« 音色力学 古典管ラインアンプ カニンガムcx345 2 | トップページ | 静岡市出身の画家 笹尾光彦さんの絵画展 »

2019年5月14日 (火)

音色力学 古典管ラインアンプ カニンガムcx345 3

5141古典管ラインアンプ用のテストベンチにはどこぞの研究室よりも凄い測定器が列を成している。だが計器校正室も無いし、本当にその値が正しいのかどうかはいささか妖しく、人間社会によう似とり少しぐらいワルでもいいとしよう。まあいいか!とやせ我慢しても一番困るのがrms測定で、同じポイントを測定してもデジボルからミリバルからオシロからそれぞれ値が違い、えい面倒だ多数決にしよう。

5142名工ミルトさんの力作Φ400mmトロイダルトランスが届いた。トロダルコアだけで16.5kg、それに水晶粒を巻きつけて20kgを軽くオーバーしている。先日のamp研究会では「大きさの指標になるものを同時に写さないと大きさのイメージがつかめない」と意見があり真ん中へ12cmのcdを置いてみた。d4studioさんも初めて水晶粒防振トロイダルトランス群を見た時「こんなに大きいとは思わなかった!」と言われていた。このサイズと重量が我らが扱う限界と考え始めて、直径1mなんかもう到底出来ない。

5143このΦ400mmはラインアンプ出力トランスとパワーアンプの出力トランスになる。ラインアンプではインプットトランスと後述のトロイダルアッテネータが追加される。ミルトさんから「モノラル構成にしよう」と提案があり、もうここまで巨大化したならばモノラル止む無しとなった。

5144トランスにはミルトさんのデータがついている。
2019年5月12日デ-タ
Φ400mmトロイダルトランス
巻き数   514t
電流    103ma
印加電圧  180v
z=180/0.103a=1727Ω
l=4.6h
計算上ではl=514x514x0.0075x0.0018/1.162=3.1h
計算では3.1hだったものが実測で4.6hとゆうことは、透磁率を0.0075としたが実際は0.01に近い大きな値になっている。2次側はあんぷおやじの担当でレシオ15:1の2次側を巻いた。そもそもの目的はカルダスケーブルを巻いて出力トランスが出来るかの実験で、インダクタンス4.6hでは低域200hz程度が限界で、本来は1100tを巻く。そこでミルトさんと密談する。「何メータ巻いたかね?」「おおよそ100メータね」「すると1100tでは200メータになるのね、お足がいくらあっても足りない」「足りない」。かくして1次側はofc純銅ポリウレタン線を巻くコトに決定、2次側の100tはカルダスケーブルを巻く。

5145続いてトロイダルアッテネータへ移る。たかがボリュームでハンドルを持って回さなければならない水晶粒防振構造トロイダルアッテネータとは?何度も構想しては諦めていたがやはり聴いておきたい究極のアッテネータで、ofc純銅で出来ているから音色力学上最強となる。

5146とりあえず理屈が実現できるか実験をする。Φ350mmトロイダルコアにΦ0.6mmのポリウレタン線を密に巻いた、ミルトさん作のトロイダルコイルがあったので流用した。巻き線の上を約100mmに渡ってヤスリで削り導体を露出させた。1khz、5vをhpの8903bから出力させトロイダルコイルの両端に印加し、露出100mm部分を銅線ワーパーでスライドさせると見事に出力電圧が変わり、出来た!

5147そこで問題点の実験をする。Sound Lab electrostatic speaker A1の可変高電圧で使っているスライダックを改造した時、巻き線2、3本同時にワーパーしたら短絡電流が流れてコイルが燃えた。ワイパーを1mmの巻き線1本に当てるような精密なコンストラクションは取れないので、2本から3本同時はやむ得ない。数本短絡したら4.8v1kzが4.5vと大きくダウンして短絡電流の大きいコトが分かった。そこで2mmのofc純銅板の端面をR加工してワーパーにしたら、殆ど4.8vのダウンも無く良い感触があった。これで世界初のofc純銅巻き線水晶粒防振構造アッテネータが出来る。で、どれだけ音が良くなるの?まあ僅かと思う。但しその僅かな差に無限の距離があり、且つ唯一無二の存在になる。長年の未解決アッテネータ&ボリュームのブレークスルーは、何時かは誰かがさせなければならない。

|

« 音色力学 古典管ラインアンプ カニンガムcx345 2 | トップページ | 静岡市出身の画家 笹尾光彦さんの絵画展 »