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2019年7月 1日 (月)

職人魂

07012

「同じ血液型は気が合うね~」とか「同郷なんだから気が合うね~」とか「趣味が一緒だから気が合うね~」と意気投合した、失敗の数々。人間学習機能はあるがそれでも3回くらいは失敗して気付き「調子の良いヤツは警戒しろ!」となる。むしろ気が合わず最初は嫌なヤツの方が、結局長い付き合いとなった。名工ミルトさんの出会いはこれとは別で、全く不思議なり。開店当初から「謎めいたjazz喫茶amp工房」へ定期的に通っておれば、当然常連さんになる。しかし挨拶か、簡単なオーディオの話で親しくなる風情もなかった。ところがamp教室へ通い始めてから次々と凄腕を発揮して、amp教室一番の名工となってしまった。同時にあんぷおやじ流儀の奇想天外の具現化の立役者になり、製造&工法の発明者になった。

07011トロイダルトランスの初期は上手くいかずウンウンしていると「0.5スクエアのvsfをトロイダルコアに巻いたらインダクが取れた~!」と持ち込んでくれた。コアの断面積は正方形か長方形でその断面にピタリとポリウレタン線を巻いた方がインダクは取れると錯覚していた。これをきっかけに磁界の等高線分布は円弧を描くに辿り着き、水晶粒防振構造へと発展した。なんでも作ろうamp工房は100個の屁理屈よりも1個の実践に重きを置いているから、ミルトさん工房のすぐやる課は威力を発揮するのだ。

07013創造活動は止まるところを知らず、遂にはofc純銅端子を作ってしまった。素材はofc純銅の丸棒だけ、機械はボール盤だけ、戦前の日本みたいな物資乏しき環境からなんでも作り生み出す。

07014「ミルトさん、アルミのパイプを買って機械加工屋へ出せばcx350用の放熱器件水晶粒防振用筒が出来るが、お代が...」「ofc純銅板の0.2mmを巻いて作れば安く出来るし...」迷っていると「ようがす、作りやしょう」と引き受けてくれた。これが見事に出来上がった。cx350用水晶粒防振筒は細かい説明などしていないが、上部には冷却ファンの置くスペース確保で紙管をインサートとしてあり、お見事。この筒の威力は凄くて、若干拠れたcx350管が共産圏の軍隊の行進みたいに背筋が伸びた。

07125遂には世界初の市販品アンプによるemt930ターンテーブルの3相交流駆動まで実現して、emtターンテーブルの凄さを証明した。「アンタは行動してから考える、まずいタイプ」などと悪態をつかれたりするが、考えてから行動するのでは石の上にも3年で、3年も経ったらamp工房のオーディオなんか何世代も進化してしまう。amp工房実践第一主義の上を行くのがミルトさん流儀で、毎晩軽く一杯引っ掛けてからトランスを巻くようで、そのほろ酔い加減が良い音を出すのか?ミルトさん流儀の職人魂に乾杯!

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