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2018年3月22日 (木)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る5

0xDuelund(デュエルンド)社の銅コンデンサcastシリーズの中身の拡大画像があった。この織り方は初期の油入り高圧ペーパーコンデンサと同じで、手法としたら古来からあり興味深い。現在は巻き取り機で円筒にグルグル巻く方法が主流となっている。この中身を見ながら、どうしたらDuelund社の銅コンデンサを超えられるか繰り返し考察している。純銅電解コンデンサの主たる部材のアルミ板をofc純銅板に交換してしまう素材の力を借りた劇的な変化は、銅対ofc純銅では期待できない。銅箔からofc純銅板の変化は当然あるが、大きく音が変わる訳ではない。もっとも小さな変化だが、無限の変化とも言えるのがjazzオーディオの世界。紙とオイルに関しては音の変化はあると推測するが、今回初めて製作するため現段階では論じ得ない。残された期待値は一重巻きで、コンデンサの内外共に水晶粒で防振構造にするからここで勝負になる。

2_2次に音の秘密を探る意味でも、絶縁破壊したジャンセン銅コンデンサを解体して構造を調べておく。興味深いのは銅箔の表面から3枚目位に打痕が付き、外側に穴が空いて部分放電が起きて破壊、それより内部は正常であった。構造は+極と-極をずらせて同時に巻いて端面を潰してハンダ付けしている。フィルムと思ったが透明な紙で、破ると断面に繊維質が出てきて紙であることが分かる。これは紙とフィルムのハイブリッドと思われる。オイルの含浸度は然程高くなく油紙といった程度。絶縁紙は2枚重ねで耐圧1,000vとしている。手触りで厚みは分かるから、当方の7μが入荷したら比較して枚数を決めればよい。この解体により重要な手掛かりが得られた。

1_2続いて耐電圧試験機の準備に入るが高電圧発生のトランスが無い。そこで2個のトランスをカスコード接続して何とか420vrmsを作り出した。ピーク電圧は600vになりこれで計算すると、vo=2nxvpで4,000v=2nx600v、n=3.333となり、コッククロフト・ウォルトン回路は4段になる。4段で4,800vまでをスライダックで可変できれば検査できる。

4毎度ながら高電圧を測定するプローブが無い。hiokiの9322では差動入力dcで2,000vまで、入力インピーダンスは9MΩと厳しい。9322測定プローブの能力でコッククロフト・ウォルトン回路の定数を決めなければならない、奇妙な作業となる。

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