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2019年6月 7日 (金)

音色力学 古典管ラインアンプ カニンガムcx350 13

6050ダ・ヴィンチもミケランジェロも芸術家でありなから稀代の科学者でもあった。風雲急を告げたローマカトリックは芸術と科学の両方を必要としていた、いや渇望していたのだ。そのイタリアルネッサンス期は空気の密度と比重が桁違いに上昇し、遂には押し出されて同時多発的に天才達が姿を現した。残念ながら現代はこの密度と比重が希薄になり、天才や英雄の登場するチャンスは少ない。天才達とは全く別次元だが、幸い我らが係わるオーディオの世界は、芸術と科学の融合が必須になる。しかしどちらかに比重は偏りがちになり、案外難しい。オーディオ製品に理論武装を施し解説文がやたら多い現代のオーディオメーカに、随分昔の抽象画を思い出した。その抽象画の正当性を主張するため、難解な理論武装を持って芸術性を説いたが(美術手帳、当時難解過ぎて面倒で読むのを止めた)感動には程遠く 、ダ・ヴィンチやミケランジェロの超比重の前に歴史から姿を消した。「歴史から消えない名機を作れよオーディオメーカ!」と言いたいが、オーディオ業界は既にその力を失っているのか?いや、もはや時代はそれを必要としていないのかも知れない。

6071xxx左端黄赤丸印100Ωのボリュームの位置が悪いと言ったオーディオ識者が居たが笑止千万、カーボンボリュームと巻き線ボリュームの音色の差は劇的で、回路理論的音質劣化を遥かに凌駕する凄さがある。佐久間さんは芸術と科学の良き理解者で不世出のアンプ作家と思う。古典管rca50管パワーアンプの回路図は簡単だが奥深く、よくぞここまで辿り着いたと思う。音色を劣化させる抵抗部を赤丸印とし表記すると、入力ボリューム100Ωにハムバランサ100Ωに自己バイアス抵抗1.5kΩ(何と巻き線の50wを使用)の5箇所しかない(500kΩは影響なし)。これらのw数は大きいからニッケルクロム抵抗線で出来ており、抵抗を使う以上最良の抵抗であり、音色はカーボンや金属皮膜の比ではない。次は音色が劣化しない銅で出来ているトランスやチョークコイルを青丸印で表記する。カップリング機構で音色を劣化させないモノはofc純銅オイルペーパーコンデンサとトランスになるが、デンマークduelund社のofc銅箔コンデンサ使うならば、このお代でトランスを使った方が安いからここはトランスで決まり。一番重要な電源はチョークコイルだけで抵抗は使っていない。これらを分析をすれば芸術科学力学上、佐久間式アンプが最強になると思うが如何かな?

6072「今度のamp研究会で面白い実験をやろう、グリッドバイアス、プレート電流、プレート電圧の決定は、t-mon君に良い悪いの2択で決めてもらい、それで各種ハードパラメータを決定してアンプ設計者がやらない」とした。この実験は世界初?これは大袈裟な表現だが、芸術の芸の音の世界は今までのアプローチをしていたのでは、佐久間さんを始め先達に敵う訳が無い。そこで科学知識に目覚めていないt-mon君に評価してもらおうと決めた。スピーカはScan-Speak 15W/8530K00の水晶粒完全防振構造化したもので、準備はしたが試聴するには至近距離過ぎる。

6073 そこでamp工房のaltecメインシステム右チャネルへ仮配線した。そうなれば喫茶室全体を使ってamp研究会メンバー全員に聴いて頂き、レポートしてもらえる。事前にこっちは試聴しているが、実に素直な音で且つ低い方もしっかり出て、苦労が報われた音を確認している。余談だが、ジェームズ・バロー・ランシングのjblやその原点だったaltecには歴史に残る名機が多く存在しており、いくらアバンギャルドががんばってもそのアンチテーゼには必ず古典jbl&altecが居る。更にもっと重要はコルトレーンやエヴァンスを超えるjazz芸術家の登場も無い。これらが1950年~1960年代の密度と比重に押し出された傑作だから、その意義を悟り行動の原点にしよう。

6074 amp研究会初の試聴会でみなさん真剣な面持ちで参加してくれている。画像奥から名工ミルトさん、もじゃもじゃ頭のパーカショニストnakaさん、東奔西走kuraiman社長氏、博学ヴァイオレンス住職、そして子息の中学2年t-mon君、それにあんぷおやじだが、あえてオブザーバで自分の評点は入れないコトにした。1番目の実験はcx350管の各種パラメータ変更で見事に差が出てしまい、これには全員がたまげた。

6076カニンガムのcx350管動作条件変更評価、特性表から抜粋、全員が1番はダメ、概ね2番で、3番もあり。cx350管は低い電圧での動作は厳禁なのだ。845球も1,000vの印加しないと本当の音が出ないのも理解できた。3番は若干ヒリツキ感が出るが駆動はするから、後は使う人の好みになる。一応駆動条件から蜂蜜をスプーンでかき混ぜるような音にしたいので2番で進むことに決定(②、400v、-70v、55ma)。これには「ガッツ、太い音」のミルトさんも賛同してくれた。

6077次は古典管銘柄変更による音質評価で、球の差が動作条件の差より小さいなどとゆう「画期的な事件」が起きた。古典管銘柄、カニンガムcx350、rca ux250、ナショナル50、rca 50、デフォレスト450。評価者で若干ばらつくがダメは一致し、しかし名誉に係わるから公表しないことにして、パーカショニストのnakaさんの「ドラムでこんな音はあり得ない」と専門家の意見を尊重すると「カニンガムとデフォレストはrcaより確実にいい!」で決着をみた。amp研究会発足時から比べれば雲泥の差ほど聴く力が増した研究員の皆さんで、古希駄耳は研究員の意見を大いに参考にしている。
nakaさんのインスタのコメントより「アンプ工房 こんな体験他では出来ない、遊びながら学べる事は最高な贅沢、本日のアンプ工房はプレート電圧、グリッドバイアスによる音の違い、古典球50管 5種の音質評価 貴重な体験 真空管の違いよりプレート電圧の違いが かなり音に影響がある、凄い !!毎週毎週勉強になり 有難い...」

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