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2019年8月26日 (月)

音色力学 ビリー・ホリディ「奇妙な果実」大研究

08255音色力学におけるビリー・ホリディの「奇妙な果実」は、長い間残された宿題のようなもの。サラ、エラ、カーメンより先に聞いてしまったから、重いたいのどうのこうのは無い。むしろコルトレーンの「クル・セ・ママ」の洗礼を受けていたから、何ら抵抗も違和感も無く聴けた。自作真空管時代は未熟で、とてもじゃあないがコモドアの1939年録音など上手く表現できる訳もない。もっと悲惨はハイエンドcelloのパフォーマンス時代で、銀線と相まってもっとも苦手な分野で封印してしまった。ところがトランスだけ古典管アンプの現代は、コモドア盤が実に上手く鳴る。こうなりゃあ宿題を一気にやってしまおう。

08252amp研究室の研究員に協力を要請して、レーベルや制作年代の違う「奇妙な果実」をそれぞれ入手してもらった。
ビリーホリディ コモドア盤「奇妙な果実」cd比較テスト、音質評価 1~5 5が最高位で1曲目の「奇妙な果実」ストレインジ・フルーツをかける。
1 ユニバーサルミュージック uccu-5009 1999年
  20bit マスターテイク盤 1,995円    評価
2 キングレコード     240e 6817    1989年
                   2,472円    評価
3 キングレコード       kicj43/44   1991年
  コンプリート盤        3,800円    評価
4 ビクター          mvcj-19214  1999年
  20bitk2           2,138円     評価
とりあえずこの4枚で音質比較テストを行う。最近の意図的にレンジを広げた各社のなんとかcdは、クセっぽくて評価に支障を来たすため参加させない。

08253後席奥からパーカショニストのnakaさん、kuraiman社長氏、t-mon君、前席奥から住職、名工ミルトさんにあんぷおやじ。流石に1939年の古い録音はダイレクトカッティングで、原盤を回しながらのテープ起こしと思え、音が良いの悪いのの評価は難しい。超耳t-mon君も困惑気味、こうゆう時一番説得力がある意見はミュージシャンのnakaさんで「4,2,1,3」の採点で1が一番良いとなっていた。その根拠は楽器の鳴りかたやヴォーカルの自然さだった。こっちは宿題を片付ける為にどえらい音質差を期待したが、それは無かった。ガボール・ザボのjazz・ragaのような事件にはならないから、まあとりあえず手に入るcdで良しとする。

08254但しレコード盤の音質評価は宿題として残る。しかしこの20,000円もする(上物はもっと高い)1959年コモドア盤1stマルーン(小豆色)のlpとてオリジナル盤ではないから(オリジナルはsp盤)、我らにはレコードオリジナル盤の音質評価は出来ない。ただcdとの比較は出来るので古典管とトランスだけオーディオシステムが完成したら、真っ先にやってみよう。
余談だが、コルトレーンは過激すぎで聴くな!とかビリー・ホリディは重たすぎる!とか聞くが、全くいらん世話や。中学2年生のt-mon君は「クル・セ・ママ」も「奇妙な果実」も嬉々として聴く。jazz業界で地位のある評論家は厳に軽率は慎むべきで、もう少し聴く側の感性を信用したらどうだろうか。

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