素材力学 Mundorf ネットワークコイル再生
以前のエントリーから「ofc純銅巻き線トロイダル電源トランスの製作で初めての大失敗になる。ヤッキリ(清水の方言)して巻き解いてクズ線(黄色丸印)にして捨ててしまおう...」ムンドルフ「mundorf」のコイルはニスが加圧含侵してあるため、強引に解くとポリウレタン皮膜まで剥がれて巻き線の内側が裸になる。それを知らずして巻いたものだから失敗だった。
ところが低電圧の耐圧24v系では全く問題なく巻けた。24v系ならば巻き線同士を離して巻けば裸でも構わない。むしろ裸で水晶粒に直接接触させた方が防振構造上よろしい。ゴミで捨てたろか!と最低身分だったクズ線ムンドルフがありがたいコトに復権した。
dcs Elgar DAコンバータの2個目のofc純銅巻き線トロイダル電源トランスは、この手法を用いた。1次側はsolenのofc純銅線を巻いて100v耐圧を持たせ、2次側は24v耐圧ムンドルフの半分裸ofc純銅線を巻いた。但し音質については全体でデジタルを消し去るほどの激変で、ムンドルフofc純銅巻き線トロイダル電源トランスだけの評価はしていないから、判断はできない。できないがクズ線で捨てようとしていたものが生かせたから、これで良いのだ。
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