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2018年7月 5日 (木)

振動力学 水晶粒防振構造トロイダルコア段間トランス編2

1人生と開発はトレードオフの産物で、何かを得れば何かを失い、万事メデタシなどあり得ない。教科書によると、トロイダルトランスでやってはいけないのが平面対向巻きで、トランスの専門家は決してやらない。平面対向巻きのトランス結合係数は重ね巻きに比べて著しく劣り、周波数特性はかなり悪くなる。しかし周波数特性と音質のトレードオフならば、間違いなく周波数特性を犠牲にする。さて新型トロイダルトランスΦ350mmの出来栄えは最高傑作?実に美しく出来たと思います。

2_2最初に水晶粒防振構造化でタケノコを作る。巻紙を一節テーパに巻いて水晶粒を充填し、次の巻紙一節テーパに巻いて水晶粒を充填、これを繰りかえす。

3こちらが水晶粒防振構造が完成したトロイダルコア。なにやらツタンカーメンの黄金のマスクのような雰囲気。今回も巻き紙の上にテーピングを施した。


4巻き線を始める。ポリウレタン線はΦ0.3mmとした。

5巻き線は大変で何時終わるとも知れずひたすら巻く。まあそれでも時間的には丸一日で巻けた。

6早速テストベンチにかける。

7画像の電流値は2.11maになるが、小電流で蛍光スタンドのインバータノイズで値は大きくなってしまった。スタンドを消して測定すると1.9maとなった。
段間トランス
60hz
Φ0.3mm
dcr=90Ω
蛍光灯インバータノイズ注意
19.0mv
1.90ma
ac100v
z=100/0.0019=52.6kΩ
140h
トランスのインピーダンスは通常50hzで44kとなる。

8巻き線全体(1025mm)の1/10の102mmの位置で切断して、巻き数の少ない方を1次側とする。
1次4k
2次40k
44-4=40k
1/10
ac50v
50ma
z=50/0.05=1.0kΩ、50hz0.85k
2.7hしかない...失敗だが測定してみる。

9いよいよトランスの体を成しているか測定してみる。



91テクトロのsg505を使い、先ずは8khz周波数特性をみる。

928khzでは入力1vに対して10vの出力が出ていて、正確に20db増幅している。

93続いて10khz。

94こちらは入力1.02vに対して出力7.47vで73%となり、ー2.7dbとなって一応周波数特性は10khzが出た。重ね巻きをすれば50khz位は軽く出せるが、ここがトレードオフなのだ。今回はたまたま1:10と間違えてしまったが、1次インピーダンス(50hz時)は4.7kにする必要があり、340mmの位置で切りなおして再測定を行う。

Maxトランスの体を成した報告で名工ミルトさんに帰りに寄ってもらう。まあどうぞとコーヒーを勧めながらmaのcdをかける。何やら気配がなくなり凍りついたようなミルトさん。1曲目が終わったら「鳥肌が立った!」と盛んに言う。タッド・ガーファンクルのmacdは松本シンホニーホールのヴェーゼンをbkのマイクで撮ったものが多く、綺麗で緻密で終わっていたモノが、血沸き肉踊る活きた音楽に変わってたまげていた。それもこれも衝撃のカルダストランスCardas transformer of shock!のせいなのだ。

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