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2017年9月 5日 (火)

泥縄力学 ワウ・フラメータ

180ax画像はLINN SONDEK LP12 のワウフラ測定状態で、ワウフラ0.1%、周波数誤差12hzと悪いデータが出ても驚かなくなっていた。長年様々な開発に携わってきたがカタログ値と測定値に結構差があるのは、ワウフラ測定が筆頭に思う。理由は測定方法に問題があり、ワウフラを測る場合パルスジェネレータ出力と、専用レコードの3khzを測る場合でだいぶ違う。勿論パルスジェネレータ出力の方が良い。専用レコードの場合センタースピンドルの勘合具合で0.01%位は直ぐに変わるから、マランツの立会い時には神の手を使い、レコードの端面をコンコンと叩くと0.03%のチャンピョンデータが出て、担当者を喜ばせる。

617p_2もう4ヶ月も難航している修理業務があり、モータ回転が可能になったものだからパルスジェネレータ出力でワウフラを測定しようと、愛用のmeguro mk-617を引きずり出した。所が入力を入れてもモニターランプが点かず、これはエライことだ。慌てて殴る蹴るの、いや、あっちこっち叩くが反応は無く、仕方がないので泥縄力学で急遽修理をすることにした。入力opampのアナログ回路は正常、デジタル側が全く動作していない。調べると3端子レギュレータのロジック用+5vがイカレていた。珍しい故障で直ぐに交換し完了した。

617文面では随分と楽そうだが実際は昨夜の12時から今まで掛かり、完全オールナイトになってしまった。回路図やドキュメントの無い場合にはシステム構成を読んで手探りの修理で時間は掛かる。このmeguro mk-617は、デノンのcdj3700開発時にデノンと測定環境を合わせる為に購入し、最小単位が0.01%もある優れもの。

615長年使ってきたmeguro mk-615は質実剛健の安定感抜群のワウフラメータで、30年近く経つが未だに故障は無い。

6100ミナトエレクトロニクスのmodel6100はデジタル表示重視でアナログメータはおまけのグリコ、精度は0.01%が出せて細かい数値を読みたい時は活躍する。ターンテーブル開発は本業でワウフラメータは合計4台持っているが、常用はmeguro mkになってしまい、計測器の場合勿論測定精度は最重要だが、計測器の醸し出す雰囲気も重要なファクターになる。

927ここからワフフラの怖い実態。
画像はemt927の測定状態でワウフラ0.056%、周波数誤差1hzとamp工房で測定したターンテーブルではトップクラスの成績。kenwoodのfl-180aは機能不足でプロ用にはちょっとだが、傾向を測るときは簡単操作で多用する。通常はwtdのrmsを使いワウフラ値をかなり平均化して表示する。これで開発者もユーザーも安心するのだが、これをun wtdにすると0.3%のレンジでもオーバーすることがあり、更にmk-617なんかのピークモードにすると、青ざめるデータになる。もうターンテーブルもお終いの時代だから、究極のターンテーブルではwtdは使わずレコードの回転精度の実態を明らかにしようと考えている。

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