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2018年6月 2日 (土)

素材力学 Western Electric製トランスコアの探索 

284d出展:大塚久氏著クラシック・ヴァルブコレクション
ウエスタンエレクトリックの音は古いとゆうご意見もおありでしょうが、それは古くもあり新しくもある。常連さんでWestern Electricの284dを沢山所有されている方がおられ誠に羨ましい。結局現代球では太刀打ちできず、この古いwe284dやwe300a等の銘球に行き着いてしまう。we300bではないですぞ、we300aなのだ。余談だが、we300bでも相当に高価で入手難だから、we300aと同年代の50や45で良しとしている。さて次なる古くもあり新しくもあるは、weのトランス類となる。

We86a先ずはインプットトランスでwe86の回路の261-bを調べると「permalloy」コアで、しまった!この時代既にパーマロイは存在していたのだから決して古くは無い。後のwe618-bでは「Supermalloy is a specially processed 80% nickel-iron alloy」となって更にパーマロイコアが進化して、fレンジも30hz~15,000hzとワイドになっている。これじゃあweのインプットトランスの天文学的金額は、音の良さと歴史的価値で納得できる。

We87xx次は出力トランスでwe87の回路を調べると、低インピーダンスタイプの有名なd-95659出力トランスとなる。出力管は最初に登場の284dとなる。d-95659出力トランスは滅多に市場に出ないし出たとしてもとんでもない高額で、従ってコアスペックも分からない。またまた余談だが、we86(300a)パワーアンプの先にブースタアンプwe87(284d)を置く方式は、佐久間さんアンプにも良く見られる。

We87a2 この画像がwe87アンプのフロントパネルでt1のインプットトランスが配されているが、このタイプはパーマロイではないような気がする。we284dのプッシュプルとweの水銀整流管we249bの全波整流回路となっている。h社時代に3,000v級でタコのような形状の水銀整流管を扱っていたが、白ブルーの放電光が妖しく美しかった。

We87aこちらがwe87のリアパネルで一番注目の出力トランスはt2のd-95659で、トロイダルコアの形状が分かる。この出力トランスはコアボリュームも結構あり、ここに高価なパーマロイは使えないと考えるのが素直だが、果たして?1935年頃では方向性電磁鋼板は未だ開発されていないから、fレンジを上げるならばパーマロイを使うしかなかった。本物を入手して解析すれば良いのでしょうが、ウエスタン・ラボ扱いのWestern Electric 41A・42A・43A システムで1,600万円もしてしまい、無理とゆうものよ。

7axxウエスタンエレクトリックのトランスコアを巡る旅は終わるが、紀元前のギリシャ彫刻ラオコーンをイタリアルネッサンス期にミケランジェロが見て、参りました!と感動したように、1922年~1927年製のwe-7aアンプ回路には参りました!

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