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2019年5月24日 (金)

音色力学 古典管ラインアンプ カニンガムcx350 6

5241古典管を扱うとゆうコトは常に死と隣り合わせている危険な仕事で...いや自分が危険ではなくて古典管が死と隣合わせているのだ。古典管50管で一番珍重されているナス管のs-21型は、概ね1928年から1932年までの僅か5年間に製造は集約される。残念ながら技術革新は進み1933年にはst-19型となり、ナス管ではなくなってしまう。まるでブルーノートのレキシントン盤にも似たようなオリジナルの貴重さがある。よって現在の2019年からすれば何と91年も前になる。そんな太古の昔の古典管が生き延びていること自身奇跡だし、寿命が?と心配した人間の方が先に寿命が来てしまった。でありますから、最終章の今回はナス型古典管を全~部使うことにした。

5242左右のペアを組む為に古典管50管のデータ取りを開始する。プレート電圧とグリッド電圧固定でプレート電流を測定し、入力を加えて出力を測定する簡単なもの。データは大雑把に分けてs-12型グループのナス管と、s-19型のst管となり、製造の年代が違うため概ねipはそんな結果が出ている。入手方法は色々だがデータが飛び跳ねた状況は無く3Σに殆ど入っており、90年も昔がこの状態は素晴らしい。

5243ところが喜びもつかの間で、レイセオン250管がネオン管になってしまった。プレート電圧を上げていくとある電圧から突然電流が流れ始め、画像のような放電状態になる。実に美しいが電流はどんどん増加して、最早真空管の体をなしていない。信頼性の高いレイセオンなのに?遂に1本完全に死んだが、これについては文句は言えない。入手して何年も放置しておいたから、最初からか?amp工房へ来てからか?は全く分からない。これが古典管のリスクでン万円がパーになった。後は全部合格で、目玉のカニンガムcx350ペアナス管は晴れて名工ミルトさんの所へ行った。

5252x閉店後ミルトさんが密談に来る。Φ400mmライアンプ出力トランスの巻き直しと、Φ350mmアッテネータの2個のトロイダルトランスも持ち込んだ。次にそれぞれのアッテネータコンストラクションのお披露目だが、相変わらず凄いアイディアでたまげる。「シャフトを延ばした先にΦ70mm位の紙管でツマミを作り、それを水晶粒で防振するのね」何とミルトさんは防振ツマミのアイディアを出してきた。「素晴らしい!世界中何処を探しても防振ツマミなど存在しない、こっちのレーシングハンドルは多分にこけおどし的要素で考案したが、音は悪い方向になる、うんん...」考え込んでしまった。「そうだ、水晶粒防振cdカバーと同等を作れば良い、Φ350mmアッテネータトランス箱はΦ400mmの紙管で作ってあり、その上部に高さ70mm位の水晶粒防振構造の回転体を作り、その部分を手で回す、Φ400mmの巨大な防振ツマミが出来て、且つデザイン的には同じ径の上部だけが回り、これは奇想天外だ!」

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