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2020年2月22日 (土)

泥縄力学 インダクタンス測定の為にhp-4274aを修理するの巻き 3

202221venus sound中国本社は武漢にある。その武漢本社へ上海駿河屋さんの案内で訪ねたことがあり、もう10数年も前になる。武漢は内陸の熱い所で夏は40度超えもザラで、しかし報道は39度とか、こっちは孫悟空の火炎山かと思った。揚子江(長江)の畔に佇むだけで、偉大なシルクロードまで思いを馳せて感慨深かった。その武漢が今大変なことになっている。上海はシャンハイと呼ぶが、武漢はプーファンとは呼ばない。これらの呼び名にも徹底性は無い。lcrメータhp-4274aの修理が失敗するとコンデンサ容量測定の手段を失うため、中華の安いキャパシタンスメータを買った。レストラン「さわやか」のステーキランチ代くらいだから、安さは抜群。早速精度の良いフィルムコンデンサの容量測定をする。1μf±5%のコンデンサで1.007μfを指し、精度は上々で素晴らしい。これでインダクタンスはvi法による測定と割り切れば、lcrメータの修理にしくじっても問題ない。

202222sn74ls138nを切り取りハンダのスルーホールから綺麗にハンダを抜き去る。これが結構難儀して、基板の銅パターンが厚いので熱を取られてしまう。流石hpと感心はするが修理は大変。ここまでやって本日はお終いにして、rsへ必要なicを拾い出し発注する。翌日には届くから答えは直ぐに出る。

202223あっと言う間に1日が経ち、サガワがrsの荷物を届けてくれる。当日の6時までに発注すれば翌日届く仕掛けで皆さん便利と喜ぶが、もっと働け!便利だからエンジニアにはいい迷惑だ。発注はcmosタイプのtc74hc138apとした。74lsタイプのショットキーは海外取り寄せ品で、これはチト困る。何で破壊したかは不明で又やるかも知れないので、icソケットを付けておく。hp-4274aの基板は時代が古いせいでショットキータイプの74lsのttl(トランジスタ)が主体だから、cmos(fet)タイプと違ってタフで安心感はある。

202224icが到着して直ぐに作業は終わり通電する。動いた!動けばシメタもので急いで不要な配線撤去に清掃をして組み上げる。修理前任者の数打ちゃあ当たる方式でicを次々と交換したのでしょうが、隣の74ls138aまで来ていたのに残念でした。やはりロジカルに修理をしないと無鉄砲には限界がある。

202225これが仕上がった姿です。美しい。


202226読破はメンテナンスマニュアルから取り扱い説明書に移るが、とりあえず動かしてみよう。hiokiの3531のテストフィクスチャはそのまま使えるので、bnc同軸端子4箇所へ繋ぐ。フィルムコンデンサは4.7μfをフィクスチャへ差し込む。

202227お~、素晴らしい。4.559μfと表示が出てこれは信用出来る。測定通電エージングをするが値は素晴らしく安定しており、流石hpで格が違う。hiokiの時は時間と共に値がドリフトして、慌てて測定するなど測定時間が問題になった。

202228続いてインダクタンスの測定をやる。空芯でないと精度は出ないのでsolenの15mhをセットした。


202229これまた素晴らしい。14.948mhと出て測定通電エージングでも値は安定しており安心感がある。とゆう訳でcとlの測定は終わり、rの測定は出来るに決って問題外だから取り扱い説明書を読む前にテストは終わってしまった。

2022291我ながら名医でこの難関を見事に乗り切った。もっとも破壊した箇所がcpuボードとゆう幸運もあったが。これが測定部のアナログ回路となると修理しても精度の校正が入り、ここは我らの手持ちの機材では無理がある。電源投入時にerr9とエラー表示が出る。これはcmos ramのバッテリバックアップの不調で出るから、測定とは関係なく運用の問題。よって全て正常に動作している。古い測定器のドキュメントはテクトロもhpも公開している。これがあるお陰で何とか修理できるのだから、hioki辺りもドキュメントを出しておけば修理できたはずで、日本のメーカも一考してもらいたい。

2022291_202002220318011980年代初頭、最初に大量に納めたロボットのmpuは6800でそれ以来だから、何と40年ぶりのmc6800の扱いとなった。当時相当に苦労したから、このmpu6800のアーキテクチャーは体に滲み込んでいた。泥縄力学のインダクタンス測定の為にhp-4274aを修理するの巻きはこれにて了となり、いよいよaltecシステムのカルダスネットワークコイルの製作へ入る。最後に、これだけ荒っぽい修理をしても見事に蘇るパロアルトのヒューレット・パッカード社は絶対的安心感のある凄い計測器メーカだった。

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