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2019年5月18日 (土)

骨董力学 Hewlett・Packard hp3325aファンクションジェネレーター復活!

5171ヒューレット・パッカード (Hewlett-Packard Company) はアジレント・テクノロジー(Agilent Technologies)と測定機器を扱う部門の社名が変わり、更に最近また社名が変わった。この社名が変わったコトはhpの魔術的な響きも消え失せて、ただの測定器の会社になった印象を与える。ヒューレットもパッカードもスタンフォード大学出身でパロアルトが創業地だから、正に我ら電子技術者のメッカ、シリコンバレーの申し子みたいな偉人と尊敬している。営業技術のf君と√101をレンタカーを走らせながらパロアルトの車庫(創業地)を探したが、事前の調査不足で結局訪れるコトはできなかった。でありますから、Hewlett・Packardのジャンク品が出ると思わず入手してしまい、2台目のhp3325aがamp工房へ来た。

5172しかし不要な骨董品の蒐集家でもないから、なんかの言い訳を付けねばならない。最初のhp3325aは表面パネルのキーキャップが1個不足している。だから2台目は部品取りにしようと決めたが、あれ?完全破壊の燃えた雰囲気もないし、もしかしたら...と修理力学が起動してしまった。こうなればもはや止められない。電源を調べると±15vと5vの安定化電源の出力が出ていない。黄色丸印の電源基板を調べる。

5173hp3325aクラスはサービスマニュアルがネットから入手できるから、修理する気にもなる。こうゆう場合の修理にはコツがあり、出来るだけ楽に修理できるようにやたらと分解しない。先ずは回路図を眺めるがたいして難しくない回路で助かり、-15vがダウンすると全ての電源がシャットダウンする仕組みになっている。電源スイッチから連動した-15v起動トランジスタに狙いを定め交換するが直らない。外したトランジスタも正常だった。

5174電源が全部シャットダウンされても+5vと+15vは僅か電圧が出ており-15vは完全にゼロボルトで、なんだい短絡ではないか!そこで-15vの行き先を追っかけると背面に付いたdaコンバータとパワーアンプ基板(1号機修理基板)へ行っており、ここの-15vコネクターを外すと短絡が解消されて正常になる。こうゆう場合やたらと分解しないの鉄則から、-15vが印加されているopamp群(黄色丸印)に狙いを定める。

5175ここからが腕の見せ所で、パターンカットして短絡を調べる。①を切ってもダメ、②をきったら短絡が解消して、ほーれ感が素晴らしい!下手をしたら基板がズタズタになりかねない。見ると-15vに接続されたタンタルコンデンサがあるではないか、これは電源のパスコンで短絡はこれに違いない。③のタンタルコンデンサを外して短絡は解消し、ここへフツーの電解コンデンサを付ける。

5176 もしかしたら前回のパワーアンプ部修理も外れで、タンタルコンデンサをグラグラさせたから一時的解消に違いない。30数年前の製品だから電解及びタンタルコンデンサは、とうに寿命を迎えている。

5177電源を投入すると見事に動いた。これで修理は完了だが、このタンタルコンデンサは随所に使われており、今後も修理は続くのだ。そして晴れて2台をエージングしていたら、丸1日経ったとこで1号機がダウンした。前述の通り完治していなかったのだ。全く我らと一緒で無病息災などないから、骨董体に鞭打ってがんばらなければならない。

5178そして1号機の修理、
to be continued...

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