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2019年6月13日 (木)

量子力学 古典管フィラメント考 2

6132出展:クラシック・ヴァルブコレクション 出版:誠文堂新光社
真空管の歴史を調べるにはmjで出版された、大塚久氏のクラシック・ヴァルブコレクションが最適です。古典管フィラメント考ではフレミングから始まりディフォレストの3極管誕生の足跡を追い、素材力学を丹念に調べ音色力学を想像する。100年も原理原則は変わらなくて、ディフォレストのオーディオンで「真空管とは?」について改めて勉強している。自分もそうだがたいていは知ったかぶりで、立場がヤバくなると難解な数式をまくし立てて煙に巻こうとする。そうしている限りはコルトレーンに近づいてもらえず、真に謙虚になりひたすら真理を追究していると、つい創造主もポロッと答えをくれる。その繰り返ししか、オルフィレウスの謎にも匹敵した難解なオーディオを進化させられない。

6131タングステンが主役になったところで周期表に登場してもらおう。フィラメントのタングステンは金属元素の12族の第6族に位置し、この縦軸は固い金属ばかりで音まで硬そう。プレートのニッケルは金属元素の12族の第10族に位置しこの縦軸では白金の音色は確認済みで、同類ならば硬質な音になる?このタングステンとニッケルが古典管の主要素材だが、どうも音が硬質すぎる気がして純銅に比べて音色は落ちると思う。もし、自分で真空管を作るチャンスに恵まれたならば迷わず傍熱管にする。プレート、グリッド、カソード全て純銅で作り、傍熱のヒータは音色に関係ないからニクロム線でもタングステンでも何でも良い、これが傍熱管にしたい所以なのだ。

6134先日のアンプ研究会ではcx350のフィラメント回路直流化の方法変更による、音色力学をやってみた。カニンガムcx350は前回のベスト動作条件にしてある。直流化1 ディール抵抗10Ω3パラ、2 銅マンガニン線抵抗2Ω、3 Φ350mmvsf巻きチョークコイル、4 mj15024定電圧電源、の4種音色比較です。評価は見事に分かれ、何を?何処を?聴くかで分かれるようだ。ダメは一致して1のディール抵抗10Ω3パラで、第1位は2の銅マンガニン線抵抗2Ωだが、t-mon君の評価は2位だった。

6135案外評価の上がらないのが4のmj15024定電圧電源で、これにはいささか自信を無くした。ハム吸収も盤石で且つフィラメント電源は安定化している。評価は「こじんまりしてスケール感が出ない」等で、確かに比較してみたらそう感じてこの手法の限界を見た気がした。

6136t-mon君がno1としたのが3のΦ350mmvsf巻きチョークコイルで「音がズ太く重心が下がる」だった。他のメンバーの評価は「音が粗い、細かい音が出なくなる」だった。しかしこの評価は似たり寄ったりで、ズ太くなれば粗い方向へ行くのは経験済み。「ズ太くキメ細かに!」は何処も実現していないし、これをコルトレーンの為に何としてもやらねばならない。vsfをカルダスケーブルとしてチョークコイルを作ればno1になると想像できるが、お代は天文学的で...経済力学では出来るだけ退散してもらいたい気持ちなのだ。いや、無理にでも退散してもらおう。

6138 cdpはソニーのcdp-337esdでノーマルのまま。これでレコードみたいな音が出るのだから名機と通常は呼ぶでしょうが、名機でも何でもなくて使いこなしていないだけと思う。どんどん高性能で高額なcdpは数多登場するが、何れも使いこなす前に次のモデルの登場で、常に未消化の不満足に晒されるオーディオからは足を洗おう。

6139スピーカはaltecメインシステムの右チャネルだけを使い、困った時のモガミで2497で配線した。

6137銅マンガニン線抵抗2Ωに固定してjazzを片っ端から聴くが、ハッとする美しさにやられる。

61391xカニンガムcx350模擬回路でこの事件を検証してみる。トランスから出たe-電子軍団は1250maと強大な電子移動の熱量をフィラメントへ送り込み、そこから約4%が熱電子となってプレートへ飛ぶ。とゆうコトは熱電子の音色の源はトランスであり、おまけの31df6ダイオードになりコンデンサになり銅マンガニン線抵抗となる。半金属が最低使用量だからmj15024よりは音が良い。ほーら、身分最下位のフィラメントが音を出す源で、身分は最上位に転身する。過激な表現をすれば「音を出しているのはフィラメントであってプレートではない!」まあ、実際には三位一体でしょうから身分は平等と考えるべき。

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