電源力学 水晶粒防振プリアンプ用トロイダル電源トランス
出展:トロイダルコア活用百科
教科書によると、1次と2次巻き線は重ねて巻くか若しくは隣同士で巻きなさい、となっている。結合係数を確保して良い効率にしよう!なのだが、副産物で画像のようなストレーキャパシタンスが盛大に発生する。これではコモンモードノイズは通々になりアイソレーショントランスとは言えない。
そこで登場は画像の対向巻き構造になるが、やはり用途は限定される。大電力には効率やスペーフファクターで不利となり、オーディオアンプ用が良いところでしょう。また高電圧の小電流に向いているから、純銅電解コンデンサと合わせて考えると、どうしても真空管アンプになってしまう。
今回の水晶粒防振トロイダルトランスはsa3.1プリアンプの電源トランスになる。電圧は総勢334vになりそこそこ高いので巻き数を多くする。従ってポリウレタン線はΦ0.6mmを選択した。容量からΦ0.4mmでもいけるが太めで音も太め?を狙う。巻き始めて手のフィット感は最高でΦ0.6mmは巻き易い。
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トロイダル3号機Φ300mm
プリアンプsa3.1電源用
総合ターン数 855t
100vrms 10Ω
52.2mv
i=52.2/10=5.22ma
z=100/0.00522=19.2kΩ
51h
オシロ画像のように電流値は52.2mvで5,52maとなる。Φ0.6mmを目一杯巻いて855ターン、インダクタンスは51hとなった。次回は電圧による巻き線分割を行う。
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