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2019年12月26日 (木)

考古力学 さらば磁気増幅器!

122411967年当時からの謎が解けてすっきりしたと同時に少々寂しさもある。難しいものとか、分からないものにロマンや夢を見てしまうのがエンジニアの習性で、彼らの夢の大きさで今日の技術立国日本がある。さて磁気増幅器の言葉だけがバラ色の記憶に残っており、「増幅器」とゆう言葉からオーディオに使えるリニアなアンプを想像し、ofc純銅ポリウレタン線だけのトランスでcdの信号がアンプされてスピーカを駆動したら事件に違いない、と決めた。

12242そこで磁気増幅器本を入手してすみからすみまで読んだ。東京電気大が1968年に出版しており我らが未知との遭遇をした年代と符合し、当時は磁気増幅器が現役だったのだ。電気大のこの本は秀逸で、学生向けのせいか分かり易く記述されている。一般的に多くの技術書は「簡単は理解させないぞ!」的な記述が多い。まあ、書籍でノウハウが手に入るならば安いもので文句は言えない。

12244磁気増幅器を明快に説明したのがこの部分。トロイダルトランス(可飽和リアクトル)が2個図のように接続されて、制御線(入力)にdc信号を入れるとその大きさで磁気飽和が起きて1個のトランス(リアクトル)が短絡された格好で信号が出る。出力は100%のレベルのac50/60hzで、それが位相制御される。

12243ん?こりゃあどこかで見たような、いや年中見ているトライアックの波形で、家の調光器に同じなのだ。ac波形を位相制御するのだから確かに0%に近い所から100%に近い所まで制御し、その形態から増幅器とゆう名称を冠した。なんだい、v2ロケットは位相制御で飛んでいたのか。

12245こちらは磁気ヒステリシスカーブのゆがみをリニアに直す、負帰還回路まで付いている。うーん、負帰還増幅器となればもういけませんね~。磁気増幅器とは交流の位相制御と分かり52年来の謎は解けたが、オーディオにはまるで使えないことも判明して夢は消えた。残念!

12246xシリコンsiより鉄や銅の方が音は良いからトランジスタより真空管の方が音が良い訳で、銅だけの方がなお音は良くなる。しかし現存する増幅機構にそれは無い。だから磁気増幅器のようなもので増幅できれば一番よろしく、宿題がまた1つ増えた。それでも今回の収穫は上図のように2個のトロイダルコアを1個の巻き線で巻き上げる手法で、これは何やら面白いコトが起きそうな予感が...

 

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