« 振動力学 水晶粒防振電源トロイダルトランス 2 | トップページ | 素材力学 電磁鋼板の怪 »

2017年8月10日 (木)

振動力学 水晶粒防振出力トロイダルトランス編 4

Line過日、上海駿河屋さん転じてハノイ駿河屋さんが”ラインアンプが壊れた、何とかして!”と飛び込んできた。”ようがす、修理しやしょう!”と快く引き受けた。amp工房の今日の音があるのは口の悪いお2人、ハノイ駿河屋さんと割烹わかすぎの若旦那のお陰と心得ている。まずこのお二方は音で褒めたためしがない。ここが重要で、周りに確固たる音の信念を持った助言者が居ないと、終いには裸の王様の音になってしまう。もう少し解説すると、ハノイ駿河屋さんはjazzミュージシャンでジャムセッションのギターの立ち位置の音が基本でえげつなく、ベイシーの菅原さんのjazzドラマーの立ち位置の音と似ている。若旦那は天才料理人で味と音の記憶力は抜群で、そんじょそこらの音響マイスターも適わない超絶耳の持ち主。全てテキトーがあんぷおやじ流儀で、三位一体で音が作られた。

0x画像出展:wikipedia
トランスの動作原理である電磁誘導現象は、1831年~1832年にマイケル・ファラデー等によって発見された。画像のファラデーのリングトランスは鉄の丸棒をトロイドにして、平面対向巻き+重ね巻きになっている。あんぷおやじ流儀もファラデーの平面対向巻きにして、しかし重ね巻きはやらない。なんだい、1831年までjazzオーディオのトランスは遡るのか?

Imp5出力トランスのインピーダンスは通常低い周波数で表示してあり、例えば5kΩで50hzとすれば周波数をどんどん上げていくとインピーダンスもどんどん大きくなるが、あるポイントからインピーダンスは下がり始める。これがトランスに存在する、浮遊容量とかストレーキャップと呼ばれているやっかいな連中のせいなのだ。(目盛りは対数)

Swtrjazz仲間でスイッチング電源の師匠togawaさんのトランス構造図。小さいトランスのコアに効率よく巻き線するから難しい問題が山積みとなる。まあ、このように難しくしないとトランス屋さんは商売が成り立たないがね。狭い所に目一杯巻くから次に示す問題が発生する。

Trx

重ね巻きの問題点は巻き線層間に結構大きな静電容量が存在する。勿論電路だから巻き線の隣同士にも静電容量は存在するが、大きさがまるで違う。トランスの結合係数を限りなく1に近づけると限りなく結合容量も大きくなり、これがトランスのジレンマなのだ。

Ttrxその結合容量を限りなく小さくしたのがあんぷおやじ流儀の水晶粒防振出力トロイダルトランスだが、結合係数が取れない場合には重ね巻きもあり得るが、その場合は巻き線層間には水晶粒防振層を入れる。Φ450mm厚さ60mmのトロイダルコアで作った出力トランスの出力は、たったの3w。神業的巻き線技術も必要なく、小学生の図画工作にしてしまった水晶粒防振出力トロイダルトランスは、痛快なり。スマホが売れたって産業構造は偏執狂で、裾野の中小零細企業は相変わらず大変。でありますから重厚長大にしておけば、裾野まで産業構造は平等化される。

|

« 振動力学 水晶粒防振電源トロイダルトランス 2 | トップページ | 素材力学 電磁鋼板の怪 »