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2018年7月 3日 (火)

振動力学 水晶粒防振構造トロイダルコア段間トランス編

1水曜日と木曜日は定休日なのだが、平気で訪ねてくるお客さんも居る。最近は平常勤務が多いのでコーヒーだけならばと、お店を臨時に開けたりする。先週の水曜日の炎天下、入り口のドアをノックする音が聞こえて、又しても来客かい?いや違って運送屋さんでした。「エラク重たい荷物が3個あります」「じゃあ手伝いましょうか」言ったものの、70kgの木枠梱包の荷物は本当に重かった。頼んでおいたΦ350mmの薄板トロイダルコアが30個入荷したのだ。木枠梱包3個はお店の入り口を塞いでしまい休日明けの営業に差し支える為、意を決して解体することにした。木枠をバラしコアを1個々取り出し、直ぐに防錆用サランラップ巻きをする。

0最近のamp工房は禁断の館転じて、水晶の館とか鉄の館とか言われる始末だが、それについては全く反論の余地は無い。今回は段間トランスで、inputトランス、driveトランス、outputトランスのコア材で一応周波数特性を考慮して薄板とし、高周波における低鉄損を狙った。たかが10khzでは高周波でもないがね。カニンガムcx350パワーアンプの片チャネルに、このトロイダルコアを3個使う。更にmcトランス、フォノイコ、ラインアンプとなると、kuraiman社長氏と名工ミルトさんと自分の分で30個では到底足らず、100個は要るがしくじりを考えて最低数とした。実は鉄損を気にして薄板になる傾向はあるが、これはjazzオーディオではなく数10khzの高効率スイッチングにおける鉄損で、音としたらウエスタン時代の厚板の方が良い、と直感的に思うが未だ確証は取れていない。

2このハイレゾ時代に10khzはないだろう?と言われてしまうが、中学生弟子のt-mon君を除いては20khzどころか15khzは完全に聴こえず、10khzがやっとの事情ですから皆さんは真似をしないように。Φ350mmトロイダルコアの潜在能力を確認するために、簡単に70ターンを巻いてテストベンチにかける。

3電圧は正確にac5vrms。

4電流値は96ma
1次 70t
5v
96ma
z=5/0.096=52Ω
0.13h(130mh)と出て、2000tも巻けばかなりのインダクタンスになる。全くの余談だが、altec515bのネットワークコイルは8mhで、このコアを使いカルダスをダブルで巻けばムンドルフのZero-Ohm-Coil (ZOC)に簡単に対抗できる。

5続いてトランスのテストをする。一番磁気抵抗の多い対面に2次コイル70tを巻く。


6これに10khzを入力して1次と2次の確認をする。こんな乱暴なやり方では2次側に減衰は見られるが、平面対向巻きトランスの体を成している確認はとれた。Φ350mmの内径290mmで、これに水晶粒層が5mmx2加算されて、280mmとなる。内周は280xπ=880mmとなり、Φ0.3mmのポリウレタン線の仕上がり外径は0.337mmとなる。従って880/0.337=2600tと出る。この2600ターンが全ての勝負となる。まあこれで不足した場合にはΦ0.23mmを投入して、880/0.264=3,300tと出る。音的には出来るだけ太いポリウレタン線を使いたい。

7トランスの説明をしていると名工ミルトさんが「忘れてた、rca50を3本持ってきた!」「炎天下ではまずい、至急避難を」。日本は本当にありがたい国でヴィンテージモノの多くが集まっており、ミルトさんのrca50は何と新品未使用品であります。この50のパワーアンプを設計するのだが、Φ350mm段間トランスによって決まるため、最初にすることはトランスの試作になる。

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