”live”at the honeyscklerose 安部久美子さん録音現場立会い
少し前になるがラグビー部先輩の母君でjazzヴォーカリストのハニーサックルロ-ズ安部さんから「cdを作りたいのでアドバイスを...」と言われ、迷わず「それならばt2audiostudioの坪井さんが適任ですよ!」と申し上げた。「坪井さんは、口ばっかりや知ったかぶりやテキトーが多い中で、叩き上げで筋金入りのレコーディングエンジアで清水の片田舎に埋もれている人ではない」とも付け加えた。ノイマンu47の真空管Telefunken VF14やコンテンポラリー盤のakg c-12のダイアフラムについて議論できる御仁にはお目にかかったことも無く、音色力学とjazzエネルギーを正当に理解している録音エンジニアで、氏とタッグを組めば最強のjazz cdは出来ると思うが...原資が無い。それにしても清水(市)は才能溢れた人々の多いことよ。それが誇りに思えるし、港町で次郎長が有名だが文化的に進んだ土地でもあった。
録音日の2日目に立ち会った。結果の音は聴いているが録音機材を見るのは初めてだし、坪井さんの録音スタジオでなくハニーサックルローズのライブ録音に興味が沸いた。デジタル録音機はalesisのadat hd24を2台使用している。
ミキサーはヴィンテージ名機studer 900、opampもまだdip8タイプの5532クラスでオーディオ的にも音が良い。坪井さんは昔オーディオマニアだからopampにもやたら詳しい。
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jazz録音の決め手がマイクでこのチョイスが録音エンジニアの腕の見せ所、先ずは尊敬するヴァン・ゲルダー、次はtbmの神成さん、次は最近急上昇のt2audiostudioの坪井さん、次はmaレコーディングとなる。ピアノの胴に突っ込んだのが超有名なakg c-12ラージダイアフラムでロイ・デュナンが使った時代のものではないが、既にヴィンテージとなっている。
ピアノ上部から狙ったマイクがbk4006で、maレコーディングのタッド・ガーファンクルも好んで使っており、クラッシック系でも信用しているマイクとなる。これが坪井さんの音作りの肝なのだ。
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ピアノは二村先生で、ハニーサックルローズでは御馴染み。何テイクも録って再生しながらを繰り返している。二村先生が最後のテイクを聴いた後「前の方が良いですね」と言われ、すかさずモニターしていた小生も圧倒的に前の方が良いと感じて「前の方が良いです!」と思わず言ってしまった。
ボーカルを前日録り終えて余裕の安部さん。坪井さんが録り終えた安部さんのボーカルを再生してくれたが生より良い。ここには重要な意味がありpaを使ったjazzライブでは生とは言えないし、名人が録った録音は音楽バランスが見事で生より良くなる。親しいjazz仲間でなければ体験できないライブ録音で、これが我がamp工房のjazzオーディオの大いなる糧とならん。
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