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2019年6月 1日 (土)

音色力学 古典管ラインアンプ カニンガムcx350 10

6011xx一応知る人ぞ知るロボット&オーディオのamp工房だから、時々newビジネスの相談にやってくる会社もある。得体の知れない会社はお断りしているが、たいていは大学紹介で来るから惜しげもなくノウハウを伝授する。神奈川の企業には画像のトランジスタをガラス管に封入して、真空管トランジスタで売り出したら如何?と伝授したが、一向に製品の出る気配は無いから止めたのでしょう。どうもタダではいけませんね。重大なこともタダ同然の価値判断や扱いになるようで、双方にとって良いコトではない。そもそもこのトランジスタには曰く因縁がある。音の良い銅のトランジスタも原価低減が進めば鉄の胴体に鉄の足になり、挙句モールドトランジスタで音はどんどんダメになる。真空管はニッケルや鉄や銅の複合素材で出来ているからそれに勝つことと、トム・コランジェロに対向するために音色抜群のトランジスタを作ってみた。npnシリコンウエハに99.999%Φ5mm純銀コレクタ(静岡オーディオラボ)にエミッタとベースは純銀線に交換、99.995%ofc純銅コレクタ端子兼放熱器と物体の抽象化を計り、これでもかとアイディア満載にしたが、トム・コランジェロには勿論古典管ならまだしも現代管にも勝てなかった。それから随分時間が経って、水晶粒防振構造を編出してからやっと音色力学は素材力学であると気付き、「シリコンウエハ」が音を悪くしていたのだった。怨念半金属のsiの追放作業は未だ完了していない。

6012名工ミルトさんのcx350ラインアンプ用出力トランスが未だ完成ではなく、待ち時間が出来たので磁気飽和と歪み率について実験をしてみた。トロイダル13号機インプットトランスΦ350mmは水晶粒防振すると内径280mmx3.14=879.2mmとなり、Φ0.3mmポリウレタン線を計算上は879.2/0.337=2608ターン巻ける。現実にはロスがありおおよそ2500ターンは巻いてある。

6013このトロイダルトランスをインプットトランスから出力トランスに変更する。早速2次側を巻くが先ずは結合係数を重視して2次に0.75スクエアvsfを密に巻いた。2次巻き数300tとなり2500/300=8.3となりレシオが足りず途中からリード線を出した。一応2次インピーダンスは16Ωとしてレシオは18とした。2500/18=140t、18x18x16=5200Ωで約5.2kΩの出力トランスとなった。

6014高い方は後回しで先ず30hzから測定したが、0.5w程度の出力で歪み率は16%も出てしまい磁気飽和かcx350の問題か分からない。とりあえず歪みについては次回として周波数特性など採ってみると100hz位からは実用範囲で、低域は巻き数を多く巻けば良いの理屈から反してどうもΦ350mm高性能コアは低域が弱い。計算上は800ターンだったから2500ターンでは4倍もあり、磁気飽和が先に起きていると推論した。

6015ファンクションジェネレータにhp 8903B Audio Analyzerを使い、その出力をアムクロンのce2000txでアンプしてcx350をドライブしている。ce2000txは最大電圧90vとcx350を問題なくドライブできる便利なパワーアンプなのだ。

6016cx350のプレート電流は例の非対称歪が出ている。この件は次回のエントリーで報告しよう。

6017元々無理な実験でありこれ以上探求する気は無いので、cdp-337esdとScan-Speak 15W/8530K00を接続して音出ししてみた。驚くほど音は違い決定的は素材力学で、このトロイダルトランスは普通のΦ0.3mmポリウレタン線を巻いており、前回音色でたまげたΦ400mmトロイダルトランスはofc純銅ポリウレタン線のΦ1.00mmを巻いている。重要事項はofc純銅ポリウレタン線であることと線径が太いことで、音色を豊にする条件がはっきり判明してこの実験は実に有意義だった。ここで全てが見通せて、カルダスケーブルを巻くのが最強で、続いてofc純銅ポリウレタン線のΦ1.00mmを巻く。例えばmcトランスも毛のような細い線を巻くのではなく、ofc純銅ポリウレタン線のΦ1.00mmを2500ターンも巻く。まあ、巻き上がった姿は壮絶だが音色は抜群になる。線材をこの2種類だけに限定すれば、全てにおいてシンプルになる。

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