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2017年12月31日 (日)

Sound Lab electrostatic speaker A1 復活 4

0001960年代も終わり頃、いまだ絵画に前衛旋風が吹き荒れていた時代はフリーjazzも大いに活況を呈していた。清水(市)美術協会には鈴木慶則先生、出口マチさん、h社先輩の渡辺輝さん等シュールレアリストがおられ、大いに影響を受けた。シュールレアリズムの場合、描写力を必要としておりデッサン力などの基礎技術が必須になる。ところが前衛絵画では全くデッサン力や描写力が無くてもそれらしく見えるため、描けないにわか前衛画家も多く出た。ここがフリーjazzとの大違いで、フリーjazzは演奏の基礎技術が無ければ話にならない。jazzオーディオの場合は前衛絵画に同じで、基礎技術が無くてもそれらしく表現できるためややっこしいが、まあお好きにどうぞとしか言いようがない。

00_2サウンドラボA1コンデンサスピーカの復活を何としても正月中に完成させようと息巻いていると、パーカショニストのnakaさんがもっとがんばれコーヒーを持参で陣中見舞いに来てくれた。コンデンサスピーカの能書きを垂れて”1万ボルトはさあ~、高圧電線が必要でオヤイデ電気に手配したのよ”と言うと”あれ、オヤイデはもう年末で休みでしたよ!”と言う。慌ててメールを見ると27日から通販はお休み。しまった、高圧電線が無ければ正月は仕事にならん!
0そこで正月は断念して丁寧にサウンドラボA1コンデンサスピーカを解析することにした。どっちみち回路図はcadで描かなければならないから、LTspiceでコッククロフト・ウォルトン回路( Cockcroft-Walton)を描いた。高圧トランスは1470vpeakとして、コンデンサ振動板の高抵抗は300MΩとした。
1LTspiceで描けばシュミレーションもできて具合が良い。早速シュミレーションで2段目のマイナス電圧を調べると、1470vx2=-3kvになっている。
2こちらが全体のシュミレーションになり出力はマイナス12kv位だが、1470vは実効値なので現実は√2の16kvまで出せる能力を持つ。この1470vを1次側のスライダックで可変してバイアスを自在に変化させる。音はボリュームよりスライダックの方が圧倒的に良い。
3こちらがサウンドラボA1コンデンサスピーカの原理図になる。赤丸印がコンデンサスピーカ要のコッククロフト・ウォルトン回路、中央のフィルムが発音体、両サイドのグリッドがオーディオ信号によりプッシュプル動作をさせる電極。聞こえは良いがバラしてみると町工場のような(失敬!)作りで、なるほどコンデンサスピーカはフツーのスピーカのように金型投資がないから、ガレージでも作り易いのだ。
4やけにややっこしいマッチング回路だから、理解のために丁寧にスケッチしてみた。u1とu2が低域をプッシュプル動作させるためのマッチングトランス、u3が高域のマッチングトランスで7μfのハイパスフィルターと30Ωのアッテネータが付いている。画像上はシュミレーション用にアレンジしてある。低域と高域の合成は100kΩと0.01μfのフィルムコンデンサで行っている。
5早速シュミレーションしてみた。赤丸印と青丸印は実際のスピーカ端子の色で、画像には無いが高圧端子は黄色となっている。プッシュプル動作にならないので何度も回路をチェックしたが間違いない。問題はトランスモデルで測定してトランスモデルを作るべきだが、動作の確認のみで性能確認はないからテキトーなトランスを使ってこれがまずい。
6そこで高域のハイパスを100μfと低域まで通過させて動作させると見事にプッシュプル動作はした。u3の高域トランスを赤と青にまたがして高域もちゃんとプッシュプル動作させるようにしてある。こうゆうところに回路技術が光りサウンドラボ社も良いエンジニアが居る。u3については正確なモデルを作ればシュミレーションも正解になると思う。

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2017年12月30日 (土)

花園ラグビー 高松北高校対東海大翔洋高校戦

Rgu深夜に放映された香川の高松北高校ラグビー部と我ら東海大翔洋高校ラグビー部の試合で、アナウンサーは不用意にも四国をラグビー不毛の地と言った。昔静岡もラグビー不毛の地と言われたことがあって、随分と憤慨したものだ。不毛とは何だ!勝てなければ不毛か!となり、ひたむきにラグビーしていた高松北高校にあいスマンと思った。試合には負けたが、ひたむきさでは高松北高校の勝ちに見えた。ラグビーはハンディが無いから強豪校を倒すのは容易ではないが、しかし前半30分、後半30分、気持ちを切らす事無くひたむきに戦えば、試合に負けても気持ちで勝ったことになり、enpuku先生の言われた「ラグビーは崇高なる精神のスポーツ」とならん。東海大翔洋高校ラグビー部の次の試合、佐賀工業(bシード)戦は本日12月30日、どれだけひたむきにラグビーできるか期待しよう。

12月31日追記
bシード佐賀工業に負けて2017年組東海大翔洋高校ラグビー部の花園は終わった。お疲れ様でした。

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2017年12月29日 (金)

Sound Lab electrostatic speaker A1 復活 3

0出展:ステレオサウンド102号
1992年のステレオサウンド誌だから25年も前になるか。特技はステレオサウンド誌から音が聴こえてくることで、サウンドラボA1コンデンサスピーカはこの記事から妙なる音色が聴こえてやられた。A1コンデンサスピーカの左側はウーファのB1で日本にはこれしか入っていないようだった。これをcelloのパフォーマンスでブリッジ接続しているから、この仕組みは理想的に見えた。サウンドラボA1は言ってみれば深窓の令嬢のようなモノで、恒温恒湿に制御された過保護環境でないと生きられない。われら庶民の劣悪な環境では、例え入手できたとしても生きながらえない。落とし前は劣悪な環境でも何とか生きながらえる改造を施す。

1記憶は自分に都合の良いように改竄されてしまい、これが歴史の実態と思う。コンデンサスピーカなんか高圧とマッチングトランスだから簡単な回路だよな、と記憶はそう言っていた。ばらしたらなんか凄そうで...

2_2これが問題のコッククロフト・ウォルトン回路( Cockcroft-Walton)で、湿気にやられて年中漏電していた。

3全部部品を外して蓋を見る。バイアスはac100v入力の高圧トランスをボリューム可変する荒っぽさで、この辺りはアメリカ気質の豪快さの表れ。高音調整のブリリアンスコントロールなるものが付いている。低音調整はバナナプラグの差し替えで行い、1枚のフィルムスピーカなのに、なぜだろうか?

4x これも思い出したがac100vバイアス調整に呆れて入力97v、出力1,400vの高圧トランスを当時ユニオン電機に作ってもらっていた。この電圧の根拠はコッククロフト・ウォルトン回路8段で16,000vまで発生させることによる。バイアス調整はスライダックを使い、ac100v1次側の電圧調整で行う。

5パーカショニストのnakaさんがみえた時”後悔している”と言ったシロモノでご覧のようにサウンドラボA1の回路は大変複雑なのだ。チョイチョイとコッククロフト・ウォルトン回路だけ作り直せば終わり、がとんでもない事態になってきた。

6 こうなりゃあ火事場のクソ力でやってやろうじゃあないかと、完全にバラバラに分解した。オーマイトの100kΩ100wの抵抗とascの0.01μf16kvは低音と高音の合成に使われている。

7いよいよ本題のコッククロフト・ウォルトン回路で3kv高圧ダイオードと0.02μf3kvセラミックコンデンサ8段が数珠繋ぎになっている。ここから散々漏電して基板が焦げたため、ホットメルトで固めたのはマズかった。この手は耐圧が足りない。直るかどうかは分からないので投資は出来ないが、このコンデンサをジャンセンの銅コンデンサ0.02μf1000vに交換すれば確実に音質は向上する。

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2017年12月28日 (木)

Sound Lab electrostatic speaker A1 復活 2

0タイトル「愚考の輪」はあんぷおやじ流儀の絵画におけるライフワークで、何作か描いた。一番最初に描いた時は前衛旋風の末期だったが、大庭先生が大変評価してくれて若干19歳にして独立美術にも誘われたが、群れることは嫌いで辞した。行動を起こしてから考える習性から、しくじっては考え、しくじっては考え、で「愚考の輪」は愚かにも繰り返される戦争がテーマではあるが、自分自身のコトでもある。

1 喫茶室の席はどんどん減ってオーディオ機器がどんどん増えている。先ずはテーブルを1個減らす方式で、サウンドラボA1コンデンサスピーカを配置してみる。
2しかし席が減るのもまずかろうと正面にスピーカを配置してみた。メインのaltecスピーカシステムへの干渉とおおぼったさで、これはではダメだ。結局上画像の配置で決定したが、まだ音が出るかどうかは分からないのに悩んでいる。
3次にスピーカ駆動用のパワーアンプになるが、こればっかりは真空管では駆動できない。celloのパフォーマンスなら間違いないが、しくじった時の被害が大きいのでアムクロンの2Ω駆動を入手した。pa用アンプだから元気が良いとか、キメは粗いとか、ネット評価は出ているが、なんせ2万円は安く2台入手した。
4 opampとモトローラのnpnトランジスタで構成されており、opamp嫌悪派は絶対に使わないでしょうが、残念ながら音はopampに支配されている。コンプリにせずnpnトランジスタだけで構成するとコレクタ同士が接続されて、構造上都合が良い。早速しょうもない音システムに組み込んでみたが、繊細で透明度の高い音が出て、ネット評価は当てにならない。これを電源密結合、純銅素材、水晶粒防振構造の改造を加えたらエライことになる。とゆうより最近銘柄は何でも良い!
Mj サウンドラボA1コンデンサスピーカを入手した時アンプの低インピーダンス駆動に苦労した経緯があり、この手のスピーカはアンプを選ぶ。とゆう訳で低インピーダンス2Ω駆動について検証してみよう。電源電圧が±87vとあるからmj21194トランジスタのvceとエミッタ抵抗ロスその他をー2vとみると、電圧は85vとなりpmax=85x85/4x2=900wとなる。これをブリッジ接続すると1,800wとなり、サウンドラボA1コンデンサスピーカを駆動するには十分なドライブ能力と言える。但しトランス容量は大丈夫そうだが、電解コンデンサの電流容量は見るからに頼りないので大型の電解コンデンサを外付けする。

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2017年12月27日 (水)

Sound Lab electrostatic speaker A1 復活 1

0ソルトレイクシティをユタ大学後方にある丘陵から眺望する。遥か彼方には雪山もあり、信州に良く似た気候と思う。サウンドラボ社はソルトレイクシティから南下したガニソンにあり、一応問題点は伝えたが仕事優先で細かい交渉(自力で修理するから回路図等の提出要求)までは終ぞ出来ずに終わった。ハイエンドオーディオ機器はステレオサウンド社の分厚い隔月誌で華々しく伝えられ、本から音が聴こえてくる始末だから音を聴かずして購入することもしばしばで、その第1号がタンノイのウエストミンスターで、A1は第2号だった。一時期盛んにサウンドラボA1コンデンサスピーカの宣伝や記事が載ったが、潮が引くように消え去ってしまった。普遍でないものは消費者を惑わすから如何なものかとも思うが、最終的には買った本人の問題だから文句も言えまい。

0x_2殆ど聴かないうちにcelloのパフォーマンスでパワーを加えたらフィルムタッチが起きてしまい、嫌気がさして300万円もするスピーカを放置してしまった。もう20年も昔の話になる。人生落とし前を付ける時期が来たようで、サウンドラボA1コンデンサスピーカと決着をつけようと決めた。さいわい水晶粒防振構造と太陽電池関連で学んだ電源技術が大いに役立ち、技術環境が変わっているのも落とし前をつける要因になった。Charge-Pumped Reboost太陽電池テクノロジーでスイッチして高圧を作るより、ノンスイッチのコッククロフト・ウォルトン回路( Cockcroft-Walton)の方が音が良いので、早速高圧ダイオードと高圧セラミックコンデンサを手配した。
1サウンドラボA1コンデンサスピーカは問題だらけだが、いずれにしても日本の湿気の多さの環境にやられてしまう。ソルトレイクシティへ行けば分かるがパリパリに乾燥した高原で、自生するサボテンも高山性の乾燥に適応した品種が多い。直ぐにだめになってしまうコッククロフト・ウォルトン回路は、絶縁特性に優れたテフロン基板を使う。音は大したコトはないが、やっとテフロン基板の生きる時が来た。
2行動してから考える真骨頂で真夜中にサウンドラボA1コンデンサスピーカの移動を始め、研究室扉の段差に乗り上げ倒れる寸前に冷や汗は出るが、もう後の祭り。昨日パーカショニストのnakaさんにsosを出したばかりで後悔している。amp工房研究室にサウンドラボA1コンデンサスピーカを移動したのが2013年頃で、僅か4年ほど前だがその時より大幅に体力は落ちている。
3研究室奥に保管しているもう1台を引きずり出すのが最大の難関だが、何とかハイ状態は異様に力が出て強引に引きずり出した。遂に2台を喫茶室まで出すことに成功したが代償は腰に来て手に来て、年末まで尾を引きそう。20年間の保管状態は余り良くなく、ネットに相当ストレスを掛けたりしているし、1本はフィルムタッチも起きているから果たして...まあ1本でも蘇ってくれればmonoで使えるから、それでも良しと考えている。

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2017年12月25日 (月)

振動力学 しょうもない音2

1行動を起こしてから考えるか?考えてから行動するか?アナタはどっち?ましてや家内に相談してからなどトロイことを言っているようじゃあ、jazzオーディオもベンチャー企業も出来ない。だからあんぷおやじ流儀は行動してから考え、しくじっては考え、しくじっては考え、しくじりだけは人後に落ちないが、それでも一向に思慮深くならない。今回もやってしまった!なんのしくじりかは巻末で。

2しょうもない音は8cmフルレンジからイギリス製20cmのフルレンジWharfedaleのsuper8/RS/DDに切り替えた。古びた箱は純正通りのサイズで背面にスリットのバスレフポートがある。素人箱にしては素晴らしい作りで、スピーカより箱に感心した。但しグラスウールは年代モノで、いつまでも手がチクチクする。
3Wharfedaleのsuper8/RS/DDを観察すると、アルミダイキャストフレームに大型フェライトマグネットの堅牢な作り、それに比してスピーカ端子は極めてお粗末でアンバランス。

4エッジは布製だからスポンジのようにボロボロになることは無く、安心感がある。メカニカル2ウエイでセンターキャップのアルミに着色、取り付け面のグリーンのフェルトがワンポイントの洒落、スピーカbox本体の取り付けは裏側のダイキャスト面になるからグリーンのフェルト面に手はつけない。
5スピーカバッフル面はサランネットがはってあり時代を感ずる。これらは全て撤去する。1967年本格的にアンプを作り始めた時にスピーカも作り始めて、お堀の岩崎ラジオへサランネットをよく買いに出かけたものだ。こんな分厚いサランネットでは音を鈍くしてしまうが、当時は何も考えずに参考書の通りに作っていた。
6サランネットを外してバッフル面にWharfedaleのsuper8/RS/DDを置いてみるが中々洒落ている。パーカショニストのnakaさんが10万円オーディオシステムを作り、大変苦労されているので、このWharfedaleのsuper8/RS/DDも10万円システムの教材にしてみた。
mc(工場原価)には運営経費などの間接費は含まないから、仮にmc10万円のシステムを作るのであれば売価は最低でも30万円のシステム、とゆうことになる。ここが問題で、30万円の音となるとそれなりの評価が付きまとうから結構責任が生ずる。でありますから、10万円の工場原価の場合は30万円頂きましょう。それでも1品料理のシステムでは、足が出ると思うよ。

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2017年12月23日 (土)

音色力学 古ぼけたスタインウェイB-211 了

2_212月18日は静岡ロベンドでのjazzコンサート、jazzプロデュ-サーのm氏は負傷を押しての連ちゃんになるが、気合でがんばっている。
ロベンド演奏メンバー
纐纈雅代(as)
本山二郎(b)
清水絵理子(p)
かなり早く新静岡駅に到着したものだから本を物色しにエスカレータに乗る。5fにマルゼンがあり、洋楽本コーナーでjazz関連本と出て隣が真空管アンプ本とあり、この配列は抜群で売り場のお姉さんに”jazz本の隣が真空管アンプ本とは素晴らしいセンス!”思わず興奮して褒めると”は?”とつれない。TBM(スリー・ブラインド・マイス)の藤井さんの本を迷わず買ったが、しまった~印税は小川先生だ!

3_31つ年上のベースの二郎さんと団塊最後のがんばりだ!とエール交換をする。ベースはと聞くと東ドイツ製で日本には3本しか入っていない珍しい代物と言う、ベースの胴にはレイ・ブラウンのサインが光る。アンプはと聞くと”アンプは嫌いだ!”と嬉しいことを言ってくれる。しかしピックアップとアンプ無しは音が飛ばないから、誰でも出来るわけでもない。
4_3音色にやけに拘るから次なる犠牲者は纐纈雅代さんで”セルマーだよね?”と聞くと”違います、キングのヴィンテージスーパー20です”と言う。チャリー・パーカーも使っていたから迷わずキングにしたと思う。この日の演奏もチャリー・パーカーが多く大いに受けていた。
5_3静岡ロベンドへ着いたのがpm7時でまだ客は殆ど来ていなくて、ピアノの清水絵理子さんと旧交を温める。好きな女流ピアニストでセンシティブでリリカルで、美しいピアノから無限のアドリブへと変化させる技巧派でもある。纐纈雅代さん、本山二郎さん、清水絵理子さんの打ち合わせを横で見ていて、難解な譜面やコード進行にjazzの凄さを垣間見た。チャリー・パーカーが主体でフリーの場面は少なく、至近距離での楽器の音に聞き惚れた。
6_2スマン、やっと主題です。
清水絵理子さんのピアノ演奏とゲストで参加した皆川育代さんのピアノ演奏では、同じピアノなのに丸っきり音色が違う...これは一体???
7_2翌日纐纈雅代さんがamp工房へ見えたので、その時この疑問をぶつけると、至極当たり前と言う。よいどれ伯爵の古ぼけたスタインウェイB-211の音色が、皆川さんの演奏と後のゲストで参加した成田さんの演奏では大いに違い、頭が痛くなった。「音色は演奏者で決まる!」こんな簡単だが重大な出来事をオーディオ人は誰も教えてくれないから、音色力学で散々苦労していた。実はピアノ教室のk賀先生の所で弾かしてもらったスタインウェイのD-274の音色が、ビル・エバンスのリンカーン・センターD-274の音色と違い、この時から何かな~?と思っていた。こうなりゃあ方針転換だ!音色力学は捨ててしまい、煩さの除去で音色は自動的に決まり、低音のブクブクを取りさえすれば良い。この結論から最短に居るのが、kuraiman社長氏の唯一無二のオール水晶粒防振構造化システムとなるか...了

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横浜よいどれ伯爵のjazzライブとTBM

3_212月17日は横浜「よいどれ伯爵」での忘年会的jazzライブで、その詳報です。

演奏メンバーは次の通り。
纐纈雅代(as)
加藤真一(b)
小田島伸樹(g)
横山和明(ds)
中村公美(ts)
皆川育代(p)
ベースの加藤の真ちゃんにドラムの和明君、アルトは纐纈雅代さん、ギターは凄腕の小田島さん、地元の公美ちゃんと育代さん、jazzプロデューサーm氏の親しいjazzミュージシャンばかりのコンサートで、気楽に楽しめた。レコーディングエンジニアのt井氏がデジタルのMR-1000録音機と奇妙な形をしたakgマイクを持参しており、ミルトさん(黄色丸印)も参加して録音のセッティングを始める。

4_2演奏の中で、デューク・エリントンの”イン・ア・センチメンタル・ムード (In a Sentimental Mood)”の纐纈雅代さんが出色で聴き入った。フリーを期待していたがフツーのjazz好きの皆さんのようで、演奏者側もそれに合わせたのかもしれない。纐纈雅代さんのアルトの凄さは、高域でも音圧は落ちないし消えゆく音色もコントロールされ、ダイナミックレンジは驚異的に広く、陰影抑揚とも素晴らしい。
5_2横浜「よいどれ伯爵」のjazzライブへ出かけた目的のひとつがTBM(スリー・ブラインド・マイス)の藤井さんに会うためで、2ステージを聴きながら口角泡を飛ばして藤井さんと話し込んだ。一番疑問だったTBM(スリー・ブラインド・マイス)のレコードの音がなぜ良いか!の答えを教えてもらい、30数年来の謎が氷解した。業界の話でもあるため割合させてもらうが、日本のjazz音楽界に金字塔を打ち立てた藤井さんも御年喜寿となり、益々お元気は何よりです。藤井さんとは再会を約束して分かれた。横浜「よいどれ伯爵」での2017年の忘年会的jazzライブは随分と有意義であり、時に重い腰を上げるのも必要なのだ。別れ際にドラムの和明君から”良いお年を!”と言われ初めて年末を実感したと同時に、和明君の礼儀正しさに感心した。
0000x
追記
纐纈雅代さんをかぶりつきで聴こうと真ん前の席を陣取ったら、jazzプロデューサーm氏がTBMの藤井さんと密談?になるからと、奥まった数人掛けのvipbox席へ案内してくれた。このポジションは演奏者の正面になるし、コーナーになっているから左隣は客も居ないし、落ち着く良い席だ。所がこの席は定在波なのか?音の集中飽和なのか?音が歪む。自分の耳のせいかと思っていたら家人も同様で、ライブでも音が歪むようだ。mcで雅代さんはマイクを使うが、演奏ではマイクを一切使っていない。加藤の真ちゃんのベースアンプと小田島さんのフェンダーアンプくらいだから、基本はアコースティックのはずだが...

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2017年12月21日 (木)

振動力学 纐纈雅代さんを水晶で包む編

0纐纈雅代さんがjazzプロデューサーのm氏とコーヒーを飲みにみえた。迎え撃つは彼女傑作のband of edenで、急遽daコンバータ部のみ水晶粒充填したソニーのCDP-337ESD改造機にcdを載せる。

band of eden
楽園のグループ 三丁目の宇宙
纐纈雅代(sax,mbira,vo)
内橋和久(guitar,daxophon)
伊藤啓太(bass)
外山明(drums)
guest スガダイロー(piano)

入店するなり雅代ちゃんは”凄い!”とつぶやくが、そりゃあそうでしょうよ。これは凄いcdで纐纈雅代流クルセ・ママと密かに思っていたから、こっちは納得する。傑作が生まれるには幾つかの要素の偶然がある。新宿ピットピンのレコーディングライブ、ミリオンセラーしか手がけないサウンドエンジニアzakさんのミキシング、何よりもメンバーと演奏が凄い、これらの条件の重ね合わせで傑作が生まれた。
1次回amp工房にみえた時もっと”凄い!”をつぶやいてもらおうと、雅代さんを水晶粒で包むことにした。例の水晶粒防振構造cdの製作なのだ。蓋付きのアクリルパイプ、band of eden のcd、センターボスの各パーツを準備する。
2組み立ての最初は、band of eden cdのレーベル面にセンターボスを貼り付ける。
3最大の難関はband of edenのcdをアクリルパイプへ貼り付ける作業だが、cdのセンターをしっかり出す必要があり、接着剤が乾かないうちに手をベタベタさせながら芯出しをする。ここまでやって接着剤が完全に乾く5時間ほど自宅へ仮眠に戻る。
4毎度ながら丑三つ時の出社になり、出掛けに上司から”不審者と思われないように”と忠告があり、この暮れは地方公務員が盛んに動き回るから、あり得る話なのだ。詰める々ひたすら詰める、水晶粒を丹念にアクリルパイプへ詰め振動を加えて充填密度を上げて完成する。
0xこちらが水晶粒防振構造化された世界に1枚の纐纈雅代さんを水晶で包んだ、band of edenなのだ。不許複製です。
6ここからがおおごとで、振動力学で作ったソニーCDP-337ESD水晶粒防振フルチューン機を、停止中のサブシステムから外してメインシステムへ運ぶが、重さとボタボタ漏れる水晶粒に、気合だー!
7昨日雅代さんに聴いてもらったband of edenとは異次元な音にたまげ、もったいなくて本人だけにしか聴かせたくない。ピットインのレコーディングライブの素晴らしさ、ミキシングのzakさんの凄腕、空間に音が飛び散り繊細で且つ力強い音の推進力に、やられた!コルトレーンのクルセ・ママからアセッションの譜系なのだ。凄い女流アルト奏者が現れたもので、「よいどれ伯爵」のjazzライブで同席したTBM(スリー・ブラインド・マイス)の藤井さんは、30年ぶりの女流アルト奏者と評した。30年前とは1987年にデビューした早坂紗知さんのことになる。コルトレーンの譜系は我がお宝で、jazzオーディオ進化の大いなる推進力となり、雅代さんに感謝でありました。
Lex0xx12月21日追記
雅代さんからサウンドエンジニアのzakさんはミリオンセラーしかミキシングしないと聞いて、興味が涌き調べてみた。直ぐに共感する言葉に出会う、zakさん曰く”所有しているレコードやcdの少なさにびっくりするけど、多いとか少ないとかの問題ではないと思う”これは常々思っていることで、jazzレコードの所有枚数とクリエイティブは何ら関係ないと考えている。むしろ多く所有できる恵まれた環境では、創造性を邪魔することさえあると最近は思っている。

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2017年12月19日 (火)

音色力学 古ぼけたスタインウェイB-211 1

1 横浜は伊勢佐木町にあるjazzライブハウス「よいどれ伯爵」のライブに参加してきた。jazzプロデューサーm氏の人脈で東京のjazzミュージシャンに加えて静岡のjazzミュージシャンを引き連れての企画は、結構苦労されていた。我らは清水で有名なレコーディングエンジニアt井氏の車に便乗させてもらったが、途中で一方通行違反で捕まって地方公務員に悪態をついたりして、珍道中でありました。「よいどれ伯爵」の目玉は何と言ってもスタインウェイB-211で、jazzライブハウスでも滅多に見かけない。

2地元のjazzピアニストの皆川育代さんが写真を撮っていたものだから”え~、プロでも写すの?”と聞くと”一応撮っておきます”の返事で、プロでも中々弾けないピアノなのだろう。しかもドイツ傾倒主義でハンブルグとなりがちだが、さすがjazzライブハウスできちんとニューヨークスタインウェイとなっていた。この古ぼけたスタインウェイB-211が最後まで頭を悩ますことになった。
参考までに:
スタインウェイB-211は奥行きが211cmでD-274のフルコンサートに比べて小ぶりだからjazzライブハウス向き、現在の価格は1千万円以上もする。

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2017年12月17日 (日)

振動力学 しょうもない音

Lm3886x1980年頃の話になるが、h社清水でトップクラスの回路技術者をロボットベンチャーへ引きずり込み、ハードウエアのチーフエンジニアに据えた。金田式の回路図を見せると開口一番”opampだね!”ときた。確かに金田式とopampは似ているが、似ているとゆうよりも時代の進化で回路は出尽くしてしまい、新しい回路など出来ない時代になったのだろう。真空管回路もトランジスタ回路もみんなクラシックになって、icとopampとcpuに支配されたデジタル時代には、それでも良いと思うが。

1水晶粒防振トロイダル出力トランスの測定器用lm3886dcアンプが完成して音出しをしているが、しょうもない音でbgmにも使えない。それじゃああんまりでrcaケーブルとスピーカケーブルをモガミのofc水晶粒防振ケーブルに交換した。

2続いて電源ケーブルをモンスターケーブルに交換した。伊豆のdcアンプマニアさんには電線病と言われてしまうが、これだけで音が整い始めてまあ聴けるようなった。

3ここまでやったなら水晶粒を充填しよう。あれ...何のアンプを作っているのだっけ?Φ300mmの紙管が余っていたので仮組み立てする。

4水晶粒を半分くらい充填して音出しすると、潤いが出てきた。

5完全充填で音は聴きなれた透明度の高い音になってきた。但しスピーカやcdに手をつけていないので不満は残る。帰り支度をしているとミルトさんがノートパソコンを持参で玄関に立っていた。LTspiceのシュミレーションが上手くいかないと相談にみえたが、間もなく回路図上のゴミと判明して無事解決した。

6そこで水晶粒防振トロイダル出力トランスの測定器用dcアンプの音を聴いてもらうと”低音がポコポコしている”と言われてしまい、フルレンジ8cmだから仕方がないでしょう!とも思ったが、重い腰を上げて20cmフルレンジWharfedaleのsuper8/RS/DDに切り替えた。イギリスの渋いスピーカでも水晶粒防振構造のお陰でjazzも上手く鳴り、しょうもない音はアンプのせいでは無かった。水晶粒防振構造にすれば1個500円のパワーopampでも十分に実用に耐えて、水晶粒防振構造の威力の凄きコトかな。しかしこれは本末転倒で、水晶粒防振トロイダル出力トランスのインダクタンス測定用に戻そう。

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2017年12月15日 (金)

振動力学 水晶粒防振トロイダル出力トランス測定器編

0水晶粒防振トロイダル出力トランスの1次側巻き線がほぼ巻き終わり、インダクタンス及びトランスのパラメータを求める為に測定器が必要になる。発振器はテクトロのsg505で最大5vrms程度しか出ないので、20~30vrmsまでアンプして電流を流せるようにする。

1amp工房にはオーディオメーカ各社の試作品アンプがゴロゴロしており、l社ターンテーブル開発時のアンプを使うことにした。ターンテーブルはモータ制御用のアンプになるが、lm3886の2個で主巻き副巻きの制御をしているから、そのまんまステレオアンプになる。rcaジャック、ボリューム、スピーカ端子はガラクタ箱の物を使用。

2サーボon/offのインターフェース回路と±5v回路などの部品は全部撤去する。撤去して空いたスペースに穴を開けてrcaジャック、ボリューム、スピーカ端子を取り付ける。この手のパワーアンプはopa541もあるが、入力がfetでモータ制御のノイズで破壊(ラッチアップ)する事故が過去に起きており、製品にはトランジスタ入力のlm3886にしている。お代もlm3886の方が随分安い。

3半日もあれば全部出来て早速cdで音出しをする。鈍い!そうだモータ制御だから遮断周波数を1khzにしていた。早速crフィルターを撤去するとまともな音が出た。

4まともな音は出たが、火曜日の深夜パーカショニストのnakaさんが持ち込んだ6l6gcシングルアンプに遠く及ばなく、トランジスタアンプで良い音を出すのは難しい。

5今回は水晶粒防振トロイダル出力トランスの測定器だから、音よりも波形の正確性と周波数特性が重要になる。テクトロの発振器sg505はmax100khzまで出せるから、アンプしてみた。おーっ素晴らしい!100khzまで見事にサイン波が出て、モノリシックdcパワーopampの安定度に感心、これをディスクリートで作るとドリフトが出たりして測定器用dcアンプには使えない。

Netミルトさんが仕事帰りに立ち寄る。目的はマルチアンプシステムからネットワークシステムへ一時的変更で、相談にみえた。こうゆう時にLTspiceが役に立ち、モデルを作る必要も無くシュミレーションできる。マルチかネットワークかどちらにすべきか?答えは懐具合で決めよう。ネットワークコンデンサのDuelund社の銅コンデンサは回路図中の15μfで1,160$/1個と高価で、そうゆうことです。現在コイルはトロイダルコアを使った水晶粒防振トロイダルネットワークコイルとなり、巻き線にΦ3.2mmを使えば回路図中の7.8mhが0.1Ω位と無いに等しくなり、コイル=ロスの概念は無くなる。でありますからあくまでも懐具合...

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2017年12月11日 (月)

位相力学 スピーカの位置合わせ

000風景画は殆ど描かない。自然は良いと山や森や小川を描いたりするが、自然には適いっこないから適いっこある人間及び人間の創造物を主体に描いている。さて絵画となればダ ・ヴィンチとミケランジェロとなり、科学と芸術の融合をルネッサンス期に成し遂げた偉大な芸術家にして偉大な科学者だった。jazzオーディオも科学と芸術の融合が必須で、先ずは原理原則基本には忠実で、そこから芸術へ昇華させるのが筋道と思う。今回は原理原則基本に忠実な、スピーカの振動板位置合わせです。

2金田先生のオーディオdcアンプシステムの下巻に、スピーカの位置合わせ原理原則基本の手法が記述されているから、これを参考にしよう。発音する振動板の位置を合わせるのが基本になるが、これが案外難しく迷ったりもする。最後の1mmの位置調整は”耳で聴いて合わせる!”と良く聞くが、それほどの耳でもないので先ずは物理的位置に拘る。

1xウーファの振動板中心は簡単に分かり、テーパーコーンの中心位置を出してウーファ箱の上部へケガキ線を入れる。

01問題はドライバで、外側からでは振動板の位置が分からないので解体しダイアフラムの中心を測定し、ドライバのフレームにケガキ線を入れる。

3ここまで準備できたら位置合わせになるが、フツーにやればドライバのホーン部分が前にせり出しアンバランスなデザインになってしまい、不安感が漂う。そこでλ=c/hlの計算式から1波長分後に下げる方式にした。ところがホーンを立てていたことも禍して、音の拡散にウーファ箱天板が干渉してしまい断念した。ならばアンバランスなホーンを前に出す方式に挑戦し、同時のホーンを本来の横置きにした。見た目はアンバランスだが一番確実な方式で安心感がある。画像はスピーカ位置調整中のオーナーkuraiman社長氏で、コンコン叩きながらの微調整はさすが橋梁建築の専門家です。

4アンバランス=不細工対策で名工ミルトさんが乗り出す。その場で即興設計(jazz)してしまうのがミルトさんの実力で、ホーンを支える架台をあっと言う間に作ってしまった。続いてミルトさんの新兵器レーザ水準器で、これこそ1mm単位で芯出しが出来た。前後関係は1mm単位の自信はないが、まあ何とか調整出来た。架台の塗装はあんぷおやじの担当で次回塗るが、赤が良いと過激な発言が多い。パーカショニストのnakaさんが調整担当で、蜂蜜スプーンの優しい調整、音の激変に嬉々としていたのが一番音の分かる小学生弟子t-mon君とボランティア参加の住職。たかがスピーカの設置と思われがちだが、ガボール・ザボのギターが左隅へ移動しキャンバス全体に音が飛び始め、スピーカ位置合わせの重要性を再認識した。

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2017年12月 9日 (土)

振動力学 水晶粒防振構造トロイダルコア出力トランス製作編1

Dpドリプラのバイキングレストラン、ジョーズ支配人sakai氏は長年の友人で、バイキングは元を取れないから余り好きではないが、友人に会いに定期的に出かける。sakai氏は開口一番”本日はグローバルですよ!”なるほど中国のお客さんが大勢居るし、後からは台湾のお客さんが大挙してやってきた。そのドリプラ前の清水港は自慢の港で、ヨットハーバーもありミニモナコみたいな所で、且つモナコにも無いような無骨な工場も見える。親戚のjazzドラマーは同年代で”チョロチョロ散歩したって意味ないや!”と先日言われたばかりだが、食事後は恒例の行事でウータフロントを散歩する。ほーら3文の徳で、珍しいカモメの整列を見ることが出来た。

Tr1余りの重さに長らく躊躇していたが、遂に重い腰を上げた。材料はΦ450mmのトロイダルコアにポリウレタン線Φ0.3mm、ホームセンターで購入した園児用色紙帳、他にはテープと水晶粒となる。この色紙がポイントで圧電効果の素材に木材とあるから、木材->パルプ->紙も圧電効果を引き継いでるはずと勝手に決めて使う。トランスで良く使うマイラーやポリプロピレン等のフィルムには圧電効果が無いから使わない。
Tr2最初の作業がトロイダルコアを水晶粒で巻きつける作業になる。色紙を360度/36=10度の36分割にして巻きつけるが、内側と外側では径が違うため、丁寧に設計して無理なく巻きつけるようにする。一節巻いては水晶粒を充填し、色紙を10mmほどオーバーラップさせながら次の節に進む。出来るだけテープ類を使わず色紙だけにするのが防振構造上の肝となる。
Tr3水晶粒を巻き始めて直ぐに問題続出であります。水晶粒防振効果を高める為の薄い色紙では、型崩れが起きてしまい形状が定まらず、且つ立てて水晶粒を充填する為底に回った時完全に自重で潰れて水晶粒が噴出してしまった...思案。

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2017年12月 7日 (木)

利得力学 フォノイコライザのriaa曲線

Spaconxx我が耳を疑う事件が起きた。日の丸スパコンのベンチャー企業社長が、4億円詐欺で逮捕されたのだ。冷却液を使ったcpu直接冷却は凄いアイディアで、感心して眺めていた。今回の詐欺事件の舞台である、新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDOネドー)はベンチャー企業にとって憧れの資金源で、そこに辿り着くまでの事前審査で落とされ敷居が高い。我らも超発電機構でNEDOから助成金をもらおうとも考えたが、研究チームの中でプレゼンに優れたメンバーが居ないこと、超新規過ぎて理解され難いこと、政治力が皆無であること等で、はなかっから諦めて自力開発している。ベンチャー企業の最大の弱点は資金力に乏しいこと、マネージメント(金勘定)より開発を優先にしてしまうことで、経営は立ち行かなくなる。水晶粒防振構造も直接水晶粒を電子部品に接触させて振動を抑えるところでは、考え方がちょっと近い。さて本日のテーマ、利得力学のフォノイコライザriaa曲線も事件?となり面白かった。

1無帰還cr型フォノイコライザしか作らないから、回路は極めて簡単で誰でも出来る。そうだ!佐久間さんのcr型イコライザ回路をLTspiceでシュミレーションしてriaa曲線がどうなっているか調べてみよう。回路図は佐久間さんの直熱管アンプ放浪記から抜粋した。
2その結果はこの通り。riaa曲線は低域上昇のみで、高域減衰が無い。間違いかと思い何度もシュミレーションしたが変わらなかった。赤丸印のようにロールオフの始まる2khzから20khzまでフラットな特性で、高域は減衰しないからうるさいはずだが?佐久間式は低域イコライジングの高域ノンイコライジングの独特な方式で、意図的にやっている佐久間流儀と思う。
3_2そこで一般的無帰還cr型フォノイコライザと、佐久間さんのcr型フォノイコライザを同時にシュミレーションして、その差を見るコトにした。
4その結果がこれ、赤丸印の佐久間さんに対して一般的が青丸印でriaaカーブに則っている。LTspiceの問題かと少し疑念を抱いたが、シュミレーションは正しかった。riaa規格では、低域上昇をターンオーバーとし、その周波数を500hzとする。高域減衰はロールオフとし、10khz/-13.7dbとする。
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5続いて興味津々の佐久間式可変インダクタについてもシュミレーションしてみた。抵抗に比べてこの可変インダクタや固定インダクタはクセモノで、周波数によってインピーダンスが変わるから、実にややっこしい挙動をする。
6こちらの回路図も佐久間さんの直熱管アンプ放浪記から抜粋した。
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7
可変インダクタを使えば高域は減衰するがロールオフ周波数は大幅にズレてしまい、且つ低域は1khzで既に20dbもあり10hzまでフラットで、riaa曲線には程遠いがこれも佐久間流儀と思う。
Cpさて我が無帰還cr型フォノイコライザはカウンターポイントsa3.1のデッドコピーで、銅コンデンサを使うために時定数のみを変えている。赤丸印がイコライザ素子で標準的回路。jazzオーディオに関して無改造で比較したならば、未だにカウンターポイントsa3.1がno1のプリアンプと思っている。
Cpriaax1 これが比較回路で、上がカウンターポイントsa3.1、下が一般的回路。
Cpriaax2一般的cr型イコライザと、カウンターポイント型crイコライザのシュミレーション比較では、曲線の精度の僅かな違いだから全く問題なく、どっちを使ってもよろしい。ベストを尽くすならジャンセンの銅コンデンサ値を基準にして抵抗を算出し、また抵抗は銅マンガニン線が手巻き出来る程度の値とする。佐久間式を参考に、何としても音の悪い抵抗を止めて銅線巻きのインダクタンスにしようと何度もシュミレーションしたが、中々riaa曲線の精度が出ないので安定したcr型でいくことにした。LTspiceはモデリングの精度で結果は変わってしまうが、イコライザ素子のようなパッシブではモデリングの影響は少なく精度の良いシュミレーション結果が出る。LTspiceは実用的に使え且つ簡単だから、jazzオーディオの皆さんにお勧めです。
Xeon12月8日追記:
もう20年以上も前になるが、無限に増殖出来るインテルマルチプロセッサと3次元立体メモリをロボットベンチャー時代に超高速演算装置として構想していた(この母体のテクノロジーは更に10年遡り、日立の研究所で学んだ)が、現在のスパコンは似たり寄ったりの構成で、しかもインテルチップのXeon Phi(ジーオン ファイ)が使われているなんて、スパコンが異次元には思えなくなった。現在はターンテーブル制御用のプロセッサが必要な位で、高性能なcpuには無縁になったが、案外時代なんか進化していないような気がして、jazzオーディオの方がよっぽど難しいし、お金にならないから事件も起きないし、こんな人生も捨てたもんじゃあない。

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2017年12月 5日 (火)

利得力学 直熱真空管アンプの利得(ゲイン)配分1

Sakux先日七五三で焼津神社へ出向いた。12月にしてはあまりの天気の良さにたまげて境内を歩いていると、桜が紅葉して一面に落葉していた。美しいと感心もするが、落葉は洛陽でモノ悲しさにも繋がり、先日の支払いを思い出した。amp工房は個人会社で何も肩書き(株、有)は付かないが、一部上場の企業は直接契約してくれて、しかも支払いは全て現金だった。今回は町工場の支払いで、大した金額でもないのに約手だった。この意味は分かる人には分かるでしょうが、景気が良くなったのは目立つ一部上場の話であって、巷の零細企業は必死に努力しても利得は低くて一向に良くなる気配も無く、強者と弱者の格差の利得ばかりが大きくなっていくような気がする。

Cx301利得(gain)の低いオール直熱管アンプにするにはどうしたら良いだろうか?こうゆう時にLTspiceが役に立ち直熱管と傍熱管でシュミレーションしてみた。オール直熱管の回路構成はcx301が2段でcx345出力段の合計3段となる。cr結合はLTspiceモデルの確度が高いための便宜上で、実際はトランス結合となる。
Cx301fこのアンプの周波数特性がこれ。gainは17dbで低域は20hzから。
6sl7傍熱管ならば6sl7又は6sn7、更には大量に在庫している2c52で音の芯のしっかりさから2c52になる。傍熱管と直熱管の回路構成は6sl7がパラ接続でcx345出力段の合計2段となる。
6sl7fこのアンプの周波数特性がこれ。gainは18dbで低域は20hzから。よって性能は似たり寄ったり。
2c52cr結合がトランス結合になるからオール直熱管3段アンプは出力トランスまで入れて4個、傍熱管と直熱管2段アンプは出力トランスまで入れて3個、答えは簡単でトロイダルトランスΦ300mmは少ない方が楽だから傍熱管と直熱管2段アンプとなる。とまあフツーの考えならばこうなるが、どうせ最後のjazzオーディオシステムだから、古典直熱3極管に拘り根本からゲイン配分を見直してみよう。

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2017年12月 3日 (日)

エディ・ジョーンズイズムと水晶粒防振高剛性スピーカ箱

Rugxエディ・ジョーンズさんの印象に残った3つ言葉。
1 オールブラックスのモノマネは意味が無い。
2 秩序と混沌。
3 実現不可能と思える目標設定。
言うは易く行うは難しで、実績が伴って始めてその言葉は重みを持ち、どんな哲学書よりも意味深く思える。世界最強のニュージーランドラグビーチーム、オールブラックスのようなメンバーが居なければ、方法論を真似しても意味が無い。秩序は論理的で混沌は非論理的、正にjazzオーディオは秩序と混沌の世界と言える。共鳴した3つの言葉は大いなる勇気を与えてくれて、結果はともあれ似たようなイズムでやってきたコトに間違いはなかった。

Cello 1990年代初頭のあんぷおやじのaltec416-8aダブルウーファシステムは、米松合板のjbl4550bkをオリジナルのまま使っていた。この時代はまことしやかに真空管アンプで箱を上手く鳴らす、とされていた。その軟弱な米松合板の箱をcelloのパフォーマンスで鳴らしたから、さあ大変!バスレフにして内圧を逃がしたり塞いだり、挙句オーディオショップの勧めでラスクの600mmx300mmを片側10枚も入れるハメになった。

Kino2010年に割烹わかすぎの若旦那の所に木下モニターが入った。パワーアンプは同じcelloのパフォーマンス、高剛性の箱はビクともせずブルンブルンと鳴り、これだ!と気が付いた。当たり前の話だが、jbl4550bkの時代は駆動できない真空管アンプで、箱に寄り添うように鳴るのが正解だった。以来如何にして高剛性を確保するか!とjbl4550bkに水晶粒防振構造を導入して成果を上げたが、秩序と混沌から、515bをjbl4550bkに入れる混沌をやったから収拾はつかない。
Scan振動力学のScan-Speak 15W/8530K00システム再構築では、ユニットの特性を良く調べ、手計算以外に密閉箱計算ソフトも使い箱の容積を算出し、秩序で水晶粒防振高剛性スピーカ箱としたから特性的にも音色的にもベストが出た。現在アンプ系の作り直しの思案で停止中だが、パーカショニストのnakaさんから盛んに”勿体ない!”を言われて、重い腰を上げている最中。
Kuraix写真撮影:kuraiman社長氏
Scan-Speak 15W/8530K00水晶粒防振高剛性スピーカ箱の成功に信念を持って、kuraiman社長氏のaltec ヴァレンシア 416-8a ウーファ箱水晶粒防振構造化したが、同時にマルチアンプシステムを導入したため、満足な音が出るまでに1年も掛かってしまった。これがオールブラックスのモノマネは意味が無いに同義で、唯一無二のスピーカシステムとなった。最後の実現不可能と思える目標設定は、ロボットベンチャー時代からの信念でjazzオーディオになった現在も目標は同じ。付け加えるならば、コンピュータ時代は踊らされず不動の人間の方が面白い!

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2017年12月 1日 (金)

振動力学 mcトランス編

Sakumaxxxサインを見ると2005年にコンコルドを訪問しており、その時はオーディオ仲間のf氏と金髪美女も一緒だった。音について、当時の判断能力では正確性に欠けるので控えます。静岡藁科の山奥、山水園さんのお茶と茶器を持参して伺っており、早速お湯を頂き冷まして50度くらいで凄みが出る山水園茶を、佐久間さんと奥方に入れてさし上げた。

Sakumaxxあれから12年が過ぎて回路を見れば音の良し悪しが判断つくようになり、佐久間式は音が良いに決まっている。著書には書いていないが、段間の結合はトランスだから銅線に電気が流れることになり音質はベスト、ニクロム線の抵抗と銅線では銅線の圧勝で、トランス結合の最大のメリットなのだ。赤丸印の150Ωボリュームは巻き線抵抗があり、ここも有利となる。
27xx問題は青丸印のインターステージトランスstu-001で150Ω:100kΩはgainを28db(26倍)も持っている。画像のtks-27も同様でインピーダンス100kΩなんて、この小さなコアに巻くとすれば神業になる。仮に50hz時のインピーダンスとすれば、150Ωで1h、100kΩで300hにもなり、微細な線を一体何ターン巻けば良いのだろうか。同時に微細な銅線では振動にも弱いし、抵抗成分は大きくなるし、ストレーキャップも増えて、ここでクセが付いてしまうからトランス結合を嫌う御仁も多い。
Tt2さてこれらを参考にmcトランスを考えてみよう。mcトランスΦ300mmにして巻く銅線をΦ0.2mmとした場合、トロイダルコアの断面は30mmx60mmとなり、次の計算式になる。240x3.14=754、754/0.246=3065t、70x2+40x2=220mm/1t、220mmx3065t=803m、(803m/1000m)x607=490Ωと出る。これで1次側150ターンとして2次側2800ターンとすれば、gain=2800/150=18,7(25db)で、まあ普通のmcトランスとなる。
Tt1モノラルのmcトランスの外観はこのようになり、mdfの400mmx400mm高さ150mmの箱に収め水晶粒を充填する。この箱が2個でステレオになる。電磁、磁気シールドを施すからmdfの内側には銅板と鉄板を張る。上記の2次側は3000ターンくらいは巻けるが、1次2次の物理的ギャップは大きく取りストレーキャップは極限まで下げる。mcトランスの検討が終わり全てのトランスが見えてきた。mcトランス、段間トランス、出力トランス、電源トランス、合計4種類のトランスで、毎日々トランスを巻く日々が待っている。

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