迫力力学 MA Recordings cd の威力
清水市庵原の出身で言葉の汚さにボスからも注意を受ける始末で...お~ッ、シメタ!気の弱そうな男子の店員さんが居る。「こねえ~だ、98円のとうもろこしを買ったけどさあ、まずくって食えねえ~っけ」「はあ~...」「これも安いけど美味いかね?」「いや、これはヤメた方が...」「じゃあ、高いヤツをもらうよ!」気の弱そうな店員さんは迫力に押されて正直に答えてしまった。前回は迫力満点のおばさんの店員さんにやられて、「安いけど美味いですか?」「美味いよ!」と当たり前の顔をされてしまい、迫力でつい98円トウモロコシを何本も買ってしまった。
MA Recordingsのcdを教えてくれたのが静岡オーディオラボの店主で、今頃になってその凄さが理解できては遅きに失した感はあるが、改めて店主に感謝する次第。入手が1993年だから実に25年も掛かった。綺麗な音で絵画でゆうなれば印象派の如しで多彩だが重くない、これが25年間持ち続けた印象。これの激変が始まったのがSound Lab electrostatic speaker A1復活劇の時からで、「あれ、MA Recordingsって何か凄いではないか?」
その録音システムはマイクの数も少なくシンプルで、ヴァン・ゲルダーの時代に近いシステムと考える。マイクは世界のスタンダードのノイマンのu87とbkの4006の2種で、多分これが全てなのだろう。おおよその使い分けはjazzはノイマンのu87、クラシックやギターなどがbkの4006となっている。
迫力のある音はヴァン・ゲルダーサウンドで、ノイマンのu47で録音した。レキシントン盤もインパルスコルトレーンもみんなu47の音なのだ。ポイントはラージダイアフラムで重たく感度が鈍いから、コルトレーンもマイルスも力一杯吹いた。続いてのポイントはヘッドアンプのTelefunken VF14真空管で、ここで見事に音は分厚くなる。(この真空管は27,500本しか製造されていないから超貴重品で入手は滅法難しい)
ノイマンのu87やbkの4006などの現代マイクは、上記ヴィンテージもんのu47には適いっこなくて、音に迫力は無いと思っていた。ところが水晶粒防振構造の衝撃のカルダストランスになってからは、MA Recordings cdの綺麗で多彩だが軽く迫力の無かった音が、色艶が深く付き重くはならないが迫力は十分に出て「これは凄い録音だ!」。サントリーホールにbosendorfer imperial 290が置いてあるとは知らなかったが、青丸印の同じピアノでマイクが違う、この差に注目です。
| 固定リンク