« 音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作6 | トップページ | 音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作8 »

2020年1月 1日 (水)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作7

12311ジョン・コルトレーンのクル・セ・ママは1965年録音、1966年リリース、1967年に清水駅前銀座のオーディオショップ”あかほり”の棚に飾られており、お呼びが掛かる。また亡くなる丁度1年前の1966年7月21日(木)には、何と静岡市公会堂へコルトレーン御一行サマが来ており、コルトレーンとはニアミス状態だった。気が付けばこの3年間で我がjazzオーディオ人生の行くべき姿を、大きく示唆されていたのだ。下記A-9106のクレジットに注目。
A-9106 John Coltrane - Kulu Se Mama 1966
Welcome
John Coltrane, tenor sax; McCoy Tyner, piano; Jimmy Garrison, bass; Elvin Jones, drums.
Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, June 10, 1965
Vigil
John Coltrane, soprano, tenor sax; Elvin Jones, drums.
Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, June 16, 1965
Kulu Se Mama
John Coltrane, Pharoah Sanders, tenor sax; McCoy Tyner, piano; Jimmy Garrison, bass; Donald Garrett, bass, bass clarinet; Frank Butler, Elvin Jones, drums; Juno Lewis, vocals, percussion.
Western Recorders, Los Angeles, CA, October 14, 1965
迂闊だった、クル・セ・ママはてっきりヴァン・ゲルダーの録音とばかり思っていた。ところがクレジットをよくよく調べると「Western Recorders, Los Angeles, CA, October 14, 1965」となっているではないか。いや~納得、イングルウッド・クリフスのヴァン・ゲルダースタジオのスタインウエイとは似ても似つかないエレピアンみたいな音で、理解不能で悶々としていた。しまいにはマッコイ・タイナーのせいにして「変な音色でピアノ弾くなよ」と悪態をついたりしていた。ウエスタン・レコーダーズのハウスピアノがそうゆう音か?はたまた前衛クル・セ・ママでコルトレーンがそうさせたか?そこは依然謎のまま。

12313xxグリッドバイアス電源は極めて重要であることが分かり、エネルギーに満ち満ちたコルトレーンをボ~っと聴いていると、正面の旧オーディオシステムの棚にもう1個のofc純銅電解コンデンサが鎮座しているのが見えた。そうだ、遊ばせておく手はない。早速hiokiのlcrメータで静電容量を測定すると、6μfも残っているではないか。これを仮のcx350ラインアンプの電源のフィリップス電解コンデンサと入れ替えよう。

12315xラインアンプの水晶粒を工業用の掃除機で抜き去り、配線変更してofc純銅電解コンデンサを組み込む。ついでに+b電源のトランスをタムラの完全改造のpr7808sにも入れ替えた。Φ400mmの紙管へコンデンサとトランスを入れ、水晶粒の細目を一気に充填してお終い。

12316x早速音出しを開始する。毎回腰が抜ける程の激変に「何だい、jazzオーディオとは素材力学の素材トレードに尽きるのか!」といささか呆れてしまう。12317ここまで法則性が明快になったのだから答えは簡単。シリコンsi(トランジスタ素材)より鉄やニッケル(真空管素材)の方が音が良く、真空中を電子が飛ぶから音が良いのではなくあくまでも素材と考える。12318 銅の方が音は良いから銅で真空管を作れば現状の真空管を超え、更にトランジスタもofc純銅だけで出来たならばトランジスタの方が音は良くなる。またアルミよりも銅の方が音は良い。 銅同士の銅とofc純銅では少しofc純銅の方が音は良い。トランジスタより真空管の方が音の良い説明はこれで付き万事メデタシなのだが、なぜ銅は音が良いかについては明快な説明はつかずで、スマン。ofc純銅の真空管やトランジスタやダイオードや電解コンデンサが出現したらオーディオに革命は起きるのでしょうが、今更儲からないオーディオに投資はしないから自力でコツコツやるしかない。

12319今年最後の仕事帰りに寄ってもらうよう名工ミルトさんへtelする。最大音量でクル・セ・ママを聴いていると背後で何やら声が...「ミルトさん随分早いね!」と振り向きざまに声を掛けるが誰も居ない。オイオイ幻聴かよ、そうじゃあなくて音の空中拡散が強化され、音数が増えての錯覚だった。「今年最後に凄い音で、しかしこれは聴く人を選ぶのね~」ミルトさんがつぶやき、フツーの音からかけ離れたコルトレーンのエネルギーは確かに聴く側の心構えも試されているのかも知れない。たんとはいらね~主義もここに極まりで、1965年「Western Recorders, Los Angeles, CA」録音のクル・セ・ママ1曲に、今年も魂の探索をやろう。

|

« 音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作6 | トップページ | 音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作8 »