dcs Elgar DAコンバータのlockingのトラブルは、ロボットベンチャー黎明期を彷彿とさせ、メコンデルタの泥沼に胸まで浸かり、アーマライトをしっかり握り締めて希望の見えない日々に、果てなく彷徨う米兵に似たりの状況を思い出した。嫌と言えば嫌だし懐かしいと言えば懐かしい。しかし今更なんだよ!デジタル回路におけるノイズは面倒な時代だ。まあ、それらを招いたのも新技術の見えない部分だから、しょうがないか。

普通電源トランスを変えてもたいして音は変わらない。それが激変してしまうカルダストロイダル電源トランスは遂に平面対向巻きを断念した。なんせ3.5スクエアのカルダスケーブルを巻くのだから、狂人と言えば狂人だな。

これがトロイダルトランス平面対向巻きの電圧波形で、結合係数の低下から波形歪が大きく、この方式はパワー回路には無理がある。
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こちらが重ね巻きをしたトロイダルトランスの電圧波形で全く問題ない。トランスの体はなしてよろしいが、最大のポイントのフィボクリスタル防振効果は薄れる。続いてアイソレーション目的の巻き線ギャップは取れず、重ねることでストレーキャップは増大して普通のトランスに成り下がる。

出力トランスは準パワー系で平面対向巻きでいけるが、周波数特性を良くするならば重ね巻きの必要がある。ここはモノの考え方で、20hzから20khz以上の再生を望むか、fmラジオ程度の100hzから8000hzでも良いか、になる。聴きたくない超高音も倍々々音も要らないから、fmラジオで良いやと開き直っている。そうは言え、トロイダルトランス平面対向巻きの模索は続く。