骨董力学 Tektronix 465&465b Oscilloscope修理
愛読書は夏目漱石とチョロイjazz評論家もぶっ飛ぶ色川 武大先生となり、そのいねむり先生を書いた伊集院静さんとなる。伊集院静さんはファンだった夏目雅子さんのご亭主で、お名前はかねてから承知していた。その伊集院静さんのエッセイが過激で面白い。「ちゃらちゃらとした当たらない天気予報士は職業でもなんでもないし、豪雨の中に縛り付けてしまえ!」と気持ちは良く分かる。本業のウチワサボテン栽培はその日の天気が重要で、何百億も投じて上げた気象衛星で見ても当たらず、ヤッキリとしている。まあ、その矛先が天気予報士へ向いておりスマンのだが。本日の朝を見ろ、温暖な清水でamp工房近くの畑には霜が降りていた。この時期、体液の薄まったサボテンには大いに危険で青ざめた。
電検3種仲間の京都のk原さんからTektronix のOscilloscope 465bを3台譲ってもらった。目的は壊れたテクトロの465bをamp研究会で修理学の教材に使うためである。届いた465bを見てたまげた。なんと初期ヴァージョンの465が1台あり、素晴らしい。なんせ465はアポロ計画に使われた歴史のあるオシロスコープで、アメリカの底力を見ているようだ。
k原さんから3台から部品取りして1台にまとめられたら如何?と言われていたが、何やら程度が良さそう。これがオリジナルの465で、見ていたら骨董力学で清掃したくなった。ピカールとクレンザーで内部にこれらが入らないように注意しながら磨くと、素性は相当に程度が良さそう。
crt面はブルースモークのアクリル板を外して磨く。高電圧の静電気で呼ばれた黒汚れを取り去ると新品みたいになる。
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次はブルースモークのアクリル板でこれはピカールを使って丹念に磨くと傷などは消えうせ新品同様になる。
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465の清掃が終わり通電してみると殆ど動いてしまい、破壊している所は無い。時々ch2の入力が見えなくなり、これは入力アッテネータのメカニカルスイッチの接触不良で、何れ分解して清掃すれば直る。他の465b2台で最大の破壊は同期のアッテネータが物理的に破壊しており、ここは手持ちのポテンショメータに交換した。2台は直ぐに実戦へ投入して、残りの1台は画面全体のちらつきなので暇なときに見ることにした。シマッタ!骨董力学に夢中になって全部直してしまい、教材にはならない。
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