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2019年4月30日 (火)

無帰還力学 ターンテーブルddモータの3相誘導電動機とヒステリシスシンクロナスモータの考察4

42903相誘導電動機の速度制御はvvvfインバータやベクトル制御で飛躍的に速度制御範囲が広がり、前途揚々たるはずだった...所が磁石付きモータの高効率にやられてしまった。そりゃあそうだ、ロータが永久磁石で電気を使わず回転力を出すのだから、効率は良いに決まっている。結果、産業省のトップランナー制度に目を付けられ風前のともし火となっている。まあ、高効率化や合理化や利便性からすればアンチテーゼの重たいデカい不器用な3相誘導電動機は、あんぷおやじ流儀のjazzオーディオシステムと似たようなもので、大いに同情する訳であります。3相誘導電動機のベクトル制御はアルゴリズムも確立されており、やれば出来るが現在それだけのソフトを組む気力は無い。見城先生が「交流モータをなぜdq変換し更にΓδ変換し直流で制御しなくてはならならないのか?」と言われていたが、高応答のサーボモータではΓδ変換直流制御が必須になるが、それに逆行するターンテーブルのような低応答のサーボシステムでは、3相交流電流制御で回るはず?と踏んでいる。

4291アポロ計画の、いや骨董品のhp、model203aファンクションジェネレータは2相サーボ用の出力しか出ていないので、3相交流を生成するにはw=not(u+v)の演算をしなくてはならない。それが画像のopamp回路となり、久しぶりにopamp回路を組んだらツボの手抜きをしていた為若干しくじっている。ここは絶対精度が要るためPrecision Unity Gain DIFFERENTIAL AMPLIFIER ina105で再度組み直す。ina105であれば0.05%以内の演算精度は出る。

4292粋がって、アポロ計画のhp、model203aファンクションジェネレータは骨董ながら素晴らしいと使っていたが、アンプのゲインアッテネータの設定精度は悪く、更に周波数設定精度も悪い。とんでもなく設定に難儀してしまい、名工ミルトさんに勇ましく譲ったag1200が惜しくなった。そこで急遽テクトロの2ch(3chや4chなど滅多に出ない)ファンクションジェネレータを落札したが、エラく高価になってしまった。

4293先ずはシステムアップで結線をする。システムはhp、model203aファンクションジェネレータ~opamp加算回路~ラムサwp-1100パワーアンプ2台~3相誘導電動機となる。

4294ファンクションジェネレータの周波数を50hzに設定し恐る恐るパワーを上げていくと、お~!回りだした。ラムサのwp-1100では出力電圧はせいぜい36vピークの3相交流しか出せない。規定の回転速度は出ていないが滑らかに回り「そうだ!速度センサーを付けて速度帰還を電流と周波数に掛ければ正確な回転速度制御は出来る」と確信した。今回の無帰還力学のクリチカルさからは別物の、負帰還回転速度制御のとき応用しよう。

4295この時の設定周波数と電圧、4msecレンジの5メモリで20msecは50hz。情けないが骨董hp、model203aファンクションジェネレータでは3相のバランスが全く取れていない。

4296こちらがモータの印加電圧でラムサwp-1100の出力電圧。ラムサのゲインを一生懸命いじってもバランスは取れず、もうあきらめ。


4297そこでいよいよ本題の33rpmで回すための準備に入る。古のtn80cのストロボ盤を3相誘導電動機のロングシャフトセンターに慎重に貼り付ける。


4299苦労してファンクションジェネレータの周波数設定を3hz前後とする。相変わらず3相のバランスは取れない。

42991こちらがラムサの出力3相誘導電動機の駆動電圧となり、1相あたり20vrms程度の電圧となる。3相200vの3相誘導電動機も33回転くらいに落とすと、電圧も1/10が正解で正に理論どおり。

4298見よ!
これが世界初3相誘導電動機の33回転ダイレクト駆動証拠のストロボ画像だ。

42992遂に長年思案していた3相誘導電動機のターンテーブルdd化に第一歩を踏み出した。

42993その時のhp、model203aファンクションジェネレータの周波数設定メモリ。

4299433回転の回転精度は2.98hzで完全同期しているため間違いない。但し細かな同期振動などはストロボでは分からないので、本格開発時にワウフラメータやfftアナライザを持ち出して調べる。もはやhp、model203aやag1200等のファンクションジェネレータでは分解能不足で使用できず、sh2aコアを使って300khzサーボとし3hz周波数分解能は0.001hzまで出そう。更に3相の電流帰還用で16bitのadコンバータを3個、3相モータ出力用で16bitのdaコンバータを3個用意する。また3相モータアンプは出力パワーも必要で古典管シングルアンプでは無理でプッシュプルアンプとなる。3相の電流制御(電圧制御はng)と周波数制御として各相アンバランスはトルクリップルとして出てくるため、限りなく高精度バランスとしよう。我ら昭和のターンテーブル師最後のヤセ我慢が3相誘導電動機のターンテーブルdd化なのだ。

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2019年4月28日 (日)

無帰還力学 ターンテーブルddモータの3相誘導電動機とヒステリシスシンクロナスモータの考察3

4278無帰還力学を推し進めると、ターンテーブルのddモータは3相誘導電動機と3相ヒステリシスシンクロナスモータしかない。3相誘導電動機はトップランナー制度のヤリ玉に挙げられて、もはや省エネ時代に生き残る術は無く時代の移り変わりを思う。増してやヒステリシスシンクロナスモータなんかとうに消滅している。時代はハイレゾで隅々まで情報で埋め尽くされ、企業も人生も何だか息苦しくなっているね~。せめてjazzオーディオ人生に心躍らせたい。とゆう訳でcdpの軟弱ブラシレスdcサーボモータを蹴散らす、1hp(1馬力)級の3相誘導電動機の登場です。先ずはロングシャフトが必須で尚且つかご型ロータへ直結された高剛性構造、且つケーシングは鋳物orアルミダイキャスト製の全閉型と特殊な条件で探し、ようやくモータの新品を入手した。画像のようにシャフトのラインまで水晶粒へ埋めてしまう(音さえ静かなら水晶粒内でシャフトは回転させたい)から、水晶粒が侵入しない全閉で放熱フィン付きとなる。この手の特殊3相誘導電動機は回転数制御自在なpwmインバータの登場する前時代の製品で、現在は中々無い。「まだ回るかどうか分からない内に余分な心配しているのね~」、心配ご無用色々秘策ありな。

4272防水構造だからエンドブラケットのインロー勘合部はシリコンシーラントが塗り込まれ、全く分解できる気配は無い。感心できるのは国産の品質管理で、ボルトはトルクレンチで締めてあるので同じ力で緩めることが出来る。思案に熟慮を重ねエイッ面倒だ!ここから破壊大魔王で大ハンマーとノミを取り出し、僅かな突起物へノミを当てて叩く。何度か繰り返していたらシリコンシーラントが破壊し、インローが抜け始めた。何せロータが抜けなかったら何も出来ず、回らない場合終わりになってしまうから意地でも分解した。余談だが、誘導電動機のケーシングにもやたら詳しい。1967年に日立製作所に入社して、先ずは現場実習で配属先が習志野モータ工場用のケーシングを鋳物していた鋳造課だった。後にはその全自動化ラインの制御までやった。

4273x実に簡単な構造で電子産業革命以前の枯れたモータだ。あっちこっちにゴム製の防水構造のシールやパッキンが付いており、音に悪いので全部撤去した。

4274巻き線を追っかける。3相誘導電動機の巻き線ほど難解なものは無く、自分で設計して巻いたほうが早い。jazz先輩のk奈さんの所はモータ巻き線の専門屋さんで、そこにトクさんと呼ばれた巻き線の職人さんが居て、ひと睨みで大抵の巻き線は理解していたから凄かった。スロット数は小型3相誘導電動機に多い36スロットで極ピッチとコイルピッチが等しくないので短節巻きに見えるが、いずれ暇なときに解析しよう。

4275こちらがかご型ロータでやたらとでかい。それにしても国産の工業製品の美しいこと。少しでも変芯があれば長期間で破壊するから、回転体のダイナミックバランスは素晴らしい。上部のフツーのベアリングは取り外してメタル軸受けに交換する。下側のフツーのベアリングは撤去して軸底に円錐の穴加工して、その中に鋼球を入れる。このシャフト部はパーカショニストのnakaさんにバフ研磨してもらう。

4276デノンdp-3000,2相エディカレントモータと大きさの比較をする。荷物が届いた時「何で送料が2,000円や!」とブツブツ言いながら持ち上げた途端、気楽に持ったものだから落としかかり2,000円の意味が理解できた。我らはラグビー党で「継続は力なり」とか、伏見工業山口先生の「信は力なり」とか名言を聞くが、オーディオでは「重い(思い)は力なり」としておこう。

4277昔、3相誘導電動機のターンテーブル応用化で入手した0.65kwモータと大きさと構造比較をする。0.65kwモータは開放型で水晶粒に埋め込むには手間が掛かるが、ロングシャフトタイプは水晶粒に埋没させるのが絶好な構造となっており、無限にある3相誘導電動機からすれば奇跡の1台となる。次回はこれを如何に回したろ...か。

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2019年4月26日 (金)

無帰還力学 ターンテーブルddモータの3相誘導電動機とヒステリシスシンクロナスモータの考察2

0_11亡くなった佐久間さんは百瀬了介先生の「ハイファイアンプの設計」を熟読されたとあり、佐久間式を編出した原点がここにあった。あんぷおやじ流儀は無線と実験別冊の「hi-fiスピーカとその活きた使い方」昭和43年7月10日発刊がバイブルで、未だにこれを超える参考書に出会っていない。一時本の蒐集に嵌り参考書など大量に抱え込んだが最後は僅かな本のみが残り、行間から滲み出す文学の香りやノウハウをキャッチしている。全てにおいて沢山は要らず、少ない方が人生豊かになる。

1_19そのmjのk川さんから「モータを入手しました!」の情報が入る。デノンの局用ターンテーブルdn-308用ddモーターで35cmプラッター用、dp-100用モーターの原型になった2相ACモーターとあります。金田式は現在2相のacモータまでだから、多分金田式ターンテーブル駆動用の2相エディカレントモータでは最強に思う。カップ状のアウターロータで渦電流発生用のアルミリングが電磁鋼板をサンドイッチしたおなじみの構造で、資金さえあれば誰でも開発できる我らモータ素人向けの構造である。更に渦電流のトルク発生は誘導だから基本的に振動は無い。でありますから、ゲインを上げて人間振動を出さないように注意が必要です。

2_19振動の無い、いや少ないモータは、左からヒステリシスシンクロナスモータ、dp-3000用エディカレントモータ、振動の少しあるl社向けリラクタンストルク同期モータ、見城先生研究室の銅板を張った表面導体型誘導モータ(これは後にエディカレントモータ同等と分かり速度帰還が必要)、画像には無いが3相誘導電動機となる。ここで速度帰還の必要ないモータはヒステリシスシンクロナスモータとリラクタンストルク同期モータと3相誘導電動機になる。ddターンテーブルで考えると振動特性からリラクタンストルク同期モータは脱落し、遂には3相誘導電動機とヒステリシスシンクロナスモータと結論がやや我田引水ながら出る。

92_1ここで3相誘導電動機とリラクタンストルク同期モータについて触れておこう。両方のモータともカゴ型ロータでトランスと同じ電磁誘導で回る。3相誘導電動機で4p,50hzであればn=120f/p=1,500rpmが同期速度となるが交差磁束が無いためトルクはゼロとなり現実には回らない。所が滑り始めて初めて交差磁束が生まれトルクが発生して回る。モータやメーカによって若干違うが1,500rpm同期速度に対して1,420rpmと5.3%ほど回転が遅れている。この遅れが一定ならばオフセットして扱い50hzx(1,500rpm/1420rpm)=52.82hzにすれば同期速度となり、この実験を予定している。一方でリラクタンストルク同期モータは凸極特性で引っ張られすべらず、1,500rpmで回ることが出来る。

9_4ddターンテーブルでは誘導モータが必須となり、dp-80等のエディカレントモータ(表面導体型誘導モータ)は渦電流誘導で滑らかに回り、3相誘導電動機は電磁誘導で滑らかに回り、ヒステリシスシンクロナスモータも電磁誘導で滑らかに回る。検討段階でヒステリシスシンクロナスモータが一番良さそうと決めたのだが、ロータの磁化がヒステリシス現象を持って回る原理が面白い。

91_1 ロータにヒステリシス素材を使い、その磁気特性の直線範囲になる交流振幅値にし、且つヒステリシス幅の狭い電磁素材を探せばよい。磁石付きddターンテーブル用モータ開発時、着磁をサイン波にしようとか大いに悩んだが局数とスロット数にスキューなど、如何に誘導モータ的にしようかと随分苦労していた訳だ。ロボットなら迷わず磁石付きだがターンテーブルに磁石は厳禁なのだ。

4_19そのような電磁素材を探し円筒型にして1次側のサイン波駆動を出来るだけサイン波コピーした2次側の磁化が行われれば素晴らしい。もっとも通常の鉄材でも問題なく磁化できるしトルク性能が悪いだけだから問題ない。かくして3相誘導電動機とヒステリシスシンクロナスモータの研究は続く。

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2019年4月24日 (水)

無帰還力学 ターンテーブルddモータの3相誘導電動機とヒステリシスシンクロナスモータの考察1

01emt927のリラクタンストルク同期モータは画像のようにロータを4面カットして凹極を作り、そのまんまの円筒部を凸極として磁気抵抗の差を設けて同期トルクを得ている。amp工房で開発したl社ターンテーブル用モータは同じリラクタンストルク同期モータで、外形こそ円筒だが内部に凸極構造を構築してあるから凸凹の切り替わり時に振動が出ることは似ている。ただしベルト駆動で一切の振動周波数に応答出来ないからセーフなのです。リラクタンストルク同期モータに比べてターンテーブル等のように一定速で回す場合、同期特性と振動特性の優れたモータにヒステリシスシンクロナスモータがあり、しかしヒステリシス材は需要が枯渇して死語となり現在は殆ど作れない。俗に言うヒステリシスリングはコバルトクロム鋼やアルニコ鋳造磁鋼などが適し、オーディオ盛んなりし頃の1970年代には多く存在していた。

0_10リラクタンストルク同期モータは振動が出てddには不適だし、ヒステリシスシンクロナスモータはもう作れない。すると以前から頭を渦巻いている3相誘導電動機のすべり制御となる訳です。誘導電動機=トランスでこのモータの解析はトランスのt字回路と同じになるからトランスを勉強していると分かり易い。固定子と回転子がずれて(すべり)初めてトルクが発生し、その大きさは固定子電流と直交に交わる回転子電流と相互インダクタンスのmを掛けたものとなる。ターンテーブルのように比較的トルクが一定な場合はすべりが一定となって同期運転できるはず?

6_12毎度ながらさっさと実験したろ。チョッと横道に逸れるが、高回転同期モータをギアで落とせば良いんじゃあない、等と聞こえてくるがギアの振動成分も分からないようなターンテーブルでは音楽も埋もれてしまう。でありますから画像のようにモータ軸にダイレクトにプラッターを付けた場合は、モータそのものの振動は限りなくゼロでなくてはならない。そこで登場が世界初!市販品アンプce2000txでdp-80&emt930を3相サイン波駆動するの巻きで、この3相誘導電動機を回してみよう。果たして?

4_17まあ、しくじってもダメージは無く、成功すればエライことになる。市販品3相誘導電動機のロータは余りにもガサツでパーカショニストのnakaさんにシャフトとロータを研磨してもらおう。軸受けはベアリングを止めてスラスト方向は鋼球受け、上部の軸受けはメタルブッシュにする。でしくじった場合の秘策は、ヒステリシスリングのロータに置き換える。但しコバルトクロム鋼やアルニコ鋳造磁鋼などある訳もないしお代もベラボーに掛かる。そんなこたあ出来ない相談で次なる秘策の秘になり、現在入手可能な磁性材料でヒステリシスリングロータを作って3相誘導電動機に抛り込んでみよう。又しても奇想天外な...

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2019年4月22日 (月)

運動力学 世界初!市販品アンプce2000txでdp-80&emt930を3相サイン波駆動する 了

0_9ベンチャー企業を成功させるには多少の誇大妄想を唱える必要があり、経営会議の方針発表では「清水(市)発世界へ...」を何度となく繰り返して皆を鼓舞した。そして現在では正にその通りになり、良いことをしたと回顧できる。経営者としてはダメ(金勘定より面白い開発を優先する)だったが我が人生大いに面白いから、まあいいとしよう。その面白い開発の極致が、運動力学における市販品アンプアムクロンce2000txでemt930を3相サイン波駆動するの巻きです。これも多少の誇大妄想的ではあるが、しかしこれはモータ開発者でなければ気が付かない疑問の解決だった。それにアムクロンce2000txはサウンドラボA1コンデンサスピーカ用で入手し、改造を施すとそんじょそこらのハイエンドアンプにも音色では勝り大いに使える。あまり気に入ったものだから思わず3台も買ってしまい後悔していたが、emt930用では最低2台、ブリッジ接続では3台必要となりやっと報われた。

1_18emt930はミニemt927で音もそのよう。まあ、腰の据わり方が少し軽く理想はやはり927だがなんせ500万円では...名工ミルトさんの持ち物で解体して持ち込んでくれた。

2_18こちらが3相リラクタンストルク同期モータでやはり927に比して小さい。


3_18先ずは自作のopa541、3相モータアンプとラムサwp1100アンプ軍団で回すことにした。無負荷でならば滑らかに回るが負荷を掛けると止まってしまい電圧不足が出てしまった。

4_16dc電源電圧が±40v程度ではいくらがんばっても最大出力電圧がピークで36vが限界、ここでopa541とラムサ軍団は諦める。


5_14そこで喫茶コーナーへ本格的に機材を設置した。ミルトさんと手伝うt-mon君、t-mon君は早いもので中学2年になり、小学6年の時だからもう3年amp工房へ通っている。人生には良きメンターが必要でミルトさんが孫のように可愛がって、jazz喫茶巡りなどに連れて行っている。

6_11ここで登場がアムクロンのce2000txアンプでu,v相で1台、w相で1台の2台を準備した。ここからが難航でce2000txはバランス入力でそれに気付くのが遅く(a1の時をすっかり忘れてた)まともに動かなかった。やっとモタモタ回ればag1200の出力電圧1v時に50vピークで、ce2000txも万事休すか?

7x いや、ag1200の出力電圧はまだ上げていない、2vにした途端に見事に回りだす。万歳!世界初が実現できた。ce2000txは電源電圧が±87vとあるからmj21194トランジスタのvceとエミッタ抵抗ロスその他をー2vとみると、出力電圧は±85vピークとかなり余裕はあったのだが、これもすっかり忘れていた。オリジナルのemt927で感じたモータ音は皆無で実に美しく回り、思わずうっとりしてしまう。dp-80もそうだが速度帰還の掛かったddモータはここが落ちる。すべからくオーディオに帰還は不要なのでしょう。でありますから、もしかしたら最高の滑らかさは3相誘導電動機のすべり制御にあるのかも知れない。アムクロンが役目を終えて帰還したら、3相誘導電動機の実験もしなくてはならない。

8_6これが名工ミルトさんの傑作ストロボ装置で、cdの印刷面にストロボパターンをどこから探し出したか見事な印刷をしてある。それに発光装置はledで発振器から正確に50hz駆動している。興奮してしまい記憶は怪しいが、ag1200は58.73hz位に小数点第2位をいじる微設定をした。よって3相リラクタンストルク同期モータの回転数の微妙な調整が、完璧に出来る。

9_3サイン波駆動の電圧はag1200の出力が2vの時82vピークまで綺麗な波形で出る。2.5vにすると90vになるがサイン波の頂点が潰れ始めて限界になる。凸極面で振動が出るからトルクは小さい方が良い。どうもターンテーブルモータはトルクの強大さを誇る習慣があるが、モータ開発者からすれば振動の無いモータなど出来ないからトルクは小さめで、ややだらしないモータの方が良い。従ってemt930も電流を下げて限界を探る。

92次に電流測定作業に入る。正式な駆動ではないから目安が分かれば良い。
82v,0-peak=58vrms
電流値72marms
z=58/0.072=806Ω
周波数58.73hz
L=806/6.28x58.73=2.2h
昔hiokiのlcrメータを使って大失敗したインダクタンス測定で、今回はインダクタンス測定のしていないが電圧、電流、周波数から2.2hと出た。インピーダンスが重要で古典管cx350の出力トランス2次側は800Ωを目安にする。emt930のオリジナルは単相100vで駆動しているからピーク電圧で140v、それが3相サイン波駆動すればピーク電圧80vで回り、ここに重大事がある。我らの古典管cx350、3相モータアンプの時は、更に電圧を下げるような調整を行う。また電流のデコボコはアイドラのゴロで、ここのメカニカル調整若しくはサーボ剛性アップは最後の研究課題になる。

93x最後に水晶粒防振プラッターの仮組みをしてみる。プラッター面を100mmの高さにかさ上げして、アームの取り付けも同様にかさ上げする。ここに水晶粒20kgを満載して滑らかに回るよう出力電圧の調整をする。これもミルトさんの傑作で、emt927ばりにプラッター面をΦ350mmと拡張してある。

94これにて世界初!市販品アンプce2000txでdp-80&emt930を3相サイン波駆動するの巻きは了で、晴れやかな表情のamp研究会のメンバーです。
なおemt927&930信奉者の為に、古典管we300b若しくはカニンガムcx350の3相モータアンプシステムは来春までに製品化をする予定です。初めて製品化を決心させてくれた面白いシステムです。

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2019年4月20日 (土)

運動力学 世界初!市販品アンプでdp-80&emt930を3相サイン波駆動する 3

0_8新潟運輸の清水地区担当s川さんは音楽仲間で「今日は県立総合行きで不在になるから、駐車場へ勝手に降ろしといて~」と伝えた。超重量物だから駐車場へ放置しても天気さえ良ければ問題ない。すると早速連絡があり「あんぷおやじさんが居る内に何とか届けます」でした。その対応の速さの意味が直ぐに分かった。間もなく大型トラックが到着して、ドライバのs川さんは開口一番「重すぎでフォークリフトでもなきゃあ降ろせませんがね!」と言う。「う~ん」と思案が続き「えい持ったろ!」と荷物に片手を掛けると何とか動いた。そこでs川さんに一方を持ってもらい気合で降ろした。オーディオで鍛えた腕力はまだ健在で、超重量物の荷物3個を無事に降ろした。Φ400mmのトロイダルコアは1個が16.5kg、それの5個入りは梱包材を含めると優に85kgにもなり、正確な重量に気が付くのが降ろした後で良かった。

7_5dp-80にΦ400mm16.5kgのトロイダルコアを3個、どう考えても、考えなくても狂気の沙汰としか思えず、だが今更撤退など出来ない。cdpとdaコンバータの一連の改良で聴いたことのない音に進化して、レコードのオリジナル盤が負けるのではオリジナル盤に相スマンことになるし、且つ名工ミルトさんは強敵emt930だから勝ち目は無く、これはやるしかない。dp-80よりトロイダルコアの方が大きく、トランスにして3個積み重ねた上にdp-80を置いた方がバランスはいいような大きさであります。

4_15ミルトさんにΦ400mmのトロイダルコアの入荷を伝え、密談に来て頂く。「3相交流電源における単相トランスの結線方法にv結線があり、これならばcx350ステレオ2chアンプにΦ400mm,ofc純銅水晶粒防振トロイダル出力トランスが2個で出来ますが、如何でしょうか?」と薦める。暫く思案して「まだこれ以上のモノがあると悔いは残るし、この期に及んでは究極でいきたい!」とemt930、3相モータアンプは強大なトランス3個でやることに決定した。v結線は日立時代に本業で何度もやっているが、あくまでもテンポラリー(v結は効率が悪い)で正式には3相トランス若しくは単相トランス3個で3相交流電源を組むのが正解です。

8_5ならば我が方のdp-80、3相モータアンプもv結線など止めて、この強大なトランス3個に決定した。なんでΦ400mmのトロイダルコアになったかは以前のエントリーでも触れているが、飽和磁束密度を抑えるには磁気抵抗を大きくしなければならない。その為直流を流すシングルのトランスでは磁気ギャップを付ける。高透磁率のファインメットなどを使い磁気ギャップで性能を落とす手法は何とも好きになれない。低透磁率の普通の電磁鋼板を使い、Rm=L/μSの式から面積は小さくして長さLを長くして磁気抵抗を確保する。従ってΦ400mmの30mmx60mmとなった次第。更にこのサイズならばofc純銅ポリウレタン線以外に本命のカルダスケーブルを巻いて、最強のトランスを作ることも出来る。水晶粒をトロイダルコアにタケノコ状に巻いて防振構造とし、カルダスケーブルを巻けば重量は20kgを超える。まあ、この20kgが我らの持てる限界重量で、それでΦ400mmに決めたフシもある。以前のΦ450mmは重すぎで懲りた。

3_17 dp-80&emt930を3相サイン波古典管cx350モータアンプで駆動して、どれだけ音が変わるかはやってみなければ分からない。ただレコードシステムで最重要はセンサー部たるカートリッジにターンテーブルにアームで、ここにはかなり多くの未知なるノウハウが隠されており我らの挑戦は正に未知の領域へ踏み込むものとなる。

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2019年4月18日 (木)

運動力学 世界初!市販品アンプでdp-80&emt930を3相サイン波駆動する 2

0_7グレース妃が嫉妬する清水港の美しさです。でありますから、ドリプラへ行く度に必ず「モナコみたいだ!」と周囲の人間を啓蒙しておる。清水(市)の住人が先ずこの事を誇りに思わなくてはいけない。画竜点睛どころかモナコには無い無骨な工場があったりして、これも傑作の1つに決めよう。後は清水港を取り囲むようにf1サーキットを作ればよろしい。今の湾岸道路の袖師から三保の突端までの公道を利用し、三保の突端から袖師まで橋をかければ世界遺産富士山を眺望する世界に類を見ないf1サーキットの誕生となる。間違ってもカジノなど作らないように。

1_16先週のamp研究会でにわか作りのopa541、3相サイン波アンプがフル稼働しなかったのが癪で整備した。単純に電流制限抵抗が大き過ぎで電流遮断を起こし欠相していただけでした。ag1200で3相のサイン波を発生させopa541アンプに加えると、するすると滑らかに回り始めた。何度もやっていることで感動も無く別にだが、歪み率0.1%の3相オーディオアンプでdp-80を回すのが基本で何とも安心感がある。

2_16こうなりゃあ、水晶粒20kgを充填したろ。これも非常識極まりなくて慣性負荷を20kgも入れるなんて!

5_12回る々見事に水晶粒20kgを搭載したdp-80が回る。

3_16以前のエントリー時もやったがdp-80に印加する周波数と駆動電圧〔電流)の可変です。これが実に興味深くて、だがしかし基本に忠実なだけで当たり前の結果が出る。そもそもdp-80は電源交流の50hz/60hzサイン波をpwm単相制御しており、大いに間違った駆動方式をしている。日立時代に小生を引き上げてくれた工場長が、当時系列会社だった日本コロンビアの社長として赴任された。その社長の時代にdp-80が開発されたから、今考えれば社長に一言問題点を進言しておけば良かった。10hz~100hzまで可変してみる。何と10hzでは電源電圧±20vサイン波8.5vrmsでこの20kgを背負ってブンブン回る。100hzにすると限界電圧に近い±38vでサイン波22vrmsにしないと回らない。これはモータコイルのインピーダンスが周波数によって変わり、電流の増減となって単純明快。しかしエディカレントモータといえどもトルクリップルが出るから周波数は高い方が有利になる...これはあくまでも科学者の領域、音の良い方式はやってみなきゃあ分からない。

6_9 次なる実験に移り同期運転をする。周波数と駆動電圧〔電流)を可変させながら自力で同期運転に近いパラメータを探る。突然バッ!バッ!と音が出て辺り一面に水晶粒を撒き散らし、現場は大混乱になる。シマッタ!又してもやってしまった。

7_4速度帰還を掛けずに同期運転のパラメータを探っていた為、目を離した隙に高速回転になっていた。そこでピンクフロイドのlpを蓋代わりに水晶粒の上に置いてテーピングした。ピンクフロイドさんすみません。emt927も930もプラッタースピンドルをフェルトで抑えてブレーキを掛けている。身延のタイトコーナーはamg、v8エンジンのトルクが有り余るため、左足は常に軽くブレーキを踏んで右足でアクセルをコントロールしながら抜ける。これを非難する御仁も居るが加速しながら減速するのがサーボの基本で、フェルトブレーキは振動まで抑え込むからemtの気持ちは良く分かる。ミルトさんはこのフェルトを外し、外部インバータの周波数調整でリラクタンストルク同期モータの同期運転をしている。どっちが正解かは如何にコーナーを速く抜けるか、如何に音が良いかだから簡単に答えが出る。粘性負荷の正体とはブレーキのことで、少々早めに回してブレーキを掛けて同期を取る。dp-80の電圧制御では同期ライクは難しく、定電流アンプに作り直しての再挑戦になる。

9_2ここでemt927で使われている凸極特性のリラクタンスモータについて再掲します。リラクタンスとは磁気の通り難さで磁気抵抗になり、カット面はギャップ幅が大で磁気抵抗も大になり、当然回転力は磁気抵抗の低くなる向きに発生する。見城先生の結論は「同期回転しか出来ない便利なモータだが、凸極部分(カットしていない円弧部)でハンチング(振動)が起きる!」と言われ、実はロータの4面をカットした形状を見た時に直感が働き、これはまずいぞと思っていた。裏づけが取れて納得するも、全く万能モータなどありゃあしない。ロータの形状を良く見てもらえばこの同期の原理が分かります。

8_4だいたいが音の良いオーディオシステムなんか定義が曖昧で答えは無い、挙句終いにはこれは俺の音じゃあないとくるから始末に終えない。長年さんざんこの得体の知れないに翻弄されてきましたからいつも言うように「どっちが面白いか!」で決めている。オーディオの一番の問題点は誰でも音を鳴らすコトは出来るが、誰にも本当の音は出せない。実は本当の音の定義など存在し無いから結局は分からない。ただ言えることはdp-80にしてもemt927にしてもモノの存在感は昔の方が凄かくて面白くて、今のチャラチャラデザインなんかぶっ飛んでしまう。成果主義や外見主義や競争の原理(研究者の競争とは自己との競争と戦いで他人と比較するな、成果主義でインチキ論文を出すな!)に翻弄されることなく、地味にコツコツ研究を重ねる昔ながらの研究者開発者諸君に祝福あれ!

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2019年4月16日 (火)

運動力学 世界初!市販品アンプでdp-80&emt930を3相サイン波駆動する 1

201010 もっとオーディオに面白いシステムを!これを合言葉に奇想天外なオーディオシステムを令和時代に続々登場させましょう。時は2010年10月、emt927のモータを取り外し、sh2cpuの16bitdaコンバータで3相サイン波を発生させオーディオ用の手作りアンプで回転させて、emt927の3相リラクタンストルク同期モータの威力を知るコトとなる。teacの黎明期、見城先生とn村モータ先輩はドイツや英国の同期モータを徹底的に研究して、tn80cターンテーブルや4010テープデッキなどの同期モータを完成させていった。n村モータ先輩は後にdp-80用ddエディカレントモータの開発へと進む。よってemt927もdp-80も原点は似たようなもので、それをハイテクで回したろ、となる。ブラシレスdcモータをddターンテーブルに使いpwmで回している現在エンジニア諸君も、イギリス空軍ハリアー戦闘機の姿勢制御用の2相サーボモータのように制御巻き線と駆動巻き線の2重構造の巻き線を持った精密極まりないacモータなどを見て、本当に時代は進化したのか?を考え、モータの歴史から学ぶべきものの多さと、モータとは限りない自由であるコトを悟ろう。

1_15某社ベルトドライブターンテーブルの開発時にはコスパでパワーopampのlm3886で単相リラクタンストルク同期モータを回したが、自前ではbbのopa541で3相モータアンプを組んだ。過日のamp研究会ではその3相モータアンプを使いdp-80を回した。システム構成はag1200、3相サイン波発生器にopa541,3相モータアンプにdp-80となる。速度帰還を掛けず粘性負荷一定として回す方式を目論んだが、opa541アンプがにわか作りで性能が出ず持ち越しとした。そして名工ミルトさんの出番で、一連のシステムアップをお願いした。

2_15ここからが本題です。Sound Lab electrostatic speaker A1用のアムクロンパワーアンプがトラブルで音が出なくなり、Ramsa ラムサ wp-1100 パワーアンプを3台も買ってしまった。これが遊んでいるから、opa541,3相モータアンプの替わりに投入することにした。電源電圧はせいぜい±35v程度でac100vのdp-80は回らないと思うのでしょうが、過去の実験では±20vもあれば回るのでラムサでいけると踏んだ。

3_15本日のamp研究会参加者はパーカショニストのnakaさんにミルトさんにあんぷおやじ、この3人が歴史的瞬間を目撃した。ラムサ wp-1100 パワーアンプ2台使い、1台にu相v相を担当させもう1台にw相を担当させた。回る々見事に回る。粘性負荷一定の実験は時間切れで持ち越しとした。3相とは実に効率の良いやり方で電源電圧の低いラムサ wp-1100 パワーアンプで全く問題なく回る。まあ、dp-80はあくまでも実験で本命はemt927と930になる。927の上物は500万円もするから、これに見合ったお代のひょうきんな製品開発をしよう。


S1x製品化第一号は出力電力が大きく駆動力抜群となれば、トム・コランジェロ遺作のviolaのbravoが良い。3相サイン波発生器に最新のhpやテクトロのファンクションジェネレータを使い、パソコンから全て操作するのも面白い。コストを考えるならばsh2aコアで従来通りの高速osで周波数シンセサイザを作るのも良い。なんせ50hzと60hzが中心だから、周波数分解能は無限に近いほど取れる。法外なお値段のターンテーブルが開発されている現代だから、エラく高額になるがこうゆう面白いシステムもありでしょう。

Mampxこちらがamp工房のノウハウを最大限に生かした方式で、カニンガムcx350古典管駆動とする。cx350はステレオアンプではなくて3chのパワーアンプを作る。3相サイン波発生器はag1200を使用しても良いしamp工房sh2aロボットcpuで作っても良い。先ずはu相v相のインダクタンスを測定し50hzにおけるインピーダンスを割り出し、ofc純銅トロイダル出力トランスを3個作る。電圧は高くなるからviolaのbravoより遥かに有利だし、真空管otlアンプ方式も十分に可能だが音色力学上出力トランスを使う。過去にこのリラクタンストルクモータを33rpmで回した実績があり今回も回してみる。ワウフラは0.1%程度と実用範囲に入るがトルクは出ず、しかしモータの限界を探る面白い実験になる。世界一のターンテーブル用のモータ開発(132極dd)はスポンサーでも付かないかぎり開発出来ないが、emt927&930の3相サイン波駆動システムならば、ミルトさんのシステムで実現すれば良く、開発費も大して掛からないから自前で出来る。amp研究会の密談ここに極まり、販売はパーカショニストnakaさんの相方(貿易商)にお願いすれば良く、環境は整っている。次回のamp研究会でemt930のインピーダンスが高くて回らなければ、電圧の高いアムクロンも投入する。果たしてemt930は回るだろうか?

5_11 おまけですが、
dp-80とemt927を比較すればemt927の勝ち、これは誰しも認めるところ。しかし水晶粒完全防振構造にしたdp-80はemt927を超えた。ならばemt927を水晶粒完全防振構造にしてしまえば同方式dp-80に圧勝、要するに素材が良くなければいくらがんばってもダメです。だから磁石付きddなど...

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2019年4月14日 (日)

骨董力学 本命emt930用3相サイン波発生器 ag1200

3schxx骨董力学のdp-80用3相サイン波発生器に使うag1200は謂わばイントロで、本命はemt930になる。これがemt930の回路図で、3相のリラクタンストルク型の同期モータとゆう優れもののモータでありながら、進相コンデンサを付けて単相モータとして回す残念な方式になっており、テーンテーブルにうるさい御仁の誰もが文句を言わない不思議がある。これじゃあ3相交流モータも形無しだが、emt927,930の腰の据わった音はターンテーブルにおける音色力学上のモータのウエイトを示しているとしか思えず、究極の132極モータの開発に弾みがつかない。

Cd6現在名工ミルトさんは50hz仕様のemt930の為、サイン波インバータで50hzを作り回しているようだが、そのサイン波発生はリニアアンプかpwmアンプか分からない。pwmアンプがあたかも高性能アンプとして新型某ターンテーブルのブラシレスdcモータ駆動に使われているが、世の中一体何が正しいのか?何が音が良いのか?ノイズを出して、苦労して押さえ込んで、カートリッジの微弱信号を扱うターンテーブルにあるまじき行為と思いますがね。横道にそれるが、エレベータ&自動ドア関連の研究時代に病院でスマホは禁止の話、そんなことより自動ドアモータのpwmノイズの方がよっぽど大きいから自動ドア駆動モータはリニアアンプ駆動にすべしと提案したが、一笑にふされた。やっぱり世の中何が正しいのか分からず、えい!面倒だ面白い方をとろうぜ、と決めた。

1_14えい!面倒だ面白い方式ならばag1200で3相のサイン波を出しリニアアンプでemt930を回したろ。ag1200は0.01hz単位で周波数が設定でき、これは凄い。余談だが、周波数分解能を大きく取るには原発振のクロックは相当に高くなる。

3_14えい!面倒だ面白い方式ならば古典管でemt930を回したろ。モータ50or60hz時のインピーダンスを測定し出力トランスの2次インピーダンスを決めて、ofc純銅水晶粒防振トロイダル出力トランスを3個作る。古典管はcx350か345とする。ミルトさんに「どうせ回すのなら古典管にしよう」と提案すると「ようがす!」と勢い乗ってくれた。これで世界一のターンテーブル間違いなし...ただし面白さでね。

Emt927mxえい!面倒だ面白い方式ならばemt930用3相のリラクタンストルク型同期モータをofc純銅ポリウレタン線で巻き直したろ。jazz先輩のk奈さんは村松友視さんの同級生で、その村松友視さんとはk奈さんの所でお会いしたり、ベーシー菅原さん関連でお会いしたり、結構話す機会があった。その村松友視さんの小説「時代屋の女房」はファンの夏目雅子さんが主演していた傑作小説で...いや、そのk奈さんの所はモータ巻き直しの専門家で、良く見ていたからemt930モータの巻き直しも問題なく出来る。トルクを減らす方向で巻き直そう。

2_14cdが余りにも凄くなり、えい!面倒だ面白い方式にしないとレコードはcdに勝てず、オリジナル盤に大枚投じた意地が無駄になる。昭和のターンテーブル師も遠くなりにけりの令和の時代か...家人から電話があり「レイワ」に決まったとな、途端に礼和の文字が浮かび礼節の礼は品があって良いな~と思った。戻って令和と分かり、なんだい命令されるのかよ!と少々がっかりした。令和時代も昭和のターンテーブル師の最後の挑戦が続きます。もっとオーディオに面白い方式を...

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2019年4月12日 (金)

骨董力学 dp-80用3相サイン波発生器 ag1200

2_13大体がベーシックライクな言語でプログラムさせるなんて不親切で、古典管マニアには苦手に違いない。何でも出来るはかなり厄介なシロモノのag1200である。名工ミルトさんに3相サイン波発生器がオークションに出ているから落とされたら、と薦めた。「あんぷおやじ~、動きませんがね!」とミルトさんが持ち込んだ。骨董品だからどこにもマニュアルなんかありゃあしない。ベーシックライク言語はシンタックスの解説文が無いと自在な波形プログラムは出来ないし、さてどうしたものか?

3_13シーケンスプログラムは参考例が載っている。
001 sine,   1, 2, &;
002 square, 1, 1, &;
003 end;
これじゃあ簡単に組めるな!と思ったが、sineの波形エレメントの定義文の参考例が無くコンパイルするとエラーだらけで、3日もやって諦めた。コンフィグにawgとpgとfgと出てきて、そうだfg(ファンクションジェネレータ)ならばダイレクトモードに違いない。コンフィグをfgにしてステータスにすると4ch分のfg設定モードが出てきた。ch1のみ1khzの1vにしてスタート、ch1オンで見事にサイン波が出力した。

4_13 設定の1vはピーク値のようで、ここだけはrmsと間違いないようにしなければならない。

5_10こなりゃあたたみ掛けて3相サイン波を出したろ。phaseのボタンを押し位相の設定モードにする。ch1はそのままにしてch2に120とエンターしch3に240とエンターする。スタートオンでch1~ch3をオンして3相サイン波を発生させる。

6_8ベーシックライク言語を断念した途端に3相サイン波の発生が出来た。daコンバータは12bitあり十分な分解能で自分でsh2aコアを使ってプログラミングしたものに何も変わらないから、これは使える。

1_13周波数、位相、ゲインが全て可変が可能だからgp-ibを使ってパソコンからpid制御も出来る。金田式の3相サイン波発生器でお困りの方は、こうゆう市販品のサイン波発生器を入手してdp-80のメインに据えたならば、格好良いと思います。後は可変ゲインアンプと速度帰還だけだから簡単にdp-80を回すことが出来る。次回のamp研究会でΦ300mm紙管に水晶粒を10kg位充填して、できればag1200で回してみたいがリニアアンプが間に合うか?

 

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2019年4月10日 (水)

音色力学 t2audiostudio訪問記

1_12結局の所、時代のエネルギーは空気(空気感などではなく実際の空気)が支配していると想像でき、jazzの音色力学の探求には1950年代60年代の録音環境に目を向ける必要がある。画像はビートルズ時代のアビイ・ロード・スタジオの真空管コンソールREDD.18とEMIのモノラルテープレコーダBTR-2になる。フェーダ1つとってもゴツ~いシロモノで、これが音楽を作る原点に思える。ビートルズの録音はオール真空管式だからマスターテープの音は良いに違いない。ヴァン・ゲルダーは神秘主義者?いや秘密主義者でスタジオの写真など余り無かったが、没後出てきたようだ。ヨーロッパはbtrマシンでアメリカはampexマシンとなり、半導体に移る前は共に音が良かった。

2_12 そして現代、amp研究会音色力学の探求に、メンバー全員でt2audiostudio 坪井氏を訪問することにした。 清水銀座通りから少し旧清水警察署寄りで、中学時代の担任教師の若杉先生のお寺の真ん前になる。いきなり広いスタジオ空間で、え!清水銀座通りの裏手で東京ではないんだぜ、そこにこんな凄いスタジオがあるなんてamp工房と同じ清水の奇跡や?チューニングされたヤマハのグランドピアノgタイプが無造作に置かれており、弾くと良い音が出る。

3_12一番興奮しているのがパーカショニストのnakaさんで「録音スタジオへ時々入るがパソコンとチョロチョロの録音機材で、こんなに凄いのは見たことが無い!」

4_12 ドラムブースも防音個室となっている。東京辺りのスタジオでも小さい所はこうは出来ない。

5_9 中国製だが現代版ベロシティマイクも置いてあった。ベロシティの置いてある意味は分かる人には分かる。

6_7フェンダーのローズが無造作に置かれ、グルグル回しのハモンドオルガン、フェンダーのベースマン、憧れの往年の名機がゴロゴロしており明らかにトトロ坪井さんの趣味が見える。

7_3モニタスピーカはStage Accompany Master 4547でツイータはリボンタイプ。


8_3 トトロ坪井さんに無理言ってデジタルミキシングコンソールへ座ってもらった。

0_6 こちらが坪井さん録音&マスタリングのジェイ・マクシャンのcdで正に奇跡の1枚。現代録音にありがちな顕微鏡で録ったような繊細で緻密からすれば、蛮音とも言うべきjazzエネルギーに満ち溢れ、現代風な軟弱な良い音の定義などぶっ飛ぶ。坪井さんは録音からcdなりレコードなりに置き換える際に「ヴァン・ゲルダーがやったようにコガシ(魚を焼く)が必要」と教えてもらった。現在手に入る偉大なjazzミュージシャンのcdで、jazzエネルギーを浴びるならこのcdですぞ!t2audiostudioのt2の意味は聞かなかったが、トトロ坪井さんでt2と勝手に決めた。「今から行きます」と電話して到着すると、沸かしたてのコーヒーポットを片手にウロウロして待っていてくれた。豪快そうな体格から想像も出来ない繊細な神経の芸術家で、やはり清水(市)の片田舎に埋もれている人ではない。

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2019年4月 8日 (月)

振動力学 amp研究所とdenon dp-80スーパーターンテーブル 1

1_11 3ヶ月ほど体調を崩しamp研究会をお休みしていた。春の桜と共に再開です。相変わらず東奔西走に精力的に動いているkuraiman社長氏、現場の責任者で重責を担いながらバンド活動を再開したパーカショニストのnakaさん、地域の皆さんに奉仕の街の電気屋さんの名工ミルトさん、懐かしい顔ぶれが揃い雑談が噴出する。ミルトさんが取り出したのが驚異のリマスターcd 「Light In The Attic Records」のGabor Szabo Jazz Ragaで偶然手に入れた。画像の真ん中は同じatticのampex350でリマスタした180gLPのJazz Ragaだが、カッティングがノイマンか?オリジナルのレコードに肉薄するもイマイチで勝てず無駄な投資をしてしまった...早速ミルトさん持参のcdをかけるがコピーcdの比ではなく、やはり驚異のリマスタcdで世界に唯一だ。思わず「売って下さい!」と強引にミルトさんから譲り受けた。コピーはダメだ、音が濁って情報が欠落してしまう。暫しGabor Szabo Jazz Ragaを鑑賞した後、本日の研究会のメインテーマに移る。
追記:何とタワーレコードで取り寄せになるが「CD Jazz Raga Gabor Szabo ジャズ スペシャルプライス 7%オフ レーベル Light In The Attic 2,400円也」を扱っているではないか!慌てて注文を掛けた。こんな凄いcdは何枚持っていても良い。

2x驚異のリマスターcd Jazz Ragaにやられっぱなしでは昭和のターンテーブル師の名折れで、デノンのdp-80をスーパーチューニングする。電気系は無帰還サイン波駆動や古典管駆動で奇想天外が満載だが、今回はメカニカルチューニングのみに限定した。これが現状のamp工房のdp-80チューニングだが、センタースピンドル延長のアイディアが無かった為プラッター面の水晶粒防振層は10mm厚しかない。

3_11 ミルトさんがdp-80のチューニングをやる時水晶粒防振層は厚ければ厚い方が良いと伝えておいたら、厚みを35mmとして見事にセンタースピンドルを延長していた。

4_11 冗談からコマしか出ないので、amp研究会では一気に水晶粒防振層を100mmとした。センタースピンドルにミルトさん持参のアルミΦ9mmパイプ約1mを差し込んで手で回してみると、先端部分の振れが僅かで勘合具合は完璧でたまげる。銅や真鍮などのΦ9mmパイプではガタが大きくてダメで、アルミパイプは肉厚が厚くて出来た技で素晴らしい。早速ミルトさんに100mmで切断してもらい延長スピンドルとした。勿論旋盤加工品で仲間の超精密加工屋さんにお願いすれば簡単に出来るが、原資を投じない所に意味がある。またこの技を編出したミルトさんはグダグダ理屈をこねている頭人間がぶっ飛ぶ実践主義者で、名工と呼んでいる所以なのだ。

5_8レコードを載せてみるとこんなイメージになる。水晶粒防振層の紙管がプアーで実に良い。

6_6 未だ水晶粒は充填しないが回転させてみる。紙管にΦ350mmがあるのでdp-80のテーパ操作面に貼り付け、プラッター100mmかさ上げした分を埋め込んでしまうのが理想的で、スイッチ類は水晶粒防振層表面に出せば良い。ただこれではdp-80の面影が残らないので今回は表に出すことにした。従ってアームの固定面も100mm高さ方向に延長する必要があり、紙管Φ100mmに水晶粒を充填した防振構造ベースを作る。

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2019年4月 6日 (土)

音色力学 古典管ラインアンプ カニンガムcx345 1

0_5 ジョン・レノンはギブソンのj-160eを使い、それに影響を受けたガボール・ザボはグレッチからj-160eに持ち替えた。マイクはu-47のテレフンケン版で、使用真空管は伝説のtelefunken vf14になる。これから遡ること1950年代初め、ノイマンは米国でu-47の販売を始め、ヴァン・ゲルダーはそれ手に入れ大いなる武器としてworスタジオの連中を蹴散らした。ここにjazzヴァン・ゲルダーサウンドが誕生する。日立を辞して清水機電を設立し、最初の頃の仕事は主に熱力学特殊機器で、溶鉱炉用の高性能フィルター付き空気乾燥機を作ったコトもある。鉄にしても他の金属にしても空気中で溶解するため、どうしても時代の空気が鉄やニッケルや銅等の金属素材に焼きつく。それが良くも悪くも時代の空気(音)となり、1930年代製造のwe300bに復刻版が追いつかない大いなる所以なのだ。増してやpm2.5が蔓延する現代では?でありますから、1929年のカニンガムcx345にどうしても拘るのであります。音のファクターに時代の大いなる力(空気)のあることも、お忘れなく。

3_10 ショップで買ってもオークションで手に入れても50歩100歩で、きちんとしたショップで買ったcx345が熱暴走したり、逆にオークションの怪しげな(失敬!)なものでもgmが十分にあったりする。要するにとうに保証期間の過ぎた骨董品は全て得体が知れない訳で、宝くじを引くようなモノと考えた方がよろしい。kuraiman社長氏と名工ミルトさんに先にcx345の上物を渡してしまい、少々頼りの無いものが残った。電源密結合が基本でカソードに自己バイアスの抵抗を入れないから、熱暴走には弱い。しかし古典管で目の覚めるような音色力学を実現するにはこの方法しかない。

1_10 gmがだいぶ小さくなってしまい特性表には載らないのでテストベンチに掛けて、プレート電圧電流、グリッドバイアス、ヒータ電圧、負荷抵抗等のパラメータ全てを可変して特性を導き出す。まあ、これら骨董品の多くはプレート電流が流れない。

2_10特性表では180v-35vの時24maだが実際には15maしか流れずgm1850がかなり下がっている。ショップのgm表記はどうも当てにならない。


4_10次段がパワーチャンデバでそこのシュミレーションをやらないと正確なcx345の負荷は出ないのでやってみた。結果はhighとlow合わせて2kΩになり、出力トランスを設計変更した。画像が模擬的にcx345で出力トランスをドライブしている。Φ400mmのofc純銅トロイダルトランスは1次2次とも2kΩの1:1となる。電流は2kΩで37ma程度流すのでチョットしたパワーアンプになっている。

00 回路図はこれ。inadjはΦ300mmofc純銅単巻きトロイダルトランスをスライドさせたアッテネータ、iptはΦ300mmインプットトロイダルトランスで5倍のゲインを持たせた。cx345はくたびれてaは1.7程度、optは今回手配のΦ400mmofc純銅トロイダル出力トランスでインピーダンスは30hzで2kΩとした。cx345のフィラメントの直流点火は半導体とのトレードオフで使うのをヤメ、ハムバランサーとして銅マンガニン線で最終的にフィックスして音色力学を損なわないように配慮した。

Morix日本の近代画家では熊谷守一がお気に入りで出身地の岐阜県恵那に美術館(熊谷守一つけち記念館)がある。面と線を単純化して現代で言うなればイラスト的だが、晩年そうなっていったようである。恵那の美術館で購入したレプリカ猫(レプリカでもエラく高い)は唯一自宅に掲げられた絵画になる。あんぷおやじ流儀も線と面の単純化で古典管ラインアンプcx345の回路は謂わばフォーヴィスム、しかし音色力学はスーパーリアリズム。

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2019年4月 4日 (木)

骨董力学 Tektronix 465&465b Oscilloscope修理

0_4愛読書は夏目漱石とチョロイjazz評論家もぶっ飛ぶ色川 武大先生となり、そのいねむり先生を書いた伊集院静さんとなる。伊集院静さんはファンだった夏目雅子さんのご亭主で、お名前はかねてから承知していた。その伊集院静さんのエッセイが過激で面白い。「ちゃらちゃらとした当たらない天気予報士は職業でもなんでもないし、豪雨の中に縛り付けてしまえ!」と気持ちは良く分かる。本業のウチワサボテン栽培はその日の天気が重要で、何百億も投じて上げた気象衛星で見ても当たらず、ヤッキリとしている。まあ、その矛先が天気予報士へ向いておりスマンのだが。本日の朝を見ろ、温暖な清水でamp工房近くの畑には霜が降りていた。この時期、体液の薄まったサボテンには大いに危険で青ざめた。

1_9電検3種仲間の京都のk原さんからTektronix のOscilloscope 465bを3台譲ってもらった。目的は壊れたテクトロの465bをamp研究会で修理学の教材に使うためである。届いた465bを見てたまげた。なんと初期ヴァージョンの465が1台あり、素晴らしい。なんせ465はアポロ計画に使われた歴史のあるオシロスコープで、アメリカの底力を見ているようだ。

2_9 k原さんから3台から部品取りして1台にまとめられたら如何?と言われていたが、何やら程度が良さそう。これがオリジナルの465で、見ていたら骨董力学で清掃したくなった。ピカールとクレンザーで内部にこれらが入らないように注意しながら磨くと、素性は相当に程度が良さそう。

3_9 crt面はブルースモークのアクリル板を外して磨く。高電圧の静電気で呼ばれた黒汚れを取り去ると新品みたいになる。

4_9 次はブルースモークのアクリル板でこれはピカールを使って丹念に磨くと傷などは消えうせ新品同様になる。

5_6 465の清掃が終わり通電してみると殆ど動いてしまい、破壊している所は無い。時々ch2の入力が見えなくなり、これは入力アッテネータのメカニカルスイッチの接触不良で、何れ分解して清掃すれば直る。他の465b2台で最大の破壊は同期のアッテネータが物理的に破壊しており、ここは手持ちのポテンショメータに交換した。2台は直ぐに実戦へ投入して、残りの1台は画面全体のちらつきなので暇なときに見ることにした。シマッタ!骨董力学に夢中になって全部直してしまい、教材にはならない。

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2019年4月 2日 (火)

音色力学 驚異のリマスターcd 「Light In The Attic Records」のGabor Szabo Jazz Raga 3

1_6 名工ミルトさんのお店に出かけて密談をしていると、引きも切らずにお客さんがみえる。特に映像関係とかdvdの製作やコピーが多いようだ。最近ちょくちょく県総へ出かけるが、道中にあるものだから行きか帰りに時々寄る。「驚異のリマスターcd 「Light In The Attic Records」のGabor Szabo Jazz Ragaはレコードの比ではない」と言うとミルトさんは「レコードも良いですよ!」と言う。そこで気になっているのが「Light In The Attic Records」のリマスタlpで、これもオリジナルより凄いのではないだろうか?しかしこのlpも供給は既に無い。
2_8amp工房へ戻り早速cdとlpを正当に評価することにした。正当と言っても「Light In The Attic Records」のcdはコピーになり、インパルス盤はバリバリのオリジナル盤とcdにハンディがある。
A-9128 Gabor Szabo - Jazz Raga
1966 Gabor Szabo, guitar, sitar; Johnny Gregg, bass; "Pretty" Purdie, drums.
Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, August 4, 1966
Comin' Back
Sophisticated Wheels
Krishna
Summertime
Caravan
全曲出色だが8月4日録音のCaravanとSummertimeが抜群に良い。
Gabor Szabo, guitar, sitar; Johnny Gregg, bass; Bob Bushnell, Fender bass guitar; "Pretty" Purdie, drums.
Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, August 17, 1966
Mizrab
Search For Nirvana
Walking On Nails
Paint It Black
Ravi
Raga Doll
8月17日録音のMizrabはGabor Szaboオリジナルの名曲で、生涯演奏することになる。またraviは勿論シタールの巨匠ラヴィ・シャンカールに捧げた曲になる。ラヴィ・シャンカールとなれば1996年冬のニューヨーク、カーネギーホールの前に立つとラヴィ・シャンカールの演奏会だった...聴いておけば良かった。
6_5 ガボール・ザボ研究ではどうしてもビートルズが出てきてしまう。ジョージ・ハリスンがインド音楽に目覚めシタールを演奏したものだからjazz ragaでは全編に渡りシタールの演奏がフィーチャーされて、これはガボール・ザボが演奏してオーバーダビングしたものだ。インド音楽シタールとなれば正当なjazzとはならなくなり、少々妖しげでそれが功を奏してマイナーな「Light In The Attic Records」リマスタcdとなり、ガボール・ザボは死してjazzのエネルギーを後世に伝えた。
3_8 先ずはバリバリインパルスオリジナル盤との比較をする。特にたまげるのがレコードでは情報が埋もれてしまって出てこない。音色力学とはどうやら情報力学に左右されているような気がしてきた。情報が足りないから音色も分厚くならず痩せて干からびてしまう。jazzは分厚ければ情報なんかいらねえや!と粋がっていたが、そうでもない事実が出てきてしまった。分厚くするには必要な部分の情報は限りなく沢山要るとゆうことか?
4_8 ここまでやられたのではレコードも引き下がってはいられない。壁の一方を指しレキシントン盤の上物は10万円だぜ!からトロンボーンのジェイ・ジェイ・ジョンソンを登場させることにした。
BLP 1505 The Eminent Jay Jay Johnson, Volume 1 1956
Clifford Brown, trumpet; Jay Jay Johnson, trombone; Jimmy Heath, tenor, baritone sax; John Lewis, piano; Percy Heath, bass; Kenny Clarke, drums.
WOR Studios, NYC, June 22, 1953
Capri
Lover Man
Turnpike
Sketch One
Get Happy
Jay Jay Johnson, trombone; Wynton Kelly, piano; Charles Mingus, bass; Kenny Clarke, drums; "Sabu" Martinez, congas #1-3,5.
Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, September 24, 1954
Too Marvelous For Words
Jay
Old Devil Moon
It's You Or No One
Coffee Pot
注意しなければいけないのがworスタジオ録音で、レキシントン盤だからといって十把一絡げでは正当な評価にはならない。blp-1505の面子を見て欲しい、jazzの天才鬼才たちがキラボシの如く。比較はヴァン・ゲルダー録音の名曲Old Devil Moonとした。余談だが、イングルウッド・クリフスの立派なスタジオより、ハッケンサック両親の居間での録音の方がエネルギーを感ずる。結果は単純明快でjazzエネルギーは驚異のリマスターcd「Light In The Attic Records」Gabor Szabo Jazz Ragaの勝ちで、やはり大事件です。後日名工ミルトさんから「Jazz Ragaのcdが見つかった~」と連絡があり羨ましい!

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