレーンフリークの責務と思っている。あれから50年の半世紀が過ぎた現代はコンピュータに支配されたデジタル社会になり、すべからく1と0で物事を評価しようとやっきになっている。この時代だからこそコルトレーンの最終章「Ascension Meditations Expression 」3部作の混沌が1と0の評価とは無縁に光を放つ。本日はコルトレーンを流し続けて冥福しますが、よくよく考えたら日常コルトレーンしか流さないamp工房でありました。

01x水晶粒防振電源トランスを作る設計編の割には実際にトランスを巻いて、設計とは言えないのじゃあないかね?いや設計計算は十分やり尽くし、見えない所の確認だから設計と言える。水晶粒防振リング(青丸印)をトロイダルコアの外周へ巻いて、その上から巻き線して美しく仕上がった。出来た!と300ターン巻きインダクタンスを測ると何と30μh、またしてもやってしまった。黄色丸印のコアエッジが鬼門でここの角度が最大の重要箇所なのだ。

1コアから離して円形に巻く基本はコアエッジの角度を、折り曲げた位置を0度として90度方向へ変化させなくてはならない。そこでmdfで10mm全方位的にギャップをつけるドーナツ板を作る。これに10ターン巻いてインダクタンスを測る。

2インダクタンス344μhはまあ悪くはないが少な目で、どうやらこの方式は決め手にならないようだ。この段階から本番と同じΦ1.0mm線で実際に巻く太さとした。

3そこで水晶粒防振構造を考えた初期にケーブルでやった方式、テープへ水晶粒を貼り付けグルグル巻く方式をやってみた。

4インダクタンスは550μhでベストに近く、将来はこの手法を発展させる。

5次にコアエッジの角度を90度方向へ変化させるべく水晶粒防振リングをコア断面上下に付けた。

6この時のインダクは554μhで値も十分に出た。最終結論はコアエッジの角度だけとなる。

Viola2なぜ、難解なトランスまで作るのか?viola のリファレンスパワーアンプbravo(ブラボー)を聴けば、アンプを製作しようとする意欲は失われる。原資豊かな方は迷わず鬼才トム・コランジェロの遺作を手に入れるべきで、アナログアンプの最終章と言える。駆動力と緻密さでは勝てないが、水晶粒で武装した古典管と純銅電解コンデンサと対向巻きトロイダルトランスとetc...これらのシステム総合力と、人後に落ちない情熱で音色と位相特性では勝てる可能性が出てくる。

Carav言いかえればホキ美術館にある現代アートのスーパーリアリズムがviola流儀で、サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会にあるカラヴァッジオがあんぷおやじ流儀となる。そしてjazzオーディオの最終章は鉄との戦いで、鉄を制するものはオーディオを制すると言えよう。その鉄とはケイ素鋼板を使ったトランスとモータで、先ずはトランス類の開発をやる。最初の難関電源トランスが完成すれば、出力トランス、mcトランス、プレートチョークと全てのトランスの製作が可能となり、異次元のトランス群が出現することになる。そして最終章の最後に理想のターンテーブル用acモータを作る。

|

« 振動力学 水晶粒防振電源トランスを作る 設計7 | トップページ | 振動力学 水晶粒防振電源トランスを作る 設計9 »