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2018年5月23日 (水)

振動力学 水晶粒防振ラインアンプ用電源トロイダルトランスを作る

0なぜ音が良いか?
を追求しないと前に進まない。最初のうちは「...は音が良い」と言われれば、それじゃあとやってみる。何度も裏切られていればその内になぜ?に突き当たり深く考える。オーディオは複合技術だから回路設計が得意でも良い音は出ない、と同時になぜ?の疑問のプライオリティは回路寄りになるから解決は難しい。複合技術は言い換えれば雑学であるから、多くの趣味が案外役に立つ。ディフォレストの450球のパワーアンプ回路が現在一番音が良い回路と決めている。抵抗をこの回路上では1本も使っていない所が良い。450球回路はインプットトランスとアウトプットトランスだけで、ここは銅線しか使っていないからカーボン抵抗より遥かに音が良い。但しインプットトランスだけでも結構お代が掛かってしまい費用対効果をどう考えるかが残るが、まあハイエンドアンプを買うコトを考えれば、安いものよ。

1夕方お店に出社すると名工ミルトさんがコーヒーしていた。「あんぷおやじ~、トランスを持ってきたけど...」「それじゃあ測定してみますか」。ミルトさんの作成した水晶粒防振ラインアンプ用の電源トロイダルトランスは、あんぷおやじのそれと良く似ていてたまげた。まあ製作手法が同じなら似てしまうものなのだ。ミルトさんは電気屋さんでオーディオ用の電源は200vが引き込まれている為、トランスの1次電圧は200vになっている。
2テストベンチの上は改造中のアムクロンが散乱してゴタゴタ状態で、オシレータを使ったインピーダンス測定器は出来ないが、電源トランスだから60hzだけで測定する。可変電源のスライダックに電流測定用の精密抵抗10Ω、それにテクトロのオシロスコープと簡単な布陣になる。トロイダルトランスの巻き数は正確ではないが、内周660mmに対して20mmで20t程度なので700t以上はある。
3スライダックでトランスに印加する電圧を正確に100vrmsに合わせる。その時の10Ωに流れる電流は0.011aとなり低い値だ。これをインピーダンス計算する。i=0.111v/10=0.011a、z=100v/0.0011a=9090Ω、z=2πfl、9090=6.28x60l、l=9090/60x6.28=24hと出た。電源電圧が200vにしても励磁電流は22maとなり素晴らしい。

4参考までに市販の国産電源トランスのインピーダンス測定をしてみる。1.5kvaのアイソレーショントランスはΦ3mm位のポリウレタン線を巻いたeiコア型になる。
5
こちらが電流波形になるがミルトさんトランスに比べて波形が歪んでいる。電流が流れ過ぎるので16.6vrmsにしてzを出すと166Ω、z=2πfl、166=6.28x60l、l=166/60x6.28=0,44hと出た。励磁電流も相当に多いがまあそんなものか?我らの水晶粒防振トロイダルトランスも技術的確立がどんどん進んでいき、何より誰でもトランス屋になれるのが痛快で面白い!

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