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2019年6月27日 (木)

音色力学 カニンガムcx350古典管パワーアンプ2題による音色革命

06271ビル・エヴァンスにどれだけお代を投じたのだろうか?音の良いcdの情報が入れば直ぐに買うし、Analogue Productions の22枚組45-RPM Bill Evansもある。オリジナル盤も僅かだが持っており、どうもRiversideモンは音が分厚くなく、これが画竜点睛を欠く。そもそも1967年にjazzを聴き始めて、最初の出会いがビル・エヴァンスのEpic Records「Pike's Peak DAVE PIKE」でありました。まあ、運命の1枚とでも言いましょうか、コーラルのベータ8から出る歯切れの良いバイブラホンとピアノにやられて、連日聴きまくった。ピアノが特に良いねえ~と印象を持ち、深みに嵌った経緯なのだ。amp研究会を始めた当初、小学生だったt-mon君からビル・エヴァンスが好きと聞きいた。「小学6年でビル・エヴァンスが好きだなんて、何て凄い子供だ!」と思いながら、気前良く最高の音質としていた「k2,20bitの3枚組み」白箱を渡した。今回改めて3回目を買い直して聴き、当然最高の音質...だったはずが、トランスだけのcx350パワーアンプの音色革命の前に最高ではなくなった、これは一体?

06272昨年暮れにテンポラリーでcx350パワーアンプを作った。本番用にはまだ実験すべきことが多くて、やむを得ない方法だった。電圧増幅段は2c52(レイセオン)を使いcr結合でcx350管をドライブした。cx350管グリッドは固定バイアスとし、フィラメントはmj15024で安定化した。カソードはgnd直結として電源密結合を実現した。とまあここまではフツーのアンプだが、この先からかなり狂ってくる。先ずは電源トランスで水晶粒防振ofc純銅トロイダル電源トランスΦ300mmを作る。続いてΦ350mmトロイダル出力トランス、ここが最大の山場になり且つ高透磁率コアの難しさを知ることとなる。

06273次は第一のハイライトでofc純銅電解コンデンサを作る。だいぶ上達していきなり350v60μfと十分な容量で作れた。このコンデンサを2個作り120μfで電源を固めた。

06274次ぎのハイライトは画期的で、カルダスケーブル3.5スクエアをΦ300mmの水晶粒防振したトロイダルコアに巻き付け、カルダスチョークコイルを発明した。これでチョークインプット方式にしたらもう事件であり、今後のアンプ一切にこの手法を導入することにした。この段階で十分過ぎる音質となり皆さんに聴いて頂くが評判は上々で、しかし従来の延長線上の音であることに後で気が付いた。

06275ブレークスルーとはこのことで、従来の概念で推し量れないアンプを作ってしまった。それが画像のまだバラック状態のトランスだけで作られた、カニンガムcx350パワーアンプなのだ。最高の音質としていた「k2,20bitの3枚組み」白箱は音が薄くなり、代わりに主役に躍り出たのが「Bill Evans The Complete Riverside Recordings」の赤箱で、高音まで音は太く、ビル・エヴァンスの録音が悪いと思っていたこっちのシステムが悪かった。ここでスガダイロー君のcdを作っているレコーディングエンジニアanaiさんの言葉「あんぷおやじ~、一般ではamp工房のような装置で聴けないから上も下もイコライズするのね~」そうか!「k2,20bitの3枚組み」はトランスだけのアンプで上も下も余分に出て肝心な中身のレベルが下がって、音がつまらなくなったのだ。ここでようやく「ordinarily」の普通に戻り、普通がベストで、音の良い普通でないcdはことごとくアウトとゆう事件になってしまった。お宝のジョニー・ハートマンも音の良いsacdより、インパルスの普通のcdの方が音が良い。まあ、これは福音で大量にある普通のcdが図太く聴けるのだから、素晴らしいことだ。

06276x図太い音を生み出したウェスタンエレクトリック( Western Electric)が凄いのか?時代が凄かったのか?分からないが、とにかく凄い!古いものなら何でもよろしいとした漠然懐古趣味は毛頭無く、現役の?ロボット用サーボアンプ屋で一応ハイテクに身を置く。現代にコルトレーンのような凄いjazzがあるならば、真空管式daコンバータでもadコンバータでも作るが、もう無い!

06277昔ワシントンdcのjazzクラブへ行った時「もうjazzは死んだ、俺達はその昔のスイングするjazzをやるのだ!」と言いながら演奏するjazzメン達と意気投合してしまい、気がついたら御一緒した大手企業の課長さんとあんぷおやじは、しっかりと何枚もの彼らのレコードを握り締めていた。レッド・ホット・jazz名前は忘れない。jazzは死んだのではなくて、クラシック化したのだ。だからクラシックjazzは図太く再生してこそ、jazzは生き長らえる。

06279Bill Evans Trio The Last Waltz Milestone 8枚組み、vicj-60656~663、k2,20bitは「今世紀最後の大発掘!」と称して、2000年に売り出された。ホテルの受付嬢にキーストン・コーナーの場所を尋ねるが「知らな~い」との返事で、自力でサンフランシスコの街中を探し歩いた。1989年のことでビル・エバンスが亡くなって僅か9年後には、jazzの名門ライブハウス「キーストン・コーナー」まで消滅(1983年閉店)していた。
062791 そのキーストン・コーナーでのラストレコーディングは音が悪く、cdはお蔵入りとなっていた。トランスだけのcx350アンプになって、ダメもとで聴いてみた。半ばプライベート録音なのか?マイクのセッティングは余り良くない。マーク・ジョンソンのベースはアンプスピーカの直近へマイクを置いたのではないだろうか、全編に渡りボンつきダーダーベースで、ウッドなんだがエレベみたいになっている。ところがミキサーなどシンプルなせいか、ライブ感やリアル感は中々のもので、ビル・エヴァンスのボールドウィンは音が空中に突き抜け、凄いピアノで遂に々...19年も経ってラスト・ワルツはお宝になり、キーストン・コーナーの聴衆と一緒に手が痛くなるほど拍手し、創造主へ感謝の手を合わせた。

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