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2018年6月14日 (木)

素材力学 鉄と戦う再び

0amp工房研究チームで開発中の高効率発電機は重厚長大の鋼鉄製の戦艦大和で、重過ぎてびくともせず苦戦している。現代社会の重きは軽薄短小となっているが古来の産業構造を崩壊させて、軽薄短小=格差に思える。少なくともamp工房で研究中のjazzオーディオにおいては、重厚長大を常として、切る、叩く、削る、の産業の原点たる工法に回帰して音作りに額に汗している。早い話がオーディオテクノロジーを電気屋から取り上げて、機械屋に渡している。とゆう訳で相変わらず重たい鉄との戦いの日々であります...ウッ腰が!

11鉄については知らないことばかりで調査研究が続き、jazzオーディオの謎解きで一番難航しそう。鉄の分野でもアルニコ等の永久磁石は今回除外としておきます。年表を紐解くとパーマロイとパーメンジュールはデ・フォレスト時代にあり興味深い。問題の方向性電磁鋼板(オリエントコア)は1934年にゴス(usa goss)によって発明された。

431しかしながら量産に成功するのは1945年の戦後であり、ゴスの発明から10年が過ぎていた。よってウエスタンエレクトリックの43aアンプ、1935年製には方向性電磁鋼板の搭載は不可能となる。何で1935年もの昔に拘るの?とお思いでしょうが、少なくとも1950年代jazzの再生において、ウエスタンを始めとしたヴィンテージトランスには適わない現実がある。余談だが、楽器の世界もまた同じでセルマーにしてもキングにしてもレスポールにしてもスタインウエイにしても、すべからくヴィンテージモノが珍重される。

3現代までに集めた情報から推論するとjazzオーディオのエネルギーは、無方向性電磁鋼板で分厚いコアから出る!と仮説しておきます。とゆう訳でΦ450mmの巨大なトロイダルコアは新日鉄の無方向性電磁鋼板35h360で作った。板厚は0.35mmでトロイダルコアとしたら分厚い。真ん中の小さいのが某社のファインメットトランスの中身で大きさの差が良く分かるでしょう。

35h360出展:新日鐵住金
こちらが35h360のデータ、鉄損はスーパーコアなどの薄板電磁鋼板の10倍くらいはあり、従ってコアサイズを巨大化してある。その意図する所はちっとばかり直流電流を流したところで磁気飽和に程遠ければ、性能に差し支えない。

2出展:新日鐵住金
コアの材質と板厚の関係と再生音と時代背景には何やら法則性が見える。si6.5%のスーパーコアjnexやアモルファスは軽薄の薄板で鉄損がエラく小さく、飽和磁束密度も小さい。まさに成績は優秀だがタフさが足りない現代社会のようだ。我田引水でスマンが、タフな厚板の鈍重で鉄損を撒き散らす無方向性か、真面目がとり得でがんばれば優秀になれる方向性の電磁鋼板が諸般の事情を考慮すると、よろしい。遂にアンプの設計は回路ではなくなり、トロイダルトランスになってしまった。

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