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2020年1月31日 (金)

音色力学 トランスだけのカニンガムcx350古典管パワーアンプ製作19

201290音色はofc純銅で決り!
簡単に申しているがここへ到達するのにさまざまな実験を繰り返し、その決定的が画像の最強のトランジスタの開発にある。ベアチップは日立製、ボンディングワイヤーはアルミ線で気に入らず切断して金メッキのコンタクトプローブの実験もしたがたいしたことはない。ベアチップは銀ハンダで5n純銀丸棒にハンダ付け、ここは熱量を必要とし相当に難しくベアチップを何個かダメにした。コレクタは先の5n純銀丸棒(熱速度がべらぼうに速い)、それを4nofc純銅丸棒へ高精度に勘合ネジ止めして放熱器も兼ねる。これだけやっても「音は別に」でいささか参り、音色の支配は半金属のシリコンウェハではダメと悟った。ここからが怒涛のofc純銅化に進むこととなる。但し銅では音がボケるが銅に徹することでブレークスルーがあり、いずれボケから自然で妙なる音色に変る。

201311ofc純銅化でcx350ラインアンプ用のトロイダルトランスが完成して、ヒアリングを繰り返している。3層巻いて1層目27.45ma、100v/0.02745=3.643kΩ、l=3643/6.28x60=9.7h、2層目、30.48ma、100v/0.03048=3.28kΩ、l=3280/6.28x60=8.7h、3層目、30.29ma、100v/0.03029=3.301kΩ、l=3301/6.28x60=8.76h、1層目と3層目を接続して1次側とし、2層目は2次側とする。1次インピーダンスは1層目9.7h+8.76h=18.5hとなり、60hzでは6.9kΩ、30hzでは3.5kΩと十分な値。高域は滑らかに伸びて素晴らしいが低音は抜けている。インダクタンスが18.5hあっても低音抜けとは、一体なぜだろうか?

201312そこで市販品の出力トランスやカタログを調べてみることにした。まずは2a3用の3.5kΩトランスのインダクタンス測定をしてみる。安物のトランスだが音はまあまあでコスパは抜群のモノ。外装ケースは撤去して水晶粒防振構造化可能にしてある。

201313そのデータがこれ。ac100vrms、12ma、100v/0.012=8.3kΩ、l=8300/6.28x60=22h、20hzのインピーダンスは2.8kΩと十分な値を示している。ここに注目です。

201314続いてファインメットの2a3用の3.5kΩトランスのインダクタンス測定をしてみる。某評論家のお勧めトランスだが音は痩せて困ってしまった。外装ケースは撤去して水晶粒防振構造化可能にしてある。

201316そのデータがこれ。ac100vrms、38.5ma、100v/0.0385=2.6kΩ、l=2600/6.28x60=7h、20hzのインピーダンスは0.9kΩとべらぼうに低く、音の痩せている原因か?ここに注目です。ファインメットを目の仇のように言ってきたが、持論の「コア材は触媒で直接音を出していない」からファインメットには何も罪は無かった。要するに高透磁率のコア材でインダクタンスは取れるのもだから小型にしたのが間違いで、上記フツーサイズのoptにすれば太い線が巻けて良い音に違いない。

201317だが益々分からなくなる。タムラのトランスは佐久間さんの所でじっくり聴いてきたが別段低音不足は感じなかった。所がカタログデータではf2003のインダクタンスは13hと小さく、20hzのインピーダンスは1.6kΩと小さい。まあ、こんなもので良いのかも知れないがこれがトランス作りの難しさで妙なのか。

201318高域は結合係数を限りなく1に近づければ伸びやかになり、低域は出来るだけ巻き数を多くとればふくよかになる。但し直流抵抗分が大きいと音は痩せるから、太いポリウレタン線を多く巻くために大型のコアが必要になる。低域のカイゼンは簡単でΦ400mmトロイダルコアに900tの巻き線を1層追加して合計4層とした。1次を3層、2次を1層としたので出力は1/3になってしまった。予定通り豊かな低音が加味されてバランスの良い出力トランスが出来た。会社帰りに寄ったパーカショニストのnakaさんは「このような自然な音色は出せない、altecのジャジャ馬でサウンドラボa1の音を出しているようだ!」と感心していた。終活を止めて元気になったm+aさんは「声がたまらなく自然で凄い、しかし自分の所ではこうは鳴らない、くやしいからがんばろう!」と鼻息荒く帰っていった。純銅に支えられた音色力学の最大の特長は素直でナチュラルな音色となる。高額なハイエンアンプ(トランジスタ)ががんばっても音色だけは人造人間のようになってしまい、トム・コランジェロに勝つにはここの間隙しかない。

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