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2018年11月13日 (火)

デジタルの怪

Slight_light_kissデジタルの怪は音楽プロデューサーの松任谷正隆さんを襲い、ユーミンのマスターテープをcd化したら何かが消えうせた!と大いに焦ったらしい。この事は松任谷さんの感性が正確でもある証で、当時は問題点が未だ見えていなかった。有名人が問題視するものだから44.1khz16bitでは情報不足で、cdはダメと烙印されていく。そして何時の間にか44.1khz16bitのフォーマットが戦犯にされてしまった。大体が20khz以上の周波数を聴けるなど、ドラゴンボールのピッコロくらいしか居ない。それならば192khz24bitのハイレゾでそれは解消したのだろうか?

1レコードに比べて振動とノイズに極端に弱いのがデジタルで、高速化と分解能向上により益々弱くなっていく。先ずはノイズの考察、daコンバータに使用されているcpuやメモリーdspにfpgaの昔の電源は最低5vでそれ以上も多かった。仮に5vの電源に1vのノイズが入ったとしよう。ノイズレベルは-14dbとなる。最新でもないがペンティアム3では電源が1.75vになり、同様に1vのノイズが入ると-5dbと大幅にアップする。性能向上の為の低電圧化は、耐ノイズにおいてよろしくない。この事はロボット屋時代に大変苦労した。この先問題になるのがオーディオではなく自動車で、ノイズ怪現象にやられなければ良いが。オーディオはノイズにやられても生命には係わらない。

7次が分解能の考察、24bitは符号付で実質23bit、32,767x256=8,388,352の分解能で、仮に1v出力とすれば1/8,388,352=0.00000012v/bitとなる。これはどうゆうことかと言うと、0.1μvの電位を基板上で保証しなくてはならず、長年ロボット用多層盤(4層~8層)を作り続けたあんぷおやじでも無理、ましてや32bitになると更に難しい。アマチアが作る両面基板でも音は出るが、分解能はどうなっているか分からない。

6次が振動の考察、導体に電気が流れればそれ自身が振動を起こす。画像は当時インテルの好意で960cpuのマスク写真を貸してくれた。この程度でも微細化は大して進んでいない。cpuが高性能化すればクロックは上がり、ミクロンルールの配線が通る数は増えて益々微細化して振動に弱くなる。よってハイレゾの回路構成は耐イズレベル、耐振動レベルにおいて極めて厳しい環境にあると言える。

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画像出展:wikipedia
ハイレゾで録音しても音は良くないとか、pcオーディオはまるで音が良くないとか聴くが、これじゃあ技術革にはならない。理屈上ハイレゾが良いに決まっている。192khz24bitならばそのまんま音を出しても良いくらいに思う。音が思ったほど向上しないのはアルゴリズムの問題ではなく、pcオーディオのパソコンと周辺の問題と捉えるべし。

Newノイズと振動について考察したが、電源にスイッチングレギュレータを使うなど無神経だし、dramもフラッシュも止めてsramにすべきだし、要はpcオーディオ開発部隊をパソコン屋が担当しており、オーディオ屋が担当していないのが問題と思う。よもやオーディオ屋ならスイッチングレギュレータやpwmは使わないはず。しかし提唱しているリニア電源にsramではコストが天文学的になり、ビジネスになり難い。まあ、1,000万円ものcdを作るdcs辺りが挑戦したら良いと思いますがね。再三言うがハイレゾは音が良いに決まっている。

0先日のamp教室は丸一日かかり、メンバー3人amp工房でビクター盤「ビル・エヴァンス コンプリート・リバーサイド・レコーディング」から「danny boy 」をかけて、疲れを癒していた。常連さんが見えたので「どうだい、レコードのオリジナル盤より音が良いでしょ!」自慢げに言うと「cdね~音が抜けて聴こえるのね~」...ドラゴンボールのピッコロみたいな御仁の出現に、デジタルとはまたしても怪なり。

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