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2018年1月11日 (木)

振動力学 QUAD ESL-63の水晶粒防振構造化

1_2振動力学のQUAD ESL-63の水晶粒防振構造化を、前日に続いてA1復活作業合間に1時間だけ割いて実行した。ジャンクなんか意味ないじゃん!となるでしょうが、ジャンクだから壊したってジャンクなので構わないとゆう怪しい論理で強行した。裏蓋を開けるがペラペラ樹脂の筐体とカバーで、高価な商品だからもう少し何とかして欲しいし、ハイエンドオーディオ機器に車のネジと同じタッピングスクリューは使うべきではないと思う。

2これがコッククロフト・ウォルトン回路で、コンデンサの数から10段であることが分かる。トランスの2次側の電圧が分からないが、高圧が5kvくらいとすれば2次側は400v程度か?いずれにしてもA1ほど高圧ではない。

31時間限定の作業はかなり荒っぽくなり、先ずスピーカ自体を逆さまにする。下側になったコンデンサエレメントに水晶粒がこぼれても困るから、ティッシュを目地に突っ込み塞ぐ。放電時間不足で目地塞ぎ作業中に高電圧にやられ、目から火花が出て眠気はすっ飛んだ。ティッシュを使うなどはもってのほかだが、ジャンクだから構わないし短時間でも音が出れば判断がつき十分なのだ。

4水晶粒はこうゆう高電圧の荒っぽい作業では空気層を多く含む中目が適して、絶縁の点で有利となる。強行に及んだのはA1の1万vに比して5,000v程度と想定したからで、洗浄をしていない水晶粒の絶縁性で問題ないと踏んだ。

5水晶粒充填量は満タンにすべきだが、前出のタッピングスクリューネジが上手く締まらないトラブルが発生で水晶粒を減らした。目地の完全塞ぎが怪しい状態で水晶粒充填するのでほんの僅かコンデンサフィルム層にこぼれたが、逆さまを元に戻せば落下して問題ない。

6期待と不安が交錯する中で通電をする。え!ビービープチプチと騒々しいのが収まった。現象の説明はつかないが深く詮索はせずお終い。まあ水晶粒で高電圧がリークしてバイアス電圧が下がったのか?防振で高電圧が安定したのか?音出しをすると、よたっていた音に腰が据わり、三保の羽衣の松の天女のようなコンデンサ特有の音が減った。三保の羽衣の松を見れば分かるが、バリだらけの松では羽衣は引っ掛かり破れて悲惨な目に遭うが...いかん、余分な話だ。

7聴き込むと、コンデンサ特有の音色特性は抜群だが位相特性は悪く、全て閃いた!QUAD ESL-63の水晶粒防振構造化は決して無駄な寄り道ではなかった。コンデンサスピーカ特有の三保の羽衣の松の天女のような音は、コンデンサの振動体から発生するものではなく剛性不足からくるのだ。畳みたいに大きな発音体の剛性を確保する概念は、現在のコンデンサスピーカメーカには無い。次に位相特性を悪くする最大の要因が背面の音で、単純に逆位相で放出される。低音の回折性は大きく奇策でそれを逃れているようだが、背面の音が聴こえてくれば音を濁らせてしまう。壁から離せ等の指導はあるが本質を理解していない。サウンドラボA1コンデンサスピーカでは巨大なバックチャンバーを付けて40kのグラスウールで吸音させて完全密閉構造とする。更にウッドベースなどで重要な100hz前後の低音の為にショートホーンを付けて、振動板の振れを小さくして負担を軽くし高電圧のバイアスを下げる。コンデンサスピーカ3種の神器は、水晶粒防振構造、完全密閉箱、ショートホーンとなる。またもや誇大妄想で仕事量が増えて...

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