« 2018年2月 | トップページ | 2018年4月 »

2018年3月31日 (土)

ドクターストップ

Sakura遂にはドクターストップが掛かってしまいました。夜間作業は中止とし規則正しい生活を促されて、ブログの更新、開発は超スローペースになります。悪しからずご了承を。

|

2018年3月29日 (木)

素材力学 オイル含浸ペーパー銅箔コンデンサ考

Macroこの時期待った無しのサボテンの手入れで忙しい。根が動き出す前の植え替えが鉄則ではあるが、毎年グズグズして遅くなりもう手遅れ状態です。5時ではまだ暗いがサボテンの植え替えを始めた。画像はサボテン工房の看板ウチワサボテンのマクロケントラの大株で、ジェット水流の洗浄で綺麗になるが微細なトゲが飛び散り、体中のいたる所に刺さる。足の先はもういけません、体が曲がらないから取れない。

1手入れを小休止して早朝の清々しさの中でコーヒーを飲む。早速ジャンセンとDuelund(デュエルンド)社のオイル含浸ペーパー銅コンデンサはなぜ音が良いか?に思いを馳せる。絶縁油は圧電素子ではないが単純にダンピング材なので共振点はあるものの、防振効果はある、そうだそれに違いない。先達の言うオイルコンは音が良いはこの防振効果によるものとすれば、オイルコンじゃあないただの銅箔コンデンサの音より良い!と説明がつく。絶縁油の効能は、①耐電圧の上昇、②静電容量の増大、③防振効果となる。

|

2018年3月28日 (水)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る10

10kw画像はプリウス補機モータ10kwで、外装は変更してある。この時期は超多忙で、暖かい日中はサボテンの植え替え、夜間はjazzオーディオに高効率発電機と、1人3交替は続くのであります。”こんにちは!”とサボテン公園のある伊豆からサボテンの購入に見えられた。なんであんぷおやじのサボテン工房へ来るのだい?となるのでしょうが、サボテン栽培の先達が続々とリタイアしてしまいモノが無い。そこでマニアの皆さんは珍種の多いサボテン工房へみえる。あ!この話ではない、n社の電気自動車に乗ってこられたので感想を聞くと”ヒヤヒヤものです”と言う。航続200kmだが実力値は100km程度らしい。2006年組ラグビー部の会長はお茶屋さんで、玉川の工場の行き帰りに使って山間部では50数kmと聞いた。電気自動車黎明期はとんだ精神的負担の掛かる事を、メーカは明らかにすべきと思う。ただ確実に化石燃料自動車からサーボモータ電気自動車の社会へと切り替わる時期が来た。

1JIS C 2101によると、
電気絶縁油試験方法は電極間ギャップを2.5mmに調整した直径12.5mmの相対する球電極をい毎秒約3kvの割合で電圧を上昇させ,試料油の商用周波数おける絶縁破壊電圧を測定する...となっている。今回入手の絶縁油kはその耐電圧が60kvもあり、凄い!ここでSound Lab electrostatic speaker A1以外のアンプやcdに使うために、コンデンサペーパーを1枚にして耐電圧の測定をやってみる。静電容量を測るとなんと1880pfしかなく、ダウンしてしまった。コンデンサペーパー1枚はストレスを掛けて穴でもあいたら困るので、締め付けトルクを若干弱くしている?トルクレンチでの締め付トルクの管理は必須でしょう。

2耐電圧試験は気持ちの悪いもので、恐る々電圧を上げる。コンデンサペーパー2枚の第2段階のデータと同レベルまで上昇させて様子を見る。高電圧300MΩ分圧で100vx31=3,000v、1枚でも3,000vに耐えている。

3そこで更に電圧を上昇させていくが、なんとスライダックの限界電圧まで耐えてしまった。ここまでくればコンデンサペーパー1枚の厚さ7μの問題よりも絶縁油の油膜の厚さになるのだと推測して、オイル含浸高耐圧紙コンデンサの耐電圧試験は終了する。コンデンサペーパーは2枚として、いよいよ本番の設計に入る。

4耐電圧試験機の解体をしていたらリーク痕を発見!オイルコンではリーク音まで消し去るから要注意です。画像ではズレているが2枚重ねで同じ位置となり原因も探るが、気分的にも2,000v耐電圧でいくべきと思っている。1個のコンデンサで4,000vの耐電圧は素人細工にしてはリスキー。よって2,000vで4段はコンデンサ8個となり、ガタイが素粒子加速器みたいに...

|

2018年3月27日 (火)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る9

0故郷の紅葉
コンビニは時代が時代だから無かったし、映画館なんか勿論無く近くの公民館での巡回映画だった。ラーメン屋も無いから飯田の町へ皆で食べに出かけ、1杯40円でこんなに美味いものが世の中にあるのかと、感動した。50数年が過ぎて過剰便利な社会になり、不便だった田舎暮らしが懐かしく思い出されるが、自由な発想や思想は当時に培われ、三つ子の魂百までと思う。かくして自由な発想でofc純銅オイル含浸高耐圧紙コンデンサの開発に、リキが入るのであります。

1_2 コンデンサペーパー7μを切断すると上手く切れない。且つ2枚重ねるが、薄過ぎて扱いに苦慮する。とんだ伏兵がいたもので厚さに自由度が欲しい。最初は絶縁油無し(ドライ)でofc純銅板を重ね、ネジ止めして静電容量を測ると800pfと出た。恐る々電圧を上昇させていくとac電源電圧で400vpに到達した時、キュルキュルと音がして絶縁破壊を起こした。被試験コンデンサに加わっている高電圧は、300MΩの分圧で60v、電圧換算で1,800vになる。電圧を下げ再び上昇させるがはなっから絶縁破壊でキュキュル音がして、一度絶縁破壊を起こしたものは復元せず、自己回復性ゼロ。これを解体してコンデンサペーパーの位置をずらし再組み立てすると正常に戻る。再び電圧を上昇させるやはり400vpで絶縁破壊して、絶縁油無しの限界値が分かった。

2続いて絶縁油をコンデンサペーパーとofc純銅板に塗る。含浸とゆうより塗るしかない。絶縁油付きのコンデンサペーパーは最悪で皺が入り気泡も入り、これは難しいぞ!厚手のコンデンサペーパー1枚でやりたいところ。絶縁油付きでofc純銅板を重ね、ネジ止めして静電容量を測ると2,300pfとドライに比べて4倍も出て、これも朗報。
3恐る々電圧を上昇させていき、ドライで絶縁破壊したac電源電圧400vpに到達したので電圧上昇を停止させて様子をみる。怪しい音など皆無で問題なくクリアして、絶縁油の効能の凄さを実感する。
4第1段階のデータをサンプルしておく。acピークで400v、高電圧は300MΩ分圧で64.4vx31=1,996v、まあ正確に測定できないが、見込みで2,000vには問題なく耐えている。
5更に電圧を上昇させていくが高電圧になり現状のプローブでは測定できず、ここで登場がhiokiの9322となる。ところが1/10のテクトロプローブ3012の波形と余りにも違いギョとする。そこで切り札のyewの701921高圧差動プローブを登場させるがこれも同様で、なんだい、サーボアンプのアッパーアームなんかは便利に測定できるが、波形の正確性と位相特性は全く怪しく、良い勉強をした。そこで約1/10の分圧回路を作り、1/10のフツーのプローブで測定出来るようにした。
6_2第2段階のデータをサンプルしておく。acピークで692v、高電圧300MΩ分圧で101vx31=3,131v、おー!3,000v超に耐えて素晴らしい。
7更に電圧を上昇させていくとスライダックの130v目一杯まで回し切り、これが限界電圧。
8電圧限界のデータをサンプルしておく。acピークで830v、高電圧300MΩ分圧で119vx31=3,689v、コッククロフト・ウルトン回路の電圧降下で4,000vまで電圧上昇は出来なかったが、絶縁油含浸コンデンサペーパー2枚重ねの耐電圧は4,000vまでいけると推測する。オイルコンは良い!と皆さん言われるが、ペーパーコンでは成り立たず、絶縁油を含浸させてはじめて成り立つ。ジャンセンの銅コンデンサ1,000vの0.022μfが小型だった理由も理解できた。

|

2018年3月26日 (月)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る8

1_3

オイル含浸高耐圧紙コンデンサの耐電圧試験のために、コンデンサのモデルを作る。一応設計図を描いて基本検討をしてみる。ofc純銅板をクロス構造にして、高電圧のクリティカルな部分を減らしてある。

2ofc純銅板は電解コンデンサに使用した残材で80mm幅にした。表面はパーカショニストのnakaさんから頂いた#600でヘアライン加工を施す。これは絶縁油層を作るための工夫で、耐電圧試験機の段階からやっておく。

3mdf板材にofc純銅板をテンションを掛けながらネジ止めする。明らかにまずいのがmdfと純銅板の平面度と純銅板切断面のデコボコ、しかし第一段階は強引にこの悪い素材でやってみる。mj誌のk川さんからの情報にあるようにガラス板で押さえる方式が平面度が保てて良いが、自在な加工では難点がある。販売する訳でもないから平面度不足による不安定感には目をつぶることにした。

|

2018年3月25日 (日)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る7

1_2もう30数年も前になるが、
ロボットベンチャー黎明期の事務員さんは実に美しい声で、仕事も良く出来たからお客さんにも随分と好評でした。
052...と電話が入る。
登録してない電話は怪しい。
しかし鳴り止まない。
仕方なし受話器を取ると、
”amp工房さんですか?”
”はい”
”あの~紙やですが”
”あ!コンデンサペーパーの”
”はいそうです、実は紙の端にしわが拠っており...”
”いいですよ、もしかしてロールから切るのですか?”
”はい”
”それならば2mで切ってください、1mで悩んでいました”
”承知しました、2mで切ってお送りします”
実に美しい声で昔の事務員さんを思い出した。テレビ電話も良いけど声だけ電話は想像逞しくして、大いに結構です。かくしてofc純銅板と同じサイズの1.2mのコンデンサペーパーが手に入った。現物は昔の油紙みたいで、果たして絶縁油が含浸出来るだろうか?

2_2雨の中ゆうぱっくのお姉さんが”荷物です~”と重たそうに運んでくる。絶縁油の18リッターは比重からしたら結構重たい。ずぶ濡れに思わず”お駄賃です”とお店のクッキーを渡し労う。”うわ~嬉しい”と喜んでくれる。絶縁油とコンデンサペーパーが揃い、オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作るの巻きは、いよいよ本番へ。

|

2018年3月24日 (土)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る6

1耐電圧試験機のスライダックでまた事故が起きる。電源を投入するとバチッバチッと音がして煙が少し出る。またか!とバラしてカーボンブラシの上に貼ったofc純銅板を外して、当たりを見るが問題ない。各部チェックをするがこれまた問題ない。再び通電するがまた同じ。そこで1次側にスライダックを追加して徐々に電圧を上げると、文字盤を止めているタッピングスクリュウから火花が飛び散り、しまったネジ(赤丸印)がコイルに当たって短絡していた。接着剤ではまずかろうと欲をかいた。

2Sound Lab electrostatic speaker A1のボコッで落ち込んでいる上にまたダメージで益々気が滅入るが、A1の音を聴くと少し元に戻り妙なる音にやる気が出る。A1は湿度の状態をモロに音で表現して、こりゃあ高度な湿度計だ。スライダックが正常になり、コッククロフト・ウルトン回路を作動させて出力電圧を見るが、予定通りの電圧が出ない。

3ここで登場がLTspiceシュミレータで、早速パラメータを打ち込んでシュミレーションしてみる。電源電圧をrmsで100v、0-peakで140v、これの2n=8倍だから1,1120vが計算値だが700vにもならない。こりゃあコッククロフト・ウルトン回路が初期のものでマズイに違いない。

4メタライズドppコンデンサ0.068μfに交換して新たに組み上げる。テフロン基板を作り部品の表面を信越化学のシリコンで覆った製法より簡単で、直ぐに出来てしまった。早速通電するが似たような状況で、こりゃあ本腰を入れなければこの問題は解決しない。

5_2逆に同じ状況をLTspiceシュミレータで作ってみた。負荷抵抗を何と35kΩにしたら、リップル付きの680vでほぼ再現した。回路屋さんのアナタならお気付きでしょうがLTspiceシュミレータではコッククロフト・ウルトン回路の電圧降下までシュミレション出来ない。そこで出力端に300MΩの抵抗を付けてオシロスコープを接続して測定した。プローブの内部抵抗が10MΩで(10/310)x1,120v=36v、実測で35vとなり電圧の出ていることは分かった。結局入力インピーダンスが10MΩ程度のプローブでは負荷電流が流れすぎて、電圧降下を起こして測定できない。まあこれで耐電圧試験機は出来たとしよう。

|

2018年3月23日 (金)

素材力学 Sound Lab electrostatic speaker A1幻の音再び

0xx深夜の雨はSound Lab electrostatic speaker A1を大音量で出せて、してやったりと意気揚々としていたが好事魔多し、低音がドン!からボコッ!と歪んで青ざめた。段々昔を思い出しA1を壊してしまったと誤解したのもこうゆう現象の重なりで、長雨で多湿になるとコンデンサフィルム構造体からのリーク、コッククロフト・ウルトン回路からのリークなどで、コンデンサフィルムに伝わるエネルギーが失せているようだ。それが証拠に小音量では全域に渡って音が出る。やっぱりあの音は幻か...

12kvx_2多湿でエネルギーが失せた場合、高電圧バイアスを上げるしかない。現状のコッククロフト・ウルトン回路では対応出来ないので、段数を6段まで増やして(1,000v銅コンデンサは48個にもなり、困った)シュミレーションしてみた。これで12,000vまでは出せるが、電源密結合から遠ざかりトレードオフが頻繁に行われ人生と同じで思うようにはいかず、どうやら仕切り直しの時が来たようだ。落とし所は?
いずれにせよ、コンデンサスピーカは呼吸する生物!

|

2018年3月22日 (木)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る5

0xDuelund(デュエルンド)社の銅コンデンサcastシリーズの中身の拡大画像があった。この織り方は初期の油入り高圧ペーパーコンデンサと同じで、手法としたら古来からあり興味深い。現在は巻き取り機で円筒にグルグル巻く方法が主流となっている。この中身を見ながら、どうしたらDuelund社の銅コンデンサを超えられるか繰り返し考察している。純銅電解コンデンサの主たる部材のアルミ板をofc純銅板に交換してしまう素材の力を借りた劇的な変化は、銅対ofc純銅では期待できない。銅箔からofc純銅板の変化は当然あるが、大きく音が変わる訳ではない。もっとも小さな変化だが、無限の変化とも言えるのがjazzオーディオの世界。紙とオイルに関しては音の変化はあると推測するが、今回初めて製作するため現段階では論じ得ない。残された期待値は一重巻きで、コンデンサの内外共に水晶粒で防振構造にするからここで勝負になる。

2_2次に音の秘密を探る意味でも、絶縁破壊したジャンセン銅コンデンサを解体して構造を調べておく。興味深いのは銅箔の表面から3枚目位に打痕が付き、外側に穴が空いて部分放電が起きて破壊、それより内部は正常であった。構造は+極と-極をずらせて同時に巻いて端面を潰してハンダ付けしている。フィルムと思ったが透明な紙で、破ると断面に繊維質が出てきて紙であることが分かる。これは紙とフィルムのハイブリッドと思われる。オイルの含浸度は然程高くなく油紙といった程度。絶縁紙は2枚重ねで耐圧1,000vとしている。手触りで厚みは分かるから、当方の7μが入荷したら比較して枚数を決めればよい。この解体により重要な手掛かりが得られた。

1_2続いて耐電圧試験機の準備に入るが高電圧発生のトランスが無い。そこで2個のトランスをカスコード接続して何とか420vrmsを作り出した。ピーク電圧は600vになりこれで計算すると、vo=2nxvpで4,000v=2nx600v、n=3.333となり、コッククロフト・ウォルトン回路は4段になる。4段で4,800vまでをスライダックで可変できれば検査できる。

4毎度ながら高電圧を測定するプローブが無い。hiokiの9322では差動入力dcで2,000vまで、入力インピーダンスは9MΩと厳しい。9322測定プローブの能力でコッククロフト・ウォルトン回路の定数を決めなければならない、奇妙な作業となる。

|

2018年3月21日 (水)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る4

Tomoema jazz clubは巴川の川沿いにあり、少し上流へ行くと直木賞作家の村松友視さんが良く通った金田食堂がある。その隣の今は無き料亭玉川楼を挟んで、巴川製紙が大きな工場を構えている。昔は赤色の液体を平気で巴川へ垂れ流しをしていたが、いつしか消えた。コンピュータ紙時代には隆盛を極め(傍からはそう見えた)最近は落ち着いている。まあ隣組みと勝手に決めさせてもらって、巴川製紙の技術研究所の論文を読んだ。これが滅法難しく、なるほど優秀な研究者が技術研究所に居たからさまざまな特殊紙で名を馳せたのだ。最初の資料は紙にオイルを含浸させた時の誘電率の変化でかなり上がる。

Tomoe01960年代に消滅した、オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る手掛かりが殆ど見えない中、1982年の巴川製紙の技術論文が宝物のように見えてきた。清水市出身の村松友視さんもそうだが、清水(市)はやはり凄い人々の街なのだ。巴川製紙のクラフト絶縁紙にオイルを含浸させた時の耐電圧が載っており、大いに参考になる。赤丸印は巴川製紙と住友電工の開発のppフィルムクラフト絶縁紙のものだが1mmで120kvに耐えるのだから凄い。これから試算すると50μは1/20で6kvとなり今回目論みの4kvには該当する。オイル含浸は誘電率の向上と耐電圧の向上と、2つの重要な役目だった。

1_3オイル含浸高耐圧紙コンデンサの構造設計をするに当たり、材料の寸法で制限されてしまう問題がありここがジレンマなのだ。まさかコンデンサペーパーの1ロールなんかしくじった時のことを考えれば購入できない。更に巴川製紙で言うような高密度の紙の入手もアマチアには無理があり、耐電圧においては相当なディレーティングの必要がある。もしディレーティングで2kvと出たら現状と同じ4段とし、コンデンサ8個でいく。とりあえずご覧の設計図として、オイル含浸紙は7μを3枚~数枚重ねて考える。

2次に静電容量の計算をする。120mmx1200mmの電極面積は144,000mm^2、距離は0.05mm、誘電率は2.8で計算すると0.07μfと出て、かなり実現的な値となる。真空管アンプのカップリングコンデンサならば7μ1枚で耐えるから計算すると0.5μfと出て、これはいける!もしこれらが現実となればamp研究員には朗報であり、高価なDuelund社のコンデンサを買わなくて済む。開発に一層のリキが入るが、巴川製紙が絶縁紙の研究をしていたなど塀の外から見たのでは分からなく、感謝でしかない。

|

2018年3月20日 (火)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る3

0外は雨、深夜の雨は恵みの雨でSound Lab electrostatic speaker A1を大きな音で鳴らす。この妙なる音色を理解するには耳を必要としており、繊細緻密な音にならされた耳には理解できないのかも知れない。A1の進化の過程を目撃しているamp研究員には分かっているが、出ないはずのaltec soundをここから出したろ!と思っている。分厚く繊細に、これがSound Lab electrostatic speaker A1に与えられた使命なのだ。それには音の良いコンデンサが鍵となる。

C0資料出展:日新電機技報
我国では1970年代の初めにpcb(ポリ塩化ビフェニール)の使用は禁止となり、アメリカよりも早かった。h社で電力業務に携わる中pcb担当に任命されて、使用状況の把握と処分方法が決まるまでの厳重な保管場所の確保、各部署からの問い合わせで忙しくしていた...とまあ油入コンデンサとは因縁浅からぬ間柄なのだ。コンデンサの進化の歴史は効率の進化の歴史で、高効率小型化へ進化すれば当然音は悪くなる。画像上段が所謂ペーパーオイルコンデンサで、紙の素材で随分と性能が変わった時代だが音は良い。その間にpcbの登場となるが、開発の初期段階でpcbは無く途中から効率向上の賜物で開発された。JensenとDuelund社のCopper Foil, Paper-in-Oil Capacitorは画像中段の構造となる。下段が現在の油入コンデンサでフィルムの表面をザラザラにしてオイルの含浸を可能にしたが、紙ではないから失格。よって今回開発するオイル含浸高耐圧紙コンデンサは上段の最古の構造とする。

1xコンデンサの開発を難しいと捉えるか容易と捉えるかだが、粘れば必ず出来ると思っている。ただ問題はコンデンサを作るだけではなく、音の良いコンデンサだから難しい。JensenとDuelund社はCopper Foilだがこっちはofc Copper Foilで勝ち、JensenとDuelund社はグルグル巻きだがこっちは一重巻きの水晶粒防振構造で勝ち、外形と容量では負け、2勝1敗だが果たして結末は?

|

2018年3月19日 (月)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る2

1事故を起こしたJensen Copper Foil, Paper-in-Oil Capacitorだが、回収して調べたところ異常は無かった。電解コンデンサと同様で若干の自己回復性があるのかも知れない。たいていはこんなバカなことはしないから気が付かない範疇の話で、しかし自力でコンデンサを作るとなると気になる。それじゃあ再度使えば?となるでしょうが、それは耐圧テストをし漏れ電流を測定して、漏れが少なければダメージは無いとして再利用できる。従って、コンデンサの開発には耐圧試験機が必要となり、作らねばならない。

11誘電体の紙については美濃市へ出かけ手すき和紙を入手し、ロールに掛けて硬質紙に加工しながらオイルを含浸させるのが理想的だが、今回は時間が無いので市販のコンデンサペーパー7μmを入手する。この7μmが良くも悪くもポイントで、この厚さで一体どの程度の耐電圧がとれるか?
2これがofc純銅テフロンコンデンサの残骸で、Φ200mmの紙管に0.2mmのofc純銅板を巻いてある。Φ200mmの紙管は余分な話で、本番では0.5mm~1mm位で丸が潰れない程度の強度のofc純銅板をマイナス極に使い、型取りが出来たら紙管を抜き取り純銅板だけにする。
3こちらが本番用のΦ300mmの紙管で、これで0.05μf位取れればベストだが。耐電圧に関しては4,000v級で行くが果たせない時はコンデンサの数を増やす。
6画像の黄色丸印がコッククロフト・ウォルトン回路のタワーのイメージで本物の粒子加速器みたいになるが、ここでSound Lab electrostatic speaker A1の音が決まるならば、いくら大きくても構わないし、水晶粒防振カルダスマルチストランド高圧ケーブルさえ作れば、少しくらい離れても問題ない。
4現役の電気主任技術者でないから高圧絶縁油の入手にも困る。昔なら業者さんへ飛んで行き、1リッターくらいならタダでもらえたものだが。h社時代には高圧絶縁油のphペーハーを計って酸化の度合いを調べ、使えるかどうかの判断を良くやったものだ。40年が過ぎて今更高圧絶縁油のお世話になるのかと思うと、何やら因縁めいている。結構高い高圧絶縁油を手配中で、入荷次第製作に入るが答えは極めて単純で直ぐに出る。音が良くなければその時点で開発は終わる。

|

2018年3月18日 (日)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る1

0Duelund社のrcaプラグのカバーは銅コンデンサのボディに使われているのと同質の硬質の紙管で、大いに頷ける。木=紙=圧電素子で自己防振機能を持つから最適なのだ。日本のf社の純銅rcaプラグまでは良いが、ステンレスのカバーが付くと途端に音が悪くなるのでカバーは撤去して水晶粒で覆う。たかがカバー如きとお思いでしょうが極めて重要で、流石Duelund社と思う。今回はその紙のお話です。

1素材力学で長年テフロンに取り組んだが音は別にで、もう使わない。銀線の絶縁チューブに使うが音はそのようになる。マーク・レヴィンソンがテフロン基板を使った、との情報でテフロン基板で色々作るが音は別にだった。コンデンサの誘電体としたら素晴らしいとカルダスのテフロンコンデンサに大枚投じたが、銅コンデンサに適わない。純銅電解コンデンサの派生で、純銅テフロンコンデンサを作ったが、音は別にだった。

4_2凄腕オーディオマニアに音が良いと評価されているオイルペーパーコンデンサには、ここで登場してもらう。誘電体はテフロンでもポリプロピレンでもなく、紙なのだ。紙は圧電素子の一族であると同時に製法上鬆(ス)が入る。スがあるから耐電圧では劣り絶縁油漬けにしたと想像する。ねずみ鋳鉄のスが防振効果を生み出すと同様に、紙のスも防振効果があると仮定するとオイルペーパーコンデンサの音の良さが説明できる。オイルコンですよ!オイルだぜ!と大いに声は上がるが、絶縁油は耐電圧を上げる為の古来からの手法で、オイルそのものが音を支配しているとは思えずペーパーだね。

3_2amp工房常用のDuelund社の銅コンデンサはrsシリーズになる。価格が高いことと耐圧が400vまでしかないから、コッククロフト・ウオルトン回路では、はなっから外れる。1,000v級ができれば文句なし採用なのだが。

7_2

画像はDuelund社のrsシリーズのコンデンサエレメントで、丸に巻いていることがはじめて分かった。主力でもっとも高価なcastシリーズの扁平巻きとはエライ違いで、こっちの方が良い。画像から詳細な構造まで読み解けないが、銅箔、オイル含浸紙、何らかのフィルムで構成されていると思う。ここの部分はジャンセンの構造と良く似ている。Duelund社はジャンセンから派生しているので、硬質紙管を含めて同じテクノロジーかも知れない。他にもジュピター等あるが、銅箔、オイル含浸紙、フィルムで構成され音の良いコンデンサの基本なのだ。オイル含浸紙...紙ですぞ!

2_2音は別にの純銅テフロンコンデンサが丁度0.022μfで、Sound Lab electrostatic speaker A1のコッククロフト・ウオルトン回路のコンデンサと同じ値になる。ofc純銅板をくるりと巻いて、0.022μf程度のコンデンサは容易に出来るのでありますから、オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作ることにした。サイズは紙管Φ200mmで高さは150mm、からスタートして耐圧は誘電体の厚さで如何様にもなるからいきなり4,000v級を作ろう。

|

2018年3月17日 (土)

素材力学 Sound Lab electrostatic speaker A1幻の音了

0ロボットベンチャー黎明期は今で言う殆どブラック状態で、他社のやらない難解な開発を次々と受注するものだから、開発スタッフから年中”無理です!”と言われていた。ただ、他社のやらない開発を成功させて売り上げを上げ且つ技術力を向上させるには、この特攻隊的無謀さが必要で、暇になった現在も相変わらず特攻隊なのだ。コッククロフト・ウオルトン回路は見たことがある程度で作ってしまったため事故を起こしたが、この事故により徹底的に研究したから理解が深まり音の良い回路へと進化して、まあ良いか。

1LTspiceシュミレータは優れもので、これがタダで良いのだろうか?早速今回も大活躍で、問題点をさっさと明快にしてくれる。スライダックを50vから75vに電圧を上げた状態がこの画像で、出力は-12,500vも出ている。シュミレータプローブをc5の0.022μf1,000vのコンデンサに当てると何と3,000vも印加されており、リークが始まりイオン化されて奇妙な臭いが出たのだ。50vの通常の状態でも既に2,000vが印加されて2倍の電圧では、もういけません。コンデンサの数から段数を判断した恥ずかしい間違いで、この回路では4段になり1段当たり2,000vとなる。メタライズの時は3,000vの耐圧があり余裕だったが、銅コンデンサにすればそうはいかない。
11こちらがスライダック電圧を30vにした場合のシュミレータで、高圧用の電源トランスの出力電圧は625vピークとする。リップル波形がコンデンサに印加される電圧でp-pで1250vとなり0.022μf1,000vの耐圧をオーバーしてしまう。この時点で0.022μf1,000vを2個直列にして耐圧を2,000vとした。出力-5,000v弱は情けない音で直ぐにやめた。
21続いてスライダック電圧を40vにした場合のシュミレータで、高圧用の電源トランスの出力電圧は833vピークとする。コンデンサに印加される電圧は833vx2で0.022μf1,000vを2個直列の耐圧を2,000vでいける。昨日この状態でm+aさんに聴いてもらうと”...”で、どうやら失格のようだ。amp研究員の諸君、m+aさんの”...”時は結果も”...”でありますから、改善しよう。
22 そこでスライダック電圧を50vに切り替える。高圧用の電源トランスの出力電圧は1,042vピークとする。コンデンサに印加される電圧は1,042vx2で0.022μf1,000vを2個直列の耐圧を2,000vで少しオーバーするが、この程度はガマンしてもらう。やっとm+aさんが納得の表情を見せたから、この電圧でいこう。出力は-8,300vとなる。なんてこたあない、幻の音の時と同じ環境になったに過ぎない。
2参考までに、スライダック電圧を45vにした場合のコンデンサ耐圧配分になる。c1のみ電源電圧、それ以外は電源電圧x2となる。
3ようやく方針が決まり回路をフィックスする。ジャンセンの銅コンデンサは直列接続で容量が減となるため0.1μf1,000vを選定して、片チャネルで8個の倍の16個、両チャネルで32個となり、原資が...いつも貧乏オーディオと称しているが、40ドルx32個は結構エライ負担になり、Sound Lab electrostatic speaker A1を恨めしく思う。だから言ってるでしょ、ハイエンドオーディオは高級クラブのお姉さんみたいだって。
4普通ならここで諦めて投資に入るが、普通でないから次なる一手に出る。電源密結合の方針から段数は減らすべしと答える。コッククロフト・ウオルトン回路の電圧降下は(i/fc)x(n/3)(2n2+1)となり、最初の項(i/fc)は同じだから省略して、段数nだけで計算すると2段と4段では6:44にもなり段数は少ない方が正解となる。
31電源のスライダックを止めてアイソレーショントランスと直結にする。その時の高圧トランスの電源電圧は2084vピークとなる。コンデンサは4個直列で0.025μfとなり幻の0.022μfに近似、耐圧は1個当たり1,000v強、ダイオードは2個増やして4,200vとする。この時の出力電圧は-8,300vでスライダック50vの4段と同じとなる。22年前に高圧電源トランスをここまでフレキシブルに作っておいたのかと、我ながら先見に感心する。幻の音を再現するには、幻状態の再現では得られず、その先を行くことが要求される。c1相当は現状のコンデンサが使え0.1μf1,000vは両チャネルで24個となり随分楽になった。

|

2018年3月16日 (金)

素材力学 Sound Lab electrostatic speaker A1幻の音2

3_2素材力学上最強のコンデンサはDuelund社の銅コンデンサで、これを使えばジャンセンのアルミケースのアルミ臭さは消えて申し分ないのだが、価格に申し分があって躊躇する。Duelund社vsfシリーズの40μf100vなんか2,500ドルもしてしまい、いくらなんでも...しかも何故音が良いか?で解明し切れていないのがその構造で、表面の硬質紙管はベストだし銅箔とオイルを含浸した紙も素晴らしく、その銅コンデンサエレメントを硬質紙管に入れて樹脂で固めたのか?ここが不明では気持ちが悪く、何れ手持ちを解体(破壊?)して構造を見てやろう。

1_2一方でジャンセンの銅コンデンサはアルミケースのオイル入りだから、簡単に解体出来るメリットはある。銅箔とフィルムの巻き方は円筒でDuelund社の平たい顔族より自然の法則で良い。近頃は銅コンデンサの認知度も上がり銅箔コンデンサの種類も増えたが、樹脂で固めた円筒型は防振対策が出来ないのが玉にキズだし、フィルムで紙ではない。もっとも銅箔に紙を巻き取り機で巻けば良いのだから自作は可能だし、高耐圧の銅コンデンサの製作も可能だから最終目標は自前製作となる。
5こちらがメタライズドポリプロピレンコンデンサの改善前のコッククロフト・ウオルトン回路になる。
2_2こちらがジャンセン銅コンデンサの水晶粒防振構造化したもので、コッククロフト・ウオルトン回路を組み上げた。段々不細工になっていくのが気になるから、いずれ最初からきちんと作り直そう。
6_2Duelund社の銅コンデンサは一説にエージング時間が1,000時間とあるから1日8時間として125日、冗談じゃあねえや寿命が足りない。スライダックの電圧を標準の50vにして音出しする。あ~!エージングなんか関係ない、その場でSound Lab electrostatic speaker A1は出たことの無い、いや出せない色気の音に粒立ち極まり、これは凄いことになった。しかし当たり前だ、電源が音を出しているからコッククロフト・ウオルトン回路を銅コンデンサ化すればこうなる。まあここで留めおけば事故に、いやもう既にこの状況でも事故なのだが、なんと何を思ったかスライダックの電圧を75vに上げた。音は益々妙なる音色になるが、なにやらプ~ンと嗅いだことのない臭いが漂う。しまった!耐圧オーバーだ。その内右チャネルの音が出なくなる。
7慌ててコッククロフト・ウオルトン回路を調べると、水晶粒防振構造化したジャンセンの銅コンデンサがパンクしていた。そこでこの1個はメタライズドポリプロピレンコンデンサに交換した。m+aさんに来てもらいこの妙なる音色は幻になるからと聴いてもらう。パーカショニストのnakaさんにもこの妙なる音色は幻になるからと聴いてもらう。nakaさんから”幻の音にしないでください!”と言われてしまったが、銅コンデンサは既に耐圧オーバー、命懸けで音を出しているから美しく幻となる。技術論は次回に。

|

2018年3月15日 (木)

素材力学 Sound Lab electrostatic speaker A1幻の音1

0x周期表を眺めながら素材力学について考えていると、素材の特性からどうしても銅に落ち着いてしまう。従って他の素材から銅に変換したときの音の変化が一番大きい。銅から純銅に変えた時にも差はあるが、こちらは小さい。よってjazzオーディオで音を良くしたかったら、アルミを銅に、真鍮を銅に、鉄を銅に、と次々と変えていけばよい。またjazzオーディオ3種の神器の内の1つ電源密結合から、アルミ電解コンデンサをあんぷおやじ流儀純銅電解コンデンサに交換した時の音の変化は最大級となる。

1_2上記セオリーでSound Lab electrostatic speaker A1のコッククロフト・ウオルトン回路を眺めた時、即座にアルミ蒸着ポリプロピレンコンデンサを銅コンデンサに交換すべき!となる。しかし1000v耐圧の銅コンデンサなどそう易々とある訳がない。結局ジャンセンに絞られてしまい、銅コンデンサだけどアルミ臭い音がして改造になるが16個は半端な数ではない。

2ジャンンセンの銅コンデンサのアルミ臭い要因はオイルでコンデンサが宙吊りになっていることで、オイルに罪は無く構造そのものに問題がある。1000v耐圧のコンデンサのオイルを抜いてしまうのは、若干耐圧の点で心配はある。0.022μfは外形が小さく、逆に解体作業に細心の注意が要る。

316個もあるから全数しくじらず解体するのは至難の業で、まあなんとかできた。ルガーp08の9mmパラベラム弾みたいで思わずふき出してしまう。立てて置いてオイルを落下させ丁寧に抜く。黒ラインのマイナスは良いが、黒ずんだマーカーもありどうやら2ロットから来たようだ。

4オイルが完全に抜けたところで熱収縮チューブと水晶粒で防振構造にする。オイルが抜けた分水晶粒で絶縁するが、本来持っている銅箔とフィルムの厚みから来る絶縁度は落ちているに違いない。リード線はモガミのofc線を使う。ここは通常vsfなどの銅線だから、音は僅か良くなる程度。ここで大問題発生、あまりにもコンデンサエレメントが小さく、リード線のハンダ付けで加熱してしまうと絶縁度が落ちた。青ざめていたが、熱が降下したら絶縁度も徐々に回復してきた。ここのハンダ付けは鬼門です。9mmパラベラム弾がナマコ状になり不細工だが、duelund社銅コンデンサと同等以上だから良しとする。16個作り終えたときは疲労困憊となってしまった。

|

2018年3月14日 (水)

電源力学 世界一音の良いスライダック(スライドトランス)を作る 了

0待ち時間があり久しぶりにステレオサウンドを立ち読みしたが、ハイエンドオーディオ機器は実に美しく、オーディオはファッションの側面も持ち合わせて重要なファクターであるコトが良く分かる。それに比して我があんぷおやじ流儀の無骨なこと、少々反省の弁もあるが音が全てでして...いずれファッションオーディオの時はデザイナーの実力もお見せしよう。さて世界一音の良いスライダック(スライドトランス)を作るの巻きも完了で、結局は画像のトロイダルトランス一重巻きに同じとなり、音は凄い!

1Sound Lab electrostatic speaker A1の高圧電源のスライダック電圧を30vまで下げた。音出ししていると例のプ~ンと焦げくさい臭いが出て、又してもコイルを焼いてしまった。もういけません!徹底的に改造することにした。画像は左チャネル。
2スライダック(スライドトランス)から全てを取り去り、トロイダルコイルだけにする。100vから中間タップを出しているが、巻き数は画像からもたいしたことはないのが分かり、トロイダルは効率の良い。先ずは100vの配線は止めて、130vの最大昇圧端子へ100vを接続する。こうすれば利用率は落ちるが電圧の分解能は増す。オシロスコープでrms値を測定しながら、正確に50v、40v、30vの引き出し線を作る。ここから出力を取ればブラシ部は消え去る。
3左チャネルの入力と出力電圧で正確に30vを出力している。
4左チャネルが完成したのでA1の電気箱の上に荷重で置く。配線は30vに接続してある。
5続いて右チャネル。こちらは本家本元の東芝製でスライダックの商標を持っている。こんなことを言っちゃあなんだけど、東芝のスライダックは一流品で左チャネルのように焼けることは一度も無かった。カーボンブラシの形状も優れたモノだった。
6左チャネルと同様に全てを取り去りタップを出して完了。赤丸印が100vの接続点だがここには配線せず、巻き終わりの130vに100vを接続する。
7右チャネルの入力と出力電圧で正確に30vを出力している。
8右チャネルが完成したのでA1の電気箱の上に荷重で置く。配線は30vに接続してある。50vからスタートして30vの限界値まで下げたが、どうも音に活気が無い。この高圧バイアス電圧が低いと能率が落ちてしまい、30vはどうやらこの領域か?そこで40vに接続変更をすると音楽が生き々してきて、最低電圧は40vになった。この理由については事故の詳細と技術検討で別エントリーになる。

|

2018年3月13日 (火)

ライブ力学 エディ藩さん live in ma jazzclub

1_2所要で帰り支度をしていると、jazzプロデューサーm氏から”今から5人でコーヒーを飲みに行きます”と電話が入る。朝の9時半では自力でコーヒーの準備をしなくてはならなず、慌てて開店準備をしていると”こんにちは”と、もうゴールデンカップスのエディ藩さんがニコニコして立ってる。同行者の女性はコーヒーがダメらしくて紅茶と言われ、もうお手上げ状態で冷や汗が出る。皆さんが”素敵なお店だね”と褒めてくれるものだから、プロには分かるのだと落ち着きを取り戻した。エディ藩さんからレコードを聴かせて欲しいとリクエストがあり、レキシントン盤のオリジナルと、ギターではガボール・ザボのジャズ・ラガーからキャラバンを聴いてもらう。ガボール・ザボの重ね録音でシタールの入ったエリントンの名曲に、”面白い!”と唸っていた。

3_2 ”お代は5人で2,500円になります”と言うと、jazzプロデューサーm氏が”2,000円で細かいのは無いな~”とエディ藩さんを見る。すると”あるよ”と財布を取り出す。財布の中には昨夜横浜ホンキートンク・ブルースを歌った時のピックが見えたので、”500円の代わりにそのピックを下さい”と思わず言ってしまった。エディ藩さんは”ようがす、だけど500円の価値は無いよ”と笑いながらピックをくれた。別れ際に”エディ藩さんはあの時代が作らせた天才に思う、こっちもあの時代に先導されjazzオーディオ50年です”と言うと”天才はないけど、そうだな!”と深く頷き、しっかりと握手して分かれた。

2_2jazzプロデューサーm氏の力で、ma jazz clubのこけら落としに友人であるゴールデンカップスのエディ藩さんを呼んでくれた。古希のブルースシンガーは軽妙なmcを交えて、地方の小さなjazz club、しかも満員でも30人弱、この環境でも力一杯熱唱してくれて感謝でありました。

|

2018年3月12日 (月)

電源力学 世界一音の良いスライダック(スライドトランス)を作る2

0jazzオーディオは経験則が支配するからオーディオ人の人生そのものと言え、よってより良いオーディオ経験が出来る御仁は幸せ者です。その経験則からSound Lab electrostatic speaker A1を上手く鳴らすにはアンプに非ずと悟った。A1を推した評論家の言うとおり、ジェフの#5から始まりcelloのデエット350、パフォーマンス、モノ150、クレルksa50etcと、その時々のアンプで駆動したが、感動する音は出なかった。jazzオーディオは複合技術体であり、アンプはその複合体の一部に過ぎないから頼り過ぎてはいけないと悟った。更にダイナミックスピーカはフィールド型が良いに決まっている!とも理解した。今頃気が付いて遅い!と言われてしまうが、経験則とはそうゆうもので仕方ない。A1のコッククロフト・ウオルトン回路で次々と異次元の音が出現し、要するに磁石ではだめでフィールド型になれば励磁電源で革命が起こせると容易に想像はつくが、A1をjazzオーディオ人生最後の挑戦に値すると決めたから、フィールド型はやらない。

2複合技術体で音を最も支配するのは電源、と言うより一番分かり易い部分が電源でA1の場合は高圧電源がそれに値する。これが今まで付いていたスライダックで容量は1aの100vaと小さいが、オリジナルの抵抗を可変するタイプとは次元の違う音を出していた。

1経験則からこの軟弱な小さいスライダックはダメと思っていたから、大型のスライダックに交換すべき時期が来たと行動した。画像は2台目の改造で、このように水平に配置して単巻きコイル全体を水晶粒で覆いコイル防振を完璧に行い、カーブンブラシはofc純銅板とする。

3左右チャネルでスライダックのスペックと銘柄も違うが気にしない。何で音が違うのかと考えた時、トロイダルコアに巻いてあるポリウレタン線は銅の含有量も規定されているから大差無いし、カーボンブラシも似たようなもの、それで音が違うのは端子とか配線材とか、振動係数等の微々たる違いに過ぎない。それを画像のように水晶粒で防振してofc純銅板ブラシにすれば、スペックと銘柄違いも消し去り、音の良いスライダックとなる。

4こちらが左チャネルの水晶粒防振スライダックになり、両チャネルにテスターを繋いで電圧をモニターしている。この顛末はA1でいっとう重要事項となり、別エントリーです。事故を起こして落ち込んでいたのがこの超ど級スライダックで救われ、エネルギー感は増し重心は下がり、電源の重要性の再認識となる。

|

2018年3月10日 (土)

電源力学 世界一音の良いスライダック(スライドトランス)を作る

1Sound Lab electrostatic speaker A1で事故(別エントリー)が起きてしまい、急遽世界一音の良いスライダック(スライドトランス)を作るハメになった。先ずは画像左のスライダックの歴史、1976年にロボットベンチャーを起業した翌年、y電機の所長が”不良品のスライドトランスがありますが使いますか?”とタダで頂いた。以来40年数々の開発を共にした。

2解体すると40年の埃が一斉に飛び出し思わず咳き込む。次は身分の話、単巻きは1次と2次の絶縁は出来ないし、電圧は可変できるが音は悪いとされて低い身分の扱いになっている。しかし単巻きは音の良し悪しの要因ではない。

3音を悪くしている部分は巻き線をスライドさせているカーボンブラシ、これが最悪なのだ。そこで何時も通りofcの純銅板をカーボンブラシの表面に巻きつける。ofc純銅板からモガミのofcリード線を出す。

4 ofc純銅板カーボンブラシ(黄色丸印)を組み込んだ画像で、見事に収まっている。

5紙管へ収めて配線し水晶粒の充填を始める。


6水晶粒を完全充填したのではチェック出来ないので通電テストをする。するとバチバチと音がして焦げた!慌てて電源を切る。


7カーボンブラシの形状は何ら変哲のないように見えるが、実は隣のコイルだけ短絡するようになっていた。無造作にofc純銅板を巻いたためコイルを4本くらい短絡してしまい、そのコイルに短絡電流が流れて焦げた。そこでカーボンブラシを削りクサビ形にしてofc純銅板を巻いて解決した。

8Sound Lab electrostatic speaker A1へ組み込み音を出すと、ふくよかな音になり正しく世界一音の良いスライダックの完成である。これでスライダックだから音が悪いとした要因は排除して、後はm+aさんに来てもらい電圧下げ、低電圧の限界値を探る。以前もスライダックを使っていたのでは?100vaの小型のスライダックを後のパネルにネジ止めしていたから水晶粒の防振効果も少ない。今回は2kvaと強烈に大きくし、地球の中心へ荷重が掛かるようにし水晶粒で防振したから、その効果もある。

|

2018年3月 9日 (金)

ソフトウエア力学 dp-80とdp-3000の制御と回転方向

0超表現者は現れた瞬間にそれが分かることで、誰にも真似出来ない唯一無二の存在になる。コルトレーンを聴き続けているのは、jazzとゆうジャンルも超越した唯一無二の存在に惹き付けられるからで、抽象世界の混沌に魅力を感ずる。あんぷおやじ流儀jazzオーディオの究極は、床に50cm位水晶粒を敷き詰め、その中に全てのオーディオ機器を埋没させ物体の抽象化をしてしまうことで、絵画では成し得なかった表現がそこにはある。

1_2dcアンプ仲間いや最近はacアンプ仲間か?伊豆のDCアンプmania さんのブログに最新のdp-5000の記事が載っており、3000と大差ない?逆転した!でした。サーボモータの運動モードには力行、回生、ブレーキの3モードがあり、どのような外乱が入っても決してこのモードを崩してはならない。

3002_2所がそれをハードウエアでやると結構面倒で、完璧には出来ない。mj誌は基本ハードウエアの技術誌だから、ソフトウエアを持ち込むと読者の皆さんは製作不可能になる。またソフトウエア力学になると雑誌がmj誌からトラ技になってしまう、ジレンマがある。ソフトウエアでサイン波を発生させれば画像のように90度位相差の美しい波形が意図も容易く出来るし、精度はdaコンバータのbit数になる。だから何れかは、オーディオもソフトウエア力学の軍門に下るしかないと思うのだが...

|

2018年3月 8日 (木)

音色力学 cdp-337esd カートリッジを作る 3

Rutherfordx画像出展:wikipedia
アーネスト・ラザフォードは理論よりも実験を重んじて、ラザフォード散乱による原子核発見の偉業を成し遂げた。一方で門下生だったニールス・ボーアは実験をほとんどせず理論を重んじて、原子物理学に貢献した。実験も理論も共に奥深く、両方を器用に操る科学者は少ないように思う。またこの時代にラザフォード指導の下、コッククロフトとウォルトンが加速器を使った元素変換の研究で、A1コンデンサスピーカの高圧電源の原理が作られた。あんぷおやじ流儀は実験派に類し、論理的解明が必要な場合は親しい大学の教授に頼むことにしている。ここの所実験派の成果は目覚しく、カルダスマルチストランドワイヤーに全面交換したら、重心は下がり音の粒立ちは際立ち、本人が一番たまげている。昨日A1の音を聴きにみえたm+aさんは激変にたまげ、”A1の音が落ち着いたら行動しよう!”と感想していた。近々ジャンセンの銅コンデンサが入荷して更に激変する。

1あんまり一編にあっちこっちいじると、何処が音の激変部だから分からなくなるのでcdp-337esd カートリッジを作るの巻きは、ペースダウンすることにした。kuraiman社長氏とパーカショニストのnakaさんの紙管Φ300mmの1mも入荷して、さながら建築工事屋の様相になっている。この径の大きい紙管を切るには技が必要で、ケガキ用のトースカンライクなものを作った。垂直方向はクランパーで長さを延長すれば1m程度までケガける。
2cdp-337esdの基板は無理をすればΦ300mmに入るのでcdと基板部をΦ300mmとして、電源部はトロイダルトランスのサイズからΦ350mmとして、2段サイズになった。底板の丸切りもmdfは柔らかく簡単で、Φ350mmの丸を切るのに5分ほどで切れるようになった。丸底板と紙管はボンドを付けてネジ止めして強度を確保しておく。
3電源部はトロイダル電源トランスと31df6と電解コンデンサ、この電解コンデンサは将来純銅化して±電源の別紙管となる。アナログ回路用安定化電源はmj15024と1025をofc純銅放熱器に取り付ける。cdp-337esd カートリッジから新しい表現を引き出すには電源部が最重要で、cd用にしては巨大な電源が姿を現す。

|

2018年3月 7日 (水)

振動力学 Philips CD-PROメカ 対 ソニーCDP-337ESDメカBU-10

Cdproxxよもやcdメカをゼロから作るほど資金力もないし、しかしcdメカを何とかしたい!と強い気持ちでいたら、インチョンの友人moonさんがオーディオ仲間で始めたPhilips CD-PROを作ろうの会へ入れてくれた。基板関係は共同で起こし、Philips CD-PROメカは1ダースで購入した。なんせ当時は最低販売単位が1ダースで1人では無理があった。アルミダイキャストのフレームで剛性が高く音は良い、ハイエンドcdの多くに搭載されている、等々でやたら凄く見えてしまった。

20111214xxしかし本業多忙で何年も放っておいたら、m+aさんが作ってくれることになった。水晶粒防振構造化テクノロジーは既に始まっており、電源部とdaコンバータ部の一部だけ水晶粒防振化した。期待に胸膨らませて音出しするが、別にでいっぺんに夢が失望に変わった。Philips CD-PROでcdトランスポートを作ったら素晴らしかった、など人様の美辞麗句はすっ飛んだ。

Proaxisx一応記録に留めておくと CD-PROのトラッキングサーボ機構はマブチモータでウームギアを回転させ、直角に駆動方向を変え、ウームホイールと平歯車でラックを駆動している。ハイエンド時代はスチューダーd730を使っていたが、cdm-4のスイングアーム式の方が音が良かった。CD-PROのラック機構は粘性負荷が大きく高感度サーボには不向きな機構と言える。心臓部のトラキングサーボがマブチモータでは...

337esdそして現在、ソニーCDP-337ESDメカbu-10の登場となる。トラッキングサーボ機構はCD-PROのギアとラックに対してリニアモータで感度は高い。このリニアモータを使ったトラッキングサーボを1987年に作り上げたソニーは凄い!

Bu10xこちらがbu-10の組図、ピックアップはkss-190aでここが問題。余りにも古すぎて補修パーツの入手は不可能な時代になっているが、CDP-337ESDは耐用年数を大幅に過ぎても生き残っており、大いなる矛盾が生じている。ピックアップkaa-190aは海外で70,000円近い価格で売られており、これは無理な話でCDP-337ESDの本体を多く入手している理由がそこにある。

20180228xx水晶粒防振構造は万能ではなく、良いものはより良く、良くないものはそれなりにで、Philips CD-PROを水晶粒防振構造化してもそれなりになったに過ぎなかった。我ら駄耳族は大幅に音が良くならないと反応しないから、かえって良いのかも知れない。ソニーCDP-337ESDの水晶粒防振構造はデジタル音がどうのこうのの世界ではなく、真に防振とは何か?を突きつけている。

337esdsソニーCDP-337ESDメカの次なるステップは、重力方向への固定の為に荷重の追加(黄色丸印)で、9mmの鉄材を使用する。これはレコードのターンテーブルでもトーンアームでもみんな同じで、妖しい筐体への固定ではなく地球の中心方向へ重力固定する。散々妖しい筐体の為に大枚投資した恨みがあるのかも知れなが、筐体ががっちりしていれば良いの論理は行き詰る。大体が痛快の豪快で、ミクロン単位に精密加工し芯出しした高剛性筐体に対し、もっと怪しいmdfの筐体へ水晶粒を充填し、荷重付きcdメカをズブッと差し込んで水準器で水平を出せばお終い。

|

2018年3月 6日 (火)

ソニーCDP-337ESDデータベース化 6号機

1ユウパックのお姉さんには随分と無理を掛けている。オークションで落札したソニーCDP-337ESDなどはまだ軽い方で、測定器類は異常に重たくて、何時もあいすまんです、と思っている。過日ソニーCDP-337ESDをお店のカウンターへどっさりと置いてから、画像のシステムが目に止まり”これは何でしょう?”と不思議がっている。”これは世界初のcdシステムです!”得意げに言うと”なんでこんなピカピカから音が出るのでしょう、あら不思議!”と驚かれた。ピカピカして回転するcdに驚嘆するユウパックのお姉さんも居れば、見ても何も言わない他社のお姉さんも居る。まあ、不思議を感ずる感性は大いに人生を楽しくする。

2なんと6号機は北海道からで、「10年前に入手して倉庫しておいたらトレイの動きは不具合になり、使う予定も無いから手放す」とコメント付きで、これはいけると入手した。少しでも綺麗に見せようと無理して清掃した機体もあるが、これはピカピカの新品のような機体で、エラく得した気分になった。

3各ゲインのボリューム位置を明確に記録する。ソニーCDP-337ESDはどこまで詳細にデータベース化しておくか、迷いながらやってきたが、pcボードのボリューム位置とrf信号のレベルと決めた。

4これがrf信号で振幅は1.41v-0.34v=1.07vで合格、この程度ならば上物の部類に入る。パーカショニストのnakaさんが”あんぷおやじがCDP-337ESDを褒めるものだから、オークションは値上がりをしているのでは?”とこぼしていたが、ソニーCDP-337ESDは膨大な数生産されたから中古の機体は無尽蔵にあり、焦る必要は全く無い。ただ機体の程度差は大きいから、多少高くても程度の良い機体を入手しよう。

|

2018年3月 5日 (月)

ソニーCDP-337ESDデータベース化 k号機

00kuraiman社長氏宅からk号機のソニーCDP-337ESD改造品の水晶粒を抜いて、超改造の為にamp工房へ持ち帰る。所が何処もかしこも静岡マラソンの交通規制がかかり、amp工房まで戻れない。帰りの道順を聞いてもにわか警備員では分からないし、少なくなった清水(市)の人口の全員が警備員に回ったくらい、至る所に居る。

0_2湾岸線で袖師まで迂回し大幅に遅れて店に戻ると、レコーディングエンジニアのt井氏が既に到着して待っていた。ウエストレックスでカッティングしたヴァン・ゲルダーのコルトレーンオリジナル盤の至上の愛と、国内カッティング盤との音質比較にみえた。デジタル録音機持参だったが、水晶粒漬けでline outが使えず断念して頂いた。

01t井氏渾身のレコード製作のカッティングをウエストレックスにするか、ヨーロッパのレーザカッティングにするか、判断で聴きに見えた。オリジナル盤の威力は直ぐに分かり思案されていた。1,000枚プレスの費用を聞いてたまげ、彼の人生の証の為にレコードを作るのだと瞬間に思った。更にSound Lab electrostatic speaker A1の音を聴いて、”この力強さはコンデンサスピーカでは出せない、これもあんぷおやじ流儀だね”と感心しきり、流石プロは音が良く分かる。

3物事は直ぐに忘れてしまい、これが次なる発想の源で(単なる健忘症じゃあないか)kuraiman社長氏k号機のソニーCDP-337ESD改造密度の高さに、思わずギョッとする。水晶粒を抜いた状態で仮組みしてデータを取る。

2各ゲインのボリューム位置を明確に記録する。ベイシーの菅原さんは面倒を楽しむと名言したが、ソニーCDP-337ESDデータベース化は面倒をガマンする。この面倒をきちんとやっておかないと、後で大混乱するから仕方ない。

4これがrf信号で振幅はぎりぎり1.0vで合格、この程度ならばピックアップの電流調整ボリュームを少しアップしてやれば問題ないが、当面はこの値でいく。ソニーCDP-337ESDの入手はオークションだが、トレイの動きが悪い程度のジャンク品扱いは問題なく合格だが、読み取りにムラがあるような機体は遠慮した方が良い。ピックアップがくたびれたようなものは入手してもどうにもならない。

|

2018年3月 4日 (日)

音色力学 Sound Lab electrostatic speaker A1真空管アンプ駆動の可能性2

Gennedoもそうだが役人に発明は中々理解は出来ない。学術的権威とか学会の論文とか、それらが優先するからベンチャー的発明家は表舞台に登場することは少ない。とにかく知名度を上げて資金調達をして...が先に走る。結果が悲惨でも案外通ってしまう世の中も摩訶不思議に思う。ペラペラロボットの開発も結構だが、真にロボット革命を起こすならば鉄腕アトムの駆動機構を作らねばならない。いくらモータでがんばってもたかが知れているから、アプリロボとなり真の重要性に気がつかない。単位容積当たりのエネルギー発生量が、現在の10倍いや100倍になれば真のロボットは出来るのだが...
いでよ真の発明者!

1こっちはロボット卒業だから気楽に開発状況を眺めているが、金のある所には知恵は無いし、金の無い所には知恵はあるし、世の中思うようにはいかないね。amp工房は金は無いが知恵だけは次々と湧き出て、妄想族の様相を呈している。A1真空管アンプ駆動の可能性について考え出したら、もうレイセオンの6082wbの1967年物が6本も手元にある。1967年製が良いねえ~、h社へ入社した年なのだ。お金がないからこのネコマタギ球の6082wbで考えるしかない。
6080t3出展:MJ誌1991年9月号、マコフスキー回路による6082x8otlパワーアンプ、著者加銅鉄平氏
回路はこれを参考にすれば十分過ぎて深く考えない。深く考えるのは画像の文章で、こうゆうトラブル情報が実にありがたい。MJ誌はさまざまなオーディオ実験誌で、困った時は常に登場する。6082球はカソードが溶断して球がパーになり、その原因がG-K間が何らかのショート状態で大電流が流れるのか?と疑問している。
2そこで解体力学の何でも見てやろう主義で、6082wbの解体を始める。gtプラグを外すとステムからの足が露出する。その1本を切り取り材質を調べると鉄に何らかのメッキをしてあり、この段階で音が悪い時代に入っていることが分かる。マルワッシャがネオジの磁石。
3次が解体、いや破壊力学でガラスを割る。加銅鉄平氏の言われているカソードリード(赤丸印)が細くて溶断する、のカソード引き出し線は0.1tの0.5wでΦ0.2mmとすればawgの31番相当で0.7aに耐えるから、正に短絡電流が流れた状態と言える。
4双3極管なので双子を分割する。真ん中の銅の棒に巻かれた細線がグリッドで黒はプレート、グリッドの中にある白っぽい物体がカソードとヒータになる。上部の90度円弧物体もグリッドになり、真空管の構造には詳しくないから分からない。
5グリッドからヒータカソードを引きずり出して各部のギャップの概略を測定する。ヒータカソードの厚みが1.1tでグリッドの厚みが1.3tとなり、ここのギャップは0.1tとなる。プレートのギャップは2.7tでグリッドプレートのギャップは0.7と広い。ギャップ上G-Kが狭くここが短絡していると考えるべきで、あ!カソードの表面の絶縁酸化被膜が両サイド(青丸印)やっていない。ここだ!ここが構造上の欠陥でグリッド線が熱膨張して弛み、電流振動や外乱振動でカソードに接触すると想定する。
6082そうすればバイアスが0vになり熱暴走する。プレート電圧を低めにすれば安全はその通りで、高いほど熱正帰還が掛かり破壊に及ぶ。銘柄で溶断するものしないものと加銅鉄平氏は言われているから、カソードの酸化皮膜が全面にあるものは殆ど溶断しないのだろう。特性表でプレート電圧150v、グリッドバイアスー60vで75ma、この状態でグリッドバイアスが0vになれば短絡状態になり、カソードリードは溶断する。プレート側リード線はΦ0.8mmもあるからこっちは生き残る。
6こちらがヒータカソードのヒータを抜き出した状態。狭い中に酸化皮膜のヒータ線が押し込まれているから、熱破壊でヒータカソードのタッチもあるとゆう訳だ。
Sh7144そこで登場が我らがsh2マイクロコンピュータとなる。日立=ルネサスも訳が分からなくなり、まあsh2は健在だから良いか。基板を起こすとなると何十万円か掛かるので今回から秋月のsh7144f標準品を使おう。ボードとしたら最安値で5,600円也。ad変換ポートはpf0~pf7で8ch持っているから8本分の電流検出が出来る。同様にdaコンバータ相当のpwmポートも8本あるからグリッドバイアス自動調整出力に使える。音楽の無いときにバイアスを変えてプレート電流を揃えるか?又は手動ボタンを付けるか?6082wbの8本使いは16箇所になるからsh7144fボードは2枚使う。処理速度はソフトが単純だから8本分の8タスクを100khz(10μsec)で回せて80μsec、これで遮断すれば球の保護は出来ると思う。

|

2018年3月 3日 (土)

音色力学 Sound Lab electrostatic speaker A1真空管アンプ駆動の可能性

0トランジスタはどうあがいても古典管の音色力学には勝てない。特にcx350とrca50直熱3極管の音色が良く、celloのパフォーマンスは駆動力で圧勝するも、この音色力学には勝てない。現在、これだけSound Lab electrostatic speaker A1が素晴らしく鳴るならば、真空管アンプ駆動にすべきと思う。とゆう訳でアムクロントランジスタアンプ駆動による第一章はお終い。

01続いて第2章はA1の真空管アンプ駆動の可能性について考察しよう。真空管アンプでA1を駆動するならば著名なAtma-Sphere MA-2 mkIII.1 Monoblock Music Amplifiers(4万ドル、6as7g)のotlアンプとなり、ここまで投資する気持ちも分かる。しかし4万ドルなど無理な話で考えたが、直熱管は無理にしても傍熱3極管アンプで100w程度を自作すれば、音色力学もある程度解決するかも知れない。オシレータを繋ぎ各周波数における電圧と電流をアムクロントランジスタアンプで測定し、負荷インピーダンスを測れば真空管アンプ駆動の可能性も見えてくるはず。勿論トロイダル電源トランスに純銅電解コンデンサは作る。

6082A1の場合は高圧マッチングトランスを内蔵しているからたいていはotlアンプとなる。1時流行った6c33cbのotlアンプは腕のせいもあるが全くダメで、otlなんか2度と作るまいと思っていた。Atma-Sphere MA-2 mkIII.1 Monoblock Music Amplifiersは6as7gを使っており、何となく理解は出来るが6as7g球や6080球は電源のレギュレータ管であり真空管の暴走族みたいなものだから使いこなしは難しい。画像の6082wbならば真空管も安く、8本のモノアンプにすれば100w程度のotlアンプは出来る。またamp工房では出力トロイダルトランスも出来るからトランス付きでもいけるが、3極管の100wは球の選定で悩みがある。ここまでA1が凄く鳴るとは思わなかったから真空管アンプなど眼中になかったが、嬉しい誤算と悩みが始まる。

|

2018年3月 2日 (金)

静電力学 Sound Lab electrostatic speaker A1の問題点

00最近益々勤務状態が自由自在で1人3交替が続く。深夜の作業は寒さが堪え、パーカショニストのnakaさんから頂いた石油ストーブが大活躍している。湯は沸くし温まるし、沸いた湯でいつでもコーヒーを入れられる。最近はエアコンのヒーポンが主力で、安全っぽいこの暖房はエネルギー感が薄い。深夜2時、外は豪雨とゆう程でもないが春の嵐で、シメタ!A1を大音量にしてもクレームは来ない。ブルンブルンと低音を出した結末は?

1_2Sound Lab electrostatic speaker A1コンデンサスピーカは、まだまだ分からんコトが多過ぎる。現在の高電圧バイアスは約7500v印加している。22年前のオリジナル時は1万Vは印加していたから、髪の毛が引っ張られた。今回は余り無いが、振動フィルムを眺めていたらこの7500Vが体にチャージされたらしい。アキュフェーズcd機dp-11のcdをチェンジしようとしたら、バチッと放電してcdが止まった。ああそうか、cdp-337esdのrf信号を見ようとオシロのプローブを繋いだとき、rfアンプのcxa1081がラッチアップで壊れたのは、きっとこのせいだ。cmosタイプのicが多い時代だから静電気には気をつけよう。

2豪雨ならば音はかき消されるから低音を大音量で出すと、建物自体がズ~ンと低周波振動を起こしてしまう。気になり振動板に顔を近づけて見ていると、振動板固定部(赤丸印)に振動のしわ寄せが出てしまい、こりゃあ重低音は厳禁と気が付いた。このズ~ンはA1本体からも盛大に出て、長くA1を使うならば避けるべき。前述に戻り、この時静電チャージが起きた。

3エヴァンスの地下鉄の音がとか、ガレスピーの床を踏み鳴らす音がとか、重低音なんか音楽に関係ないから出なくてもよろしい。A1は低域を50hzくらいからダラダラ減衰させた方が良い。実はこのことが気になっていて、cdは低域まで入っているから、背後にうごめく低音がA1から出てきて気持ちが悪い。これはアンプ側で処置すべき内容になる。静電気と重低音、これには十分に気をつけよう。それにしても深夜にA1の音を聴いていると、余りの生々しさにいささか気持ちが悪く、これはもう事件です!

|

2018年3月 1日 (木)

音色力学 cdp-337esd カートリッジを作る 2

1アキュフェーズcd機dp-11復活劇が完了となり、続々とA1の音を聴きにみえる。m+aさんも聴きに見え”ピアノはこうも上手く鳴らない!”と感心仕切りで、また位相特性が抜群でそこもエラク気に入ったようでありました。元々アポジーを使うなど平たい顔族だから、位相特性は気になるのでしょう。そこで密談となり”残された時間は少ないし、思い残すことないように思い切ってサウンドラボやるしかないねえ~”と促すと”ありますかね?”ときた。”英語が強いのだから、海外から引けば良いでしょう”と答え”コンデンサスピーカはマーチンローガンかサウンドラボ、ノウハウの点からサウンドラボ小振りのA3が良いでしょう”と続けた。

2cdp-337esdを等価カートリッジにするにはシンプルが第一で、沢山のスイッチ類は整理することにした。操作パネルは長すぎで右側のスイッチ群は切断して小さくする。パネルには4bitマイコンが搭載されており、キーマトリックスにせずad変換のレベルでキーの判断をしている。まあ、アイディアと言えばアイディアで中心電圧にすれば一発取りも出来るが、ロボット屋の小生には無い発想。赤丸印がad変換入力ポートで、不要のスイッチ列は切り取る。

3紙管のサイズΦ400mmならば基板サイズ300mmx200mmに余裕で纏まってしまうが、如何せんデカ過ぎる。

4

そこで無理やりΦ300mmの紙管に押し込んでみたが入らない。rcaジャックが基板から飛び出している。そこでrcaジャックを抜き取り材質を調べてみた。真鍮に金メッキ品で落第となる。

5rcaジャックは純銅製にするから取り外したまま紙管Φ300mmへ強引に入れが、未だ基板の端が邪魔をして入らない。そこで水平置きは断念して、基板縦置きにして入れた。cdメカを上部に置いて手前には操作パネル(右端切断)を配置する。これでΦ300mmに見事に収まった。工業デザイナーのn先生とは長年コンビを組み、Gマークを沢山取った。先生の教えは工業製品だから徒にアールを付けるな!で、以来肝に銘じている。それでcdp-337esd カートリッジのデザインになるが、Φ300mmの紙管ならば1m単位でエンチョーで売っているからそのまま使い、上部が水晶粒防振構造cd機、中間は空洞、下部は重りエリアにすれば床置きに出来て面白く、これもありかな?

|

« 2018年2月 | トップページ | 2018年4月 »