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2019年6月 3日 (月)

音色力学 古典管ラインアンプ カニンガムcx350 11

6021全てはここから始まった。
世界遺産になった三保の松原近くにある塩害で錆び切った工場を借りて、h社の仕事をしていた時代に遡る。時々ヤモリの出るそのボロ工場へo商社のt課長が訪ねてこられ、ロボットで協力して欲しいと要請があった。東京駅真ん前の新丸ビルの1フロアを占有する大手商社の力にはたまげて、良くぞ我がボロ工場へ来てくれたものだと、その意味を探った。必須機能は2000gtの円弧補間でやったことはなかったが理屈だけは心得ており、ずうずうしくも「ようがす、出来やす!」と引き受けてしまった。無理難題を引き受ければ社運が掛かるから覚悟はまるで違い、これが成功の秘訣となるのだ。k工業のm氏のメカは良い出来だったが、我らのロボット制御装置は出来の悪~いもので納得もしないし、自信は持てなかった。それでもロボット黎明期の時代の許容度に救われた。やがてt課長と秦野s製作所s係長とk工業のm氏とあんぷおやじでチームを組み、相当台数のロボットを作った。もう30数年も前のことになる。そして現在、それぞれの人生があり定年を向かえ、又しても奇妙なる再会を果たし(t課長は既に亡く)再びチームを組むことになった。今度はオーディオ技術満載の新加工技術の開発で、今まで培った技術の集大成を爆発させ、ロボットの落とし前を付けようと思っている。

6022無帰還古典管シングルアンプを目一杯振った時(最大出力)は偶数次の歪がとんでもなく大きく、恥ずかしくてデータは発表出来ない。でありますから、歪み率0.1%を聞き分ける超耳の御仁はトランジスタの帰還アンプにすべき。特に低周波の場合はトランスの問題も絡み歪みが大きく、30hzや50hzの歪みは測りたくない。画像はrca50管のデータでここから理論歪み率を出してみる。450v,-80v,55maを基点にゼロバイアス側105ma、カットオフ側15maの電流値を読み取る。{((105+15)/2)-55/105-15}x100=5.5%となる。とゆう訳で潜在的に6%程度は歪む。

6023こちらは2a3のデータでここから理論歪み率を出してみる。250v,-43.5v,60maを基点にゼロバイアス側120ma、カットオフ側13maの電流値を読み取る。{((120+13)/2)-60/120-13}x100=6.1%となる。2a3の場合でも計算上6%となり50管に似たり寄ったり。歪み率は似たり寄ったりでも50管と2a3では音質はまるで違い、ここは重要なポイントだが解明には未だ時間は掛かる...とゆうか、もう50管で全てのアンプを作ると決めたから解明の必要も無い。

602450管も2a3も特性曲線がカットオフ側で詰まるため、上下非対称の波形となり歪が大きいのだ。画像は30hz時のプレート電流波形で目で見てはっきり分かるほど歪み、これはシングル無帰還アンプの宿命で歪みを気にするならばプッシュプルアンプにして帰還を掛ければ良い。 

6025こちらが測定系のシステム、オシロスコープtds784dで入力信号、グリッド電圧、プレート電圧を測定、オシロスコープtds784cで出力信号とフィラメント電圧を測定、オシロスコープtds3012でプレート電流を測定、3台のオシロスコープで同時モニターして大事な古典管を厳しく管理している。

6026プリアンプ(ラインアンプ)はアムクロンのパワーアンプce2000txで、50hzで40vrms励振している時の歪み率は0.0047%でプリアンプとして使うととんでもなく歪み率は低く、violaのパワーアンプbravoなんかをプリアンプに使ったら面白いかも知れない。古典管50のシングルアンプの歪み率は最大10%でも目を瞑るとしてガボール・ザボを聴くとこれが妙なる音色で、現代アンプの0.01%の歪みとは何を主張したいのだろうか?歪み率に一応の決着をみたので、だいぶ遅くに名工ミルトさんへtelする。毎晩軽く一杯やっているようでまるで酔拳だが「トランス巻けました!」と言う。いよいよcx350出力トランスの実験が出来る。

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