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2020年1月 9日 (木)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作11

201092「タリーズじゃあなかった、ドトールでしょうか?」「いいえ全部外れです、スタバです!」と、新東名neopasa駿河湾沼津 (上り)のコンシェルジュはケラケラ笑う。何度も来ているがお店の名前すら覚えていない。そのうちに今食べたものも忘れて、おなかが空いた...そのスタバで遅い朝食をいただく。家人はツタヤで本を物色中、こっちはコルトレーンの生涯のマイ・フェイバリット・シングスの項に目を落としている。「ソプラノサックスでどうしてあんなに美しいイントネーションがつけられるのか。またこんな風にヴィブラートなしで、透明に謳える楽器であることを知ったのは、コルトレーンを聴いてからである。」フルートの巨匠ジャン・ピエール・ランパルは大絶賛している。また多くの評論家はコルトレーンのベストにマイ・フェイバリット・シングスを押している。違うんだよな、至上の愛でもなくベストはクル・セ・ママなのね~。頭上のスピーカからヴィブラートなしでキュルキュル吹くマイ・フェイバリット・シングスが降ってきて、こんな偶然あるものか!

201093_20200107042301トロイダルコアの水晶粒防振構造が出来上がり、ソレンのΦ1.0mmofc純銅ポリウレタン線を480t巻くが、これが滅法難しい。先ずは4分割してその1/4に12個の分割のケガキ線をいれて10tづつ巻く。まばら巻きは粗密の繰り返しになり易く、均等に美しく巻けない。教科書ではまばらの間から漏れ磁束があると記述されているが、まあいいか。

201094次に恒例のインダクタンス測定を行う。ac100v60hzを印加してその電流値から計算してインダクタンスを割り出す。hiokiのlcrメータでは鉄心入りのインダクタンスは測定出来ないのだから仕方がない。

201095これがその時の電流波形で、インダクタンスが大き過ぎ(巻き過ぎ)は磁気飽和が起こり、このサイン波が大幅に乱れて判断がつく。cx350パワー及びラインアンプ用インプットトランスofc1.0mm 480t
26.74ma
100v/0.027=3.74kΩ
l=3740/6.28x60=9.9h
30hzでは6.28x30x9.9=1.865kΩは概ね2kΩで設計値となる。このインプットトランスならば30hzをクリア出来ることになる。

201096フツーならばここに養生テープでテーピングして2次巻き線を巻く所だが、今回は2重目のタケノコを巻く。手間は大変掛かるが音質支配は素材か?振動カか?の見極めでやるしかない。タケノコ用の紙サイズは45mmx180mmとなる。

201097毎度ながら最後の〆が難しい。スタート時は細くひも状にしたタオルで水晶粒が洩れないように蓋をし、丁度180度まで進んだ所でその蓋を取り水晶粒を少し抜き取り先端を細くしてターピングする。こうして閉じておけば逆さまになった時水晶粒は洩れないし最後の結合もやり易い。

201098これで出来上がりです。1次巻き線はタケノコの間から顔を出す。インプットトランスに14dbのゲインを持たせるには2次巻き線を14db(5倍)巻く必要があり、小型のトランスで巻き数比を大きくとるとポリウレタン線が毛みたいに細くなり、直流抵抗も増えて音質劣化があるから結構難しい。Φ400mmくらいのトロイダルコアを使えば20db位はいけて、古典管の負担は随分少なくなる。

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