« 振動力学 水晶粒防振電源トランスを作る 設計了 | トップページ | 振動力学 水晶粒防振出力トロイダルトランス編 2 »

2017年7月25日 (火)

振動力学 水晶粒防振出力トロイダルトランス編 1

Vincixmj8月号に佐久間さんの記事が載っており、巻頭言に”沢山のオーディオの知識がどんなに音をだめにしたことか!”と一刀両断にされていた。知識は行き過ぎると権威となり、権威を振り回すようじゃあオーディオも含めてすべからくだめになる。高学歴の高知識に頭脳の大半を費やしてしまうと、オーディオの芸術の芸の部分には頭脳が回らなくなるのだろう。もっとも高学歴の高知識で「音の良し悪し測定器」が出来るならば、認めて従うけど。ダ・ヴィンチの無学の徒が指標で、科学と芸術の融合で世界を変えることが出来たのだから、大いに無学の徒(権威の無い独学)となりjazzオーディオに新たな道を切り開こう。
注:音の良し悪し=おとのよしあし、と教養豊かな方は読もう。

245さて無学の徒は水晶粒防振電源トロイダルトランスが上手く出来たものだから気を良くして、次は出力トロイダルトランスを作ったろ!と決めた。電源トランスほど簡単には出来ないが、難しいラッキョウの皮を1枚1枚剥いていくと終いには何も無い、が難解とされているものの正体ならば、喜んでラッキョウの皮を剥きやしょう。カニンガムcx345のシングルアンプの出力トロイダルトランスは、a級2wの出力とすると、1次インピーダンスは4.6kΩ、2次インピーダンスはアルテックのマルチだから16Ωとなる。すると直流電流は36maになり、2倍強の100maで磁気飽和をしないトロイダルコアを選ぶ。

1そこで無方向性か、方向性か、どっちの電磁鋼板が一番良いのだろうか?鉄心で音が変わる...理由はナニ?振動係数とゆう切り口から違いは推定できる。電源トランスの交流だけより、直流を流しその上に交流が乗る出力トランスの方が厄介だ。100maで磁気飽和しない鉄心は透磁率が低く磁気抵抗の大きい方が良い、と思わぬ検討結果が出てきて、磁気現象が苦手なあんぷおやじも電磁鋼板がたまらなく面白くなってきた。

2磁束密度B=μHでμは透磁率、Hは磁化力(a/m)となる。巻き数比は17でおおざっぱ1700ターン巻くとすると、数式はH=巻き数x電流値/(トロイダルコアの長さ)で、H=(1700x0.1)/1.287(単位は全てMKS系)132(a/m)となる。方向性の場合Hを132で追うとBは1.8T(テラ)となり飽和領域に近い、そこで無方向性を見るとBは0.8T(テラ)となり飽和領域までに俄然余裕がある。てっきり方向性になると思っていたが、磁気飽和から逃げる為に磁気ギャップを付けて磁気抵抗を増やして飽和を防いでいるくらいだから、透磁率は低い方が良い。まあやってみるか!

0_3無学(独学)の徒は、はなっから権威など皆無であるが、水晶粒防振出力トロイダルトランスを検討していると、最低限の知識は要る。だから知識の必要性も認識しているが、その時が来たら勉強すれば良い。余談だが、ファインメットやアモルファスは方向性に比べて透磁率は何と10倍!しかし磁束密度は70%とダウン、これは一体?ファインメットもアモルファスも最近の車みたいなもので、高透磁率でアクセルをガンガン吹かし、コアギャップでブレーキを強烈に掛けてコーナリングする。マニュアル車で最適なギアになればこんなにややっこしいコトもない。しかしこのあたりにウエスタンの名トランスがなぜ中古でも100万円もするか、の秘密があるような気がしてきた。

|

« 振動力学 水晶粒防振電源トランスを作る 設計了 | トップページ | 振動力学 水晶粒防振出力トロイダルトランス編 2 »