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2020年1月21日 (火)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作15

201191名工ミルトさんがカラバッジオ展の案内パンフレットを持ってきてくれた。昨年末まで名古屋市美術館で開催していたもので「如何でしょうか?」と聞かれ「礼儀として現地へ赴く」と答えた。ジム・クラークの墓参りにはホッケンハイムf1サーキットへ行ったし、システィーナ礼拝堂のミケランジェロ鑑賞、ダ・ヴィンチの最後の晩餐鑑賞、共に現地へ赴いた。現地へ赴きしくじったのはjazzで、ヴィレッジ・ヴァンガードやスイート・ベイジルではコルトレーンやビルエヴァンスに会えなかった。コルトレーン親友のエリック・ドルフィは「音楽は消えて2度と現れない」と申しておりましたが、オーディオはそれを再現できて何度も聴いたろとなるでしょうが、それは無理とゆうものですよ。でありますから、カラバッジオの最高傑作は1602年に描かれたサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会(San Luigi dei Francesi)のコンタレッリ礼拝堂にある「聖マタイと天使」と決めており、また展示の為の持ち出しは不可能でコンタレッリへ赴くしかなく、それがいい。

201192稀有なエヴァンスのピース・ピースにトランスだけアンプの凄さを実感しているが、トランス類が巨大でハムり易い。ハム除去のコンストラクションは二の次にして、先ずは誘導ハムか電源ハムかの見極めで回路で対処する。そのためにハムフィルターとチョークコイルのデータ取りと実験をする。

201193先ずはハムフィルターを作る。Φ350mmトロイダルコアにofc純銅Φ1.0mmを密に目一杯巻く。

201196xその時のデータがこれ。電流波形は綺麗なサイン波で申し分ない。ハムフィルターコイル、Φ350mm、ofcΦ1.0mm、目一杯巻き、直流抵抗 1.5Ω、ac100v電流11.3ma、z=8.85kΩ、l=8850/6.28x60=23h、インダクタンスは十分な値。

201197上のように目一杯巻くと800tほど取れてその場合のインダクタンスは十分あるが、前回のインプットトランスの2次側カルダス巻き線343tをチョークコイルとし考えた時のデータを測定してみた。

201198xその時のデータがこれ。電流波形は若干歪みインダク不足となる。チョークコイル、Φ350mm、1.75スクエア、343t、直流抵抗 0.6Ω、ac100v電流47ma、z=2.128kΩ、l=2128/6.28x60=5.65h、インダクタンスは少な過ぎで唸りが出る。ここで1つの結論が出る。トランスで唸りを生ずるのは1次側のインダクタンス不足で電流が歪んでおり、それに負荷が加わると更に歪み唸りが出る。負荷が加わっても1次側電流がサイン波であれば唸りは少ない。

201199ハムフィルターを組み込んだ。入力コンデンサofc純銅電解コンデンサ26μf、ハムフィルターコイル23hで1.5Ω、出力コンデンサofc純銅電解コンデンサ6μfでかなり電源のハムはカイゼンされた。

2011991これを組み上げるとこの格好でハムフィルターがむき出しで具合が悪い。ハムフィルターやチョークコイルがΦ350mmもあり馬鹿げているとお思いでしょうが、インダクタンス23hで1.5Ωは優れもので、ちょと他では真似できませんよ。

2011992そこでΦ400mmの紙管を継ぎ足し水晶粒完全防振化した。かなりの完成度となりamp研究会では久々に古い水晶粒防振構造化したcdで、パーカッションチェックのcd「the musicians」をかけた。とんでもない音質の進化にパーカショニストのnakaさんが「深い表現...」とつぶやいた。

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