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2019年4月22日 (月)

運動力学 世界初!市販品アンプce2000txでdp-80&emt930を3相サイン波駆動する 了

0_9ベンチャー企業を成功させるには多少の誇大妄想を唱える必要があり、経営会議の方針発表では「清水(市)発世界へ...」を何度となく繰り返して皆を鼓舞した。そして現在では正にその通りになり、良いことをしたと回顧できる。経営者としてはダメ(金勘定より面白い開発を優先する)だったが我が人生大いに面白いから、まあいいとしよう。その面白い開発の極致が、運動力学における市販品アンプアムクロンce2000txでemt930を3相サイン波駆動するの巻きです。これも多少の誇大妄想的ではあるが、しかしこれはモータ開発者でなければ気が付かない疑問の解決だった。それにアムクロンce2000txはサウンドラボA1コンデンサスピーカ用で入手し、改造を施すとそんじょそこらのハイエンドアンプにも音色では勝り大いに使える。あまり気に入ったものだから思わず3台も買ってしまい後悔していたが、emt930用では最低2台、ブリッジ接続では3台必要となりやっと報われた。

1_18emt930はミニemt927で音もそのよう。まあ、腰の据わり方が少し軽く理想はやはり927だがなんせ500万円では...名工ミルトさんの持ち物で解体して持ち込んでくれた。

2_18こちらが3相リラクタンストルク同期モータでやはり927に比して小さい。


3_18先ずは自作のopa541、3相モータアンプとラムサwp1100アンプ軍団で回すことにした。無負荷でならば滑らかに回るが負荷を掛けると止まってしまい電圧不足が出てしまった。

4_16dc電源電圧が±40v程度ではいくらがんばっても最大出力電圧がピークで36vが限界、ここでopa541とラムサ軍団は諦める。


5_14そこで喫茶コーナーへ本格的に機材を設置した。ミルトさんと手伝うt-mon君、t-mon君は早いもので中学2年になり、小学6年の時だからもう3年amp工房へ通っている。人生には良きメンターが必要でミルトさんが孫のように可愛がって、jazz喫茶巡りなどに連れて行っている。

6_11ここで登場がアムクロンのce2000txアンプでu,v相で1台、w相で1台の2台を準備した。ここからが難航でce2000txはバランス入力でそれに気付くのが遅く(a1の時をすっかり忘れてた)まともに動かなかった。やっとモタモタ回ればag1200の出力電圧1v時に50vピークで、ce2000txも万事休すか?

7x いや、ag1200の出力電圧はまだ上げていない、2vにした途端に見事に回りだす。万歳!世界初が実現できた。ce2000txは電源電圧が±87vとあるからmj21194トランジスタのvceとエミッタ抵抗ロスその他をー2vとみると、出力電圧は±85vピークとかなり余裕はあったのだが、これもすっかり忘れていた。オリジナルのemt927で感じたモータ音は皆無で実に美しく回り、思わずうっとりしてしまう。dp-80もそうだが速度帰還の掛かったddモータはここが落ちる。すべからくオーディオに帰還は不要なのでしょう。でありますから、もしかしたら最高の滑らかさは3相誘導電動機のすべり制御にあるのかも知れない。アムクロンが役目を終えて帰還したら、3相誘導電動機の実験もしなくてはならない。

8_6これが名工ミルトさんの傑作ストロボ装置で、cdの印刷面にストロボパターンをどこから探し出したか見事な印刷をしてある。それに発光装置はledで発振器から正確に50hz駆動している。興奮してしまい記憶は怪しいが、ag1200は58.73hz位に小数点第2位をいじる微設定をした。よって3相リラクタンストルク同期モータの回転数の微妙な調整が、完璧に出来る。

9_3サイン波駆動の電圧はag1200の出力が2vの時82vピークまで綺麗な波形で出る。2.5vにすると90vになるがサイン波の頂点が潰れ始めて限界になる。凸極面で振動が出るからトルクは小さい方が良い。どうもターンテーブルモータはトルクの強大さを誇る習慣があるが、モータ開発者からすれば振動の無いモータなど出来ないからトルクは小さめで、ややだらしないモータの方が良い。従ってemt930も電流を下げて限界を探る。

92次に電流測定作業に入る。正式な駆動ではないから目安が分かれば良い。
82v,0-peak=58vrms
電流値72marms
z=58/0.072=806Ω
周波数58.73hz
L=806/6.28x58.73=2.2h
昔hiokiのlcrメータを使って大失敗したインダクタンス測定で、今回はインダクタンス測定のしていないが電圧、電流、周波数から2.2hと出た。インピーダンスが重要で古典管cx350の出力トランス2次側は800Ωを目安にする。emt930のオリジナルは単相100vで駆動しているからピーク電圧で140v、それが3相サイン波駆動すればピーク電圧80vで回り、ここに重大事がある。我らの古典管cx350、3相モータアンプの時は、更に電圧を下げるような調整を行う。また電流のデコボコはアイドラのゴロで、ここのメカニカル調整若しくはサーボ剛性アップは最後の研究課題になる。

93x最後に水晶粒防振プラッターの仮組みをしてみる。プラッター面を100mmの高さにかさ上げして、アームの取り付けも同様にかさ上げする。ここに水晶粒20kgを満載して滑らかに回るよう出力電圧の調整をする。これもミルトさんの傑作で、emt927ばりにプラッター面をΦ350mmと拡張してある。

94これにて世界初!市販品アンプce2000txでdp-80&emt930を3相サイン波駆動するの巻きは了で、晴れやかな表情のamp研究会のメンバーです。
なおemt927&930信奉者の為に、古典管we300b若しくはカニンガムcx350の3相モータアンプシステムは来春までに製品化をする予定です。初めて製品化を決心させてくれた面白いシステムです。

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