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2019年7月 3日 (水)

ビル・エヴァンスとt-mon君の登場

07021月曜日の夜は緊急調整作業となり、名工ミルトさんにt-mon君に保護者のバイオレンス住職に来てもらった。その時に住職から「t-monが最初にamp工房へ来たのが小学3年、amp教室参加が小学4年で、これがその時の写真です」と見せられて、すっかり忘れていた。小学4年でビル・エヴァンスが好きとは恐れ入った子供で、一体どうしてそこへ到達したのだろうか?最初の頃はamp工房の音が変わる度に(小音量で音出ししており、大人達は殆ど変化に気付かない)「わ~凄い、音が変わった!」と躍り上がって喜んでいた。これを何度か繰り返すと、この子はとんでもない才能の持ち主と、いやがうえにも気付かされた。子供だからボキャブラリーに乏しくオーディオ評論家のような絶品形容詞など出るはずもないが、この「わ~凄い、音が変わった!」に言い尽くされたのだ。今や中学2年となったt-mon君はamp工房音質チェックの要となっている。

07022当時あまり凄いものだからたまげて、気前良くビル・エヴァンスの3枚組み(黄色丸印、白箱)をプレゼントした。赤箱の大は「Bill Evans The Complete Riverside Recordings」lp、黒箱の大は「Analogue Productions社の限定1,500セット45回転盤のlp22枚組」のamp工房お宝、赤箱の小は「ビクター盤ビル・エヴァンス コンプリート・リバーサイド・レコーディング vij-5072~89、cdのくせして24,000円!」これらがビル・エヴァンス音質チェックのlp&cd群です。その他オリジナル盤にセカンド盤にcdが多数あり、随分とお代を投じたが、とり憑かれたのだから仕方がない。18歳でとり憑かれたならばフツーで、小学3年でとり憑かれるのは何らかの大いなる才能に違いない。

07023 大人達は既に耳が悪く周波数特性もせいぜい10khz、t-mon君は20khzまで聞分ける。元々あんぷおやじもミルトさんも駄耳で1mm位の音の変化など察知出来ないから、エイヤ~!と気合で100mm位音を激変させれば安定的に気づき、お陰で進化の度合いも早い。それでも1mmの音の差(主にお代に関する場合)が重要な時は、迷わずt-mon君に来てもらい「どっちが良いか?」の2択で決めている。

07024ビル・エヴァンスとt-mon君の登場は随分示唆的で、オーディオの前には限りなき謙虚さと、限りなき素直さと、限りなき自由さが求められる。この限りなき謙虚さは中学2年のt-mon君にも教えを請うことで、年齢がとか、学歴がとか、社会的地位がとか一切関係ない。逆説的にはこれが難しいからこそ生きたオーディオは手に入らない訳で、生涯この3原則を心していないと、ビル・エヴァンスのお宝には会えない。

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