先日七五三で焼津神社へ出向いた。12月にしてはあまりの天気の良さにたまげて境内を歩いていると、桜が紅葉して一面に落葉していた。美しいと感心もするが、落葉は洛陽でモノ悲しさにも繋がり、先日の支払いを思い出した。amp工房は個人会社で何も肩書き(株、有)は付かないが、一部上場の企業は直接契約してくれて、しかも支払いは全て現金だった。今回は町工場の支払いで、大した金額でもないのに約手だった。この意味は分かる人には分かるでしょうが、景気が良くなったのは目立つ一部上場の話であって、巷の零細企業は必死に努力しても利得は低くて一向に良くなる気配も無く、強者と弱者の格差の利得ばかりが大きくなっていくような気がする。

利得(gain)の低いオール直熱管アンプにするにはどうしたら良いだろうか?こうゆう時にLTspiceが役に立ち直熱管と傍熱管でシュミレーションしてみた。オール直熱管の回路構成はcx301が2段でcx345出力段の合計3段となる。cr結合はLTspiceモデルの確度が高いための便宜上で、実際はトランス結合となる。

このアンプの周波数特性がこれ。gainは17dbで低域は20hzから。
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傍熱管ならば6sl7又は6sn7、更には大量に在庫している2c52で音の芯のしっかりさから2c52になる。傍熱管と直熱管の回路構成は6sl7がパラ接続でcx345出力段の合計2段となる。

このアンプの周波数特性がこれ。gainは18dbで低域は20hzから。よって性能は似たり寄ったり。
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cr結合がトランス結合になるからオール直熱管3段アンプは出力トランスまで入れて4個、傍熱管と直熱管2段アンプは出力トランスまで入れて3個、答えは簡単でトロイダルトランスΦ300mmは少ない方が楽だから傍熱管と直熱管2段アンプとなる。とまあフツーの考えならばこうなるが、どうせ最後のjazzオーディオシステムだから、古典直熱3極管に拘り根本からゲイン配分を見直してみよう。