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2019年7月 9日 (火)

振動力学 水晶粒防振構造化した、トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプの脅威 了

07080ビリー・ホリディの命日はコルトレーンの命日と重なるため、毎年すまんことにコルトレーンを優先している。今年も命日が近づいたためコモドア盤の「奇妙な果実」を聴いている。ビリー・ホリディは重た~い等と良く聞くが、最初から誰に勧められた訳でもないが感ずる所があり聴いている。エラ、サラ、カーメンの前から。タイトルの「奇妙な果実」から4曲目までは1939年の録音で、流石にレンジは狭く「歴史的」で聴くしかないと思っていたが、トランスだけcx350パワーアンプならば聴けるようになり、古い録音にも可能性を感じている。また5曲目から最後までは1944年の録音で、ここの録音はレンジは若干狭いものの音は分厚く表現できて申し分ない。

070801その録音がwor recording studiosとなればピンとくる。worはヴァン・ゲルダーのノイマンu47にやられて参りました!と降参するが、ちっとも降参する必要は無かった。ベロシティやダイナミックマイクで録れば音は分厚くなる。そうゆう意味ではwor recording studiosは正解なのだ。ベロシティや低感度のダイナミックマイクは、ミュージシャンにリキを要請し、ミュージシャンも目一杯リキを出し、それを真空管でカッティングする、これが音を分厚くする構図なのでしょう。この時代、テープレコーダーの登場には少々時を待たねばならなかった。

07083遂にamp工房メインシステムの解体が始まった。基本的には2004年にjazz喫茶を開店してから、ヴァージュンアップを繰り返して進化してきたが、今回は異次元の進化で収まりつかず全面撤去と相成った。先ずテンポラリーのcx350のパワーアンプを解体した。当時はこの音でも十分過ぎたが、今は次元が違い過ぎる。このアンプは従来通りの手法にトロイダルトランス群を付加して強力アンプにしたが、根本的に革新が足りなかった。抵抗やコンデンサは使ってはいけないのだ。抵抗やコンデンサを使ったのでは、1935年登場のwe 87aアンプから連綿と続く、解の無い音色の罠に嵌ってしまう。


07071 トランジスタアンプなんかその最たるもので、便利な時代は便利な部品に満ち溢れ、それをベタベタ貼り付ければまぜまぜご飯のようで、味(音色)なんか得体が知れない。思えば尊敬するトム・コランジェロは凄いと思う。violaのブラボーは膨大な部品を使っているが、複雑な部品の音色の絡み合いを操りあれだけの音を作り出すのだから、魔術師としか言いようがない。アンプを多作すれば分かるが作る度に音は違い、それを回路の進化や音の良い部品を使ったから、こうなった、ああなったと喜ぶが、音色魔術の罠に嵌ったことに気付かない。本格的にアンプを作り始めたのが1967年、今年が2019年だから52年掛かってようやく、音色の罠から抜け出せそう。まあ、天才的に耳の良い御仁ならばこの罠から抜け出せるでしょうが、駄耳族はどうしても長い時間が掛かってしまった。

07082音色を正しく評価するには環境を整える必要があり、cx350実験機の環境作りを行う。先日のamp研究会は欠席者が多く、それならばcx350アンプの水晶粒防振をやろうと、kuraiman社長氏と名工ミルトさんにお願いした。出力トランスとofc純銅電解コンデンサはむき出しの状態で、ここを最後の水晶粒防振化する。

07081xofc純銅トロイダル出力トランスは仕上がり外形でΦ430mmもあり、適合する紙管も無い。そこでミルトさん作の四角箱を借用した。画像のようにトランスだけcx350パワーアンプは左から、電源トランス、インプットトランス、中央がcx350とカルダスチョークコイル、右がofc純銅電解コンデンサに出力トランス、これら全て水晶粒防振が完了した。音出しすると効果は絶大で、はっきりと現れる。重心が100mm以上も下がりスピーカはmono接続だが空間に音が飛び、透明度が上がった。これは今までの延長線上の音の変化とは全く異なり、凄い表現力でたまげる。最後のダメ押し水晶粒防振効果は絶大でありました。

07085xx現在のcx350実験システムは、cdpがアキュフェーズのdp-80、daコンバータが同じくアキュフェーズのdc81L、この先にアムクロンのce2000txがプリアンプの役目で使われて、cx350パワーアンプを駆動している。プリアンプまではオール半導体の仮システムとなっているが、トランスだけcx350パワーアンプの力でまさに真空管の音になった。画像は失敗したcelloマルチアンプシステムで、wウーファ用はパフォーマンス、ドライバはmono150でこのmono150がまるでダメだった。今回のcx350パワーアンプシステムはトランジスタ式パワーアンプと簡単にインターフェース出来るから、we87a同様にブースターアンプになる。そこで過去の反省、このマルチアンプシステムの先にトランスだけcx350monoパワーアンプを4台設置すれば、線の細いcelloアンプ軍団が太いjazzの再生が可能となる。

07084 これは凄い事件だが、1922年に出現したWestern Electric 7A Amplifierの現代版だから、画期的でもなんでもない。音色カイゼンの新しいオーディオのシステムとして(電源のアイソレーショントランス+ケーブル類+トランスだけcx350パワーアンプ)をカルダスケーブル、トロイダルコア、水晶粒防振の3技を投入して「古典管ブースターアンプシステム」の商品化が可能となった。

07087そこで満を持して登場が、1967年にオーディオショップ「あかほり」のレコード陳列棚からお呼びが掛かった、コルトレーンの「クル・セ・ママ」なのだ。ミルトさんは時間になり曲の途中から退席、kuraiman社長氏と聴くが「レコードには全く適わない!」と言うと、kuraiman社長氏は「そうですか?良いと思いますが...」と言う。なんだいcdのリマスターが悪くこのcdはダメか?夜中、一度外へ出て音の漏れ具合を確認して再度「クル・セ・ママ」を掛ける。落ち着けば様子は見えてきて、このcdはリマスターレベルが低すぎる。そこでce2000txのアッテネータを4ノッチアップし、ピークで歪みかかるレベルにした。そうかレベル問題とmono接続問題で、オリジナルレコードに劣ると誤解をしてしまった。ちゃんと聴き分けたkuraiman社長氏の方が耳が良い。

07088オリジナルレコードでは出ない音がcdから出る、凄い!いやレコードは現在聴けないからオリジナルレコードに勝ったかは不明だが。特にレコードではもたつくベース領域が鮮明となって音階まで分かり、先の話と同様に50年経っての答えなのか。コルトレーンの命日を前に、少しは喜んでもらえることをしたと思う。これで本番システムが完成するまで、cx350実験機のmono接続でも十分持ちこたえられる。何とcx350管たった1本で、515bx4,288-16gx2,1502x2を鳴らしています。これを聴けば、古典管カニンガムcx350がどれだけ偉大か理解してもらえると思う。

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