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2018年3月20日 (火)

素材力学 オイル含浸高耐圧紙コンデンサを作る3

0外は雨、深夜の雨は恵みの雨でSound Lab electrostatic speaker A1を大きな音で鳴らす。この妙なる音色を理解するには耳を必要としており、繊細緻密な音にならされた耳には理解できないのかも知れない。A1の進化の過程を目撃しているamp研究員には分かっているが、出ないはずのaltec soundをここから出したろ!と思っている。分厚く繊細に、これがSound Lab electrostatic speaker A1に与えられた使命なのだ。それには音の良いコンデンサが鍵となる。

C0資料出展:日新電機技報
我国では1970年代の初めにpcb(ポリ塩化ビフェニール)の使用は禁止となり、アメリカよりも早かった。h社で電力業務に携わる中pcb担当に任命されて、使用状況の把握と処分方法が決まるまでの厳重な保管場所の確保、各部署からの問い合わせで忙しくしていた...とまあ油入コンデンサとは因縁浅からぬ間柄なのだ。コンデンサの進化の歴史は効率の進化の歴史で、高効率小型化へ進化すれば当然音は悪くなる。画像上段が所謂ペーパーオイルコンデンサで、紙の素材で随分と性能が変わった時代だが音は良い。その間にpcbの登場となるが、開発の初期段階でpcbは無く途中から効率向上の賜物で開発された。JensenとDuelund社のCopper Foil, Paper-in-Oil Capacitorは画像中段の構造となる。下段が現在の油入コンデンサでフィルムの表面をザラザラにしてオイルの含浸を可能にしたが、紙ではないから失格。よって今回開発するオイル含浸高耐圧紙コンデンサは上段の最古の構造とする。

1xコンデンサの開発を難しいと捉えるか容易と捉えるかだが、粘れば必ず出来ると思っている。ただ問題はコンデンサを作るだけではなく、音の良いコンデンサだから難しい。JensenとDuelund社はCopper Foilだがこっちはofc Copper Foilで勝ち、JensenとDuelund社はグルグル巻きだがこっちは一重巻きの水晶粒防振構造で勝ち、外形と容量では負け、2勝1敗だが果たして結末は?

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