« Sound Lab electrostatic speaker A1 高音質化6 悪魔のトランス | トップページ | 熱力学 水晶粒防振構造の放熱方式 »

2018年2月 4日 (日)

Sound Lab electrostatic speaker A1 高音質化 了

0Sound Lab electrostatic speaker A1の復活と高音質化がここにメデタく終了した。苦節22年、この厄介者は当時の輝き以上に美しく輝きコンデンサスピーカの妙なる調べを奏でてくれる。jazzオーディオの進化は10年単位くらいの長い話で、簡単に答えはもらえないが、”なぜ?”に徹しないと10年経っても変わらない。先日もオーディオマニアの方のご来店があり、”電源を200vにしたら音が静かになって良かった!”と言われたので、なぜ?を突きつけると答えは無かった。2a3の音が良いとか、300bの音が良いとか、なぜ音が良いかと質問しても答えは無い。この22年間はなぜ?なぜ?の謎解きに終始した時代で、謎は解けたのか?解けなかったのか?

1_2アムクロンのパワーアンプの高音質化で、水晶粒を充填する筐体が必要になる。エンチョーへ出向いてmdf板を切り出しするのも面倒で、50のラインアンプ箱を切断して準備した。

2_2スピーカ端子はofcΦ16mmから手作りしたものが3個ありこれを使う。マイナスは左右共通にして3個でまかなう。

3_3筐体のリアパネルは左からカルダスのrcaジャック、ofcΦ16mm純銅端子、純銅iceインレットとなる。

4_2基板の改造1、内部アッテネータは音が悪いので短絡して使用しない。黄色丸印2箇所ショート。

5_2基板の改造2、電源トランスのサーモスタットスイッチは使用しないので短絡する。


6クラウンマークの電解コンデンサを撤去、代わりにフィルムコンデンサを付ける。後方のフィリップス電解コンデンサがメインとなる。


9筐体のアッテネータの位置が配線上まずくて右端へ移動し元々の位置はメクラを付ける。


7これにて準備が完了して配線作業へと移る。線材はモガミの2516と2515の2種類を使う。

8配線を始めるが明け方には完了してしまい、ワンボードパワーアンプの威力を実感する。底部には中目の水晶粒が充填してある。基板の防振は裏側まで水晶粒に接触させることが重要で、表面だけで終わらせない。

91緊張して電源を投入するとカチッとリレー音がして一発で動いた。早速コンデンサスピーカに接続して小音量だが音出しすると何とも甘い音がして、とてもじゃあないがpa用パワーアンプとは思えない。気を良くして音量を上げていくと、バッバッとフェイルランプが点灯して、失敗か?と青ざめる。原因は金属筐体が無くfgが取れていないため、パワー電流が流れるとgndが浮いて誤動作した。そこで黄色丸印の3箇所を電源の0vへ接続して解決した。

92 たたみかけて音出しするが、コンデンサスピーカの妙なる音色とはこのことで、深遠なるモノに引きずり込まれそうになる。気になる所は電源トランスで高々出力が50w程度でも温度上昇し、どうもトランス設計上の問題点とみた。冷却ファンの回転数を増して対処した。後はA1本体の7.5Ω抵抗を銅マンガニン線で手作りして交換すれば良い。22年前と同じでゴリゴリjazzはやはり無理で、低音の増強されたヴァン・ゲルダーの録音などはビリビリ振動が出る。更に一番コンデションの良い状態は放電が始まるギリギリの高電圧バイアスで、静かなクラシックをかけると埃によるチリチリ放電が聴こえ、レコードの溝に詰まった埃と同じ。まあ叩けば埃が出る人間が殆どだから、レコードとコンデンサスピーカはチリチリでよろしい...了

|

« Sound Lab electrostatic speaker A1 高音質化6 悪魔のトランス | トップページ | 熱力学 水晶粒防振構造の放熱方式 »