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2018年8月13日 (月)

機構力学 ソニーのピックアップBU-1CとKSS-190Aと送り機構

2出展:nachi
大先輩は日立精機だからボールネジ送り機構に拘ったが、メタルリニアガイドでスチールベルト送りなどが3次元測定器では常識的手法であり、ボールネジ送り機構化には随分と時間が掛かった。大先輩も向こうへ行かれてしまった現在、世界最高性能クラスの送り機構はリニアモータになった。先日もターンテーブルの軸受けを開発中のm氏曰く「現代超精密加工ではリニアモータ送りとなっている」と話していた。画像はボールネジを使った静圧ネジ方式とリニアモータ方式の比較で、リニアモータ式の優位性を証明している。よって高精度送り機構はリニアモータ式が必須の時代となった。

Bu1c1984年にソニーはトラッキングにリニアモータ送り機構を搭載したcdプレーヤを発表している。天才エンジニアが居たのか?cd黎明期に傑作cdメカが出来ていたとは驚きで、同時に頂点を極めた感がある。その完成形がピックアップBU-1Cを搭載したcdp-303es(定価99,800円)など何機種かある。ところが原価低減など色んな理屈をつけてラックピニオン駆動のネジ送り機構へと後退して行った。それに駆動モータは1個50円くらいのマブチモータになるし。この悲劇的出来事は何事も無かったかのように、時代は駆け足で過ぎてゆく。

1いままでの話はどちらかと言うとローエンドの話で、しかしハイエンドでもパルスモータ送り機構(注)があったりして驚くが、それぞれ一長一短があり、まあお好きにどうぞ!としておきます。cdメカは作る気は無いのでamp工房ではBU-1C+リニアモータとKSS-190A+リニアモータの2機種に限定して使用している。これらには詳細なドキュメントがあり、最悪レーザダイオードの交換も出来る安心感がある。こちらの画像はKSS-190A+リニアモータになり、1軸のロボットの2リニアガイドと全く同じに出来ている。駆動軸はメタルブッシュ軸受けでリニアガイド上をスライドさせて、もう1つのリニアガイド上を転がりローラを使ってフリーにしてあり、なんだいソニーはロボット屋さんか?実はロボット屋さんでコントローラまで開発が及ばなかったのか、1時期あんぷおやじ流儀ロボットコントローラをoemで品川工場へ納入した。だからソニーのcdメカはロボットで、1984年に現代も及ばない最先端を走っていた。余談だが、エソテリックのVRDSメカは高剛性で支持しているが、ピックアップ送り機構を高分解能リニアモータと位置速度センサーにガラススケールを使えば、終わらんとしているcd世紀の最高傑作になると思う。
注:
パルスモータ送り機構
ロボット黎明期、大量に
パルスモータ送り機構のロボットを開発販売したが、時折発生する脱調に悩まされ現場に昼夜問わず1週間も張り付いたり、東奔西走したり、個人的恨みがパルスモータにはある。


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