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2020年2月26日 (水)

試行錯誤力学 オールcelloマルチアンプシステムの失敗に学ぶ

202260ハイエンド時代だから25年も前の自慢のオールcelloのマルチアンプシステムで、著名な木工作家さんの本に載った時の貴重な写真です。当時はアナログカメラの時代だから残された写真は少ない。以下自慢の記ではなくて反省の記であります。古典管cx350トランスだけアンプ群を作るに際し、慎重にコトを運ばないとまた失敗する。ネットワークシステムからチャンデバを作りオールcelloマルチアンプにしたら、コルトレーンやガボール・ザボのjazzがつまらなくなり青ざめた。その後仲間の2システムのマルチアンプシステムは成功したものの、amp工房の更なる失敗もあり分析と総括をする。

202262_20200225092101まず第1の間違いを見つけ出す。celloのパフォーマンスのスピーカ端子は画像のように4個も付いていた。トム・コランジェロのやることに疑いを持たなかったから、何となく独立したアンプ端子に見えた。この勝手な解釈は取り扱い説明書を読まないから仕方がない。片チャネル2本のaltec 515bウーファをこの端子に独立させて接続して良しとした。

202263_20200225092601今になってパフォーマンスの内部画像を見れば直ぐに気付くが、スピーカ端子の筐体内部側では銅にスズメッキしたバスバーで4端子をショートしている。当たり前と言えば当たり前で、monoアンプだからこれしかやりようが無いはず。これで515bの2本が並列接続になってしまい弊害が出た。まあ、パフォーマンスのもう1セットの追加すれば515b4本が独立して接続できるが、それは無理。

202264_20200225093501当時のネットワーク画像は出てこないが、その材料を使って別なネットワークシステムを作り納品した画像は出てきた。コイルはmjで見つけて三栄無線のofc銅箔コイルのcs-40hとした。このシリーズを大量に買い込んで、515bのダブルウーファ用に左右2回路のネットワークを組んだ。音の良し悪しは別にして、この515bを独立させたやり方は正解であった。

2022691続いて第2の間違い。これだけはcelloのせいにはできない。seコンデンサとスケルトン抵抗とカーボンボリュームの2chパッシブチャンデバは最悪で、celloの音の線の細さを助長するような線の細さで、これにトドメを刺された。ここはアクティブチャンデバとし、celloの名機オーディオパレットレベルが必要だったのだ。続いて第3の間違い。ポール・ジェイソンのmono150がパフォーマンスに比べてどうにもならなく、マルチアンプシステムは高音だからとかドライバだからとアンプを替えるのは平等の論理から外れてマズイ。まあ、パフォーマンスを合計3セットの6台用意すれば完璧だが、それはもっと無理。余談だが、オーディオ店主の勧めでパフォーマンスを含めた全システムを通電しっぱなしにしたら、電気代が2万円位アップして家人にばれてしまった。

202265_20200225110401この3つの大罪でオールcelloマルチアンプシステムは失敗したのだから、やはり罪は我にありかね~。そして現在のネットワークシステムの原型、ムンドルフや高音質のコンデンサで音質は格段に向上し、515bダブルウーファのネットワークコイルは独立している。

202266_20200225110801時は過ぎて次なるamp工房の失敗。弟子のkouhei君が「すみや」で見つけたジャンク品のsae2600の3台の修理が完了したから、1台をkouhei君に渡し残りの2台でマルチアンプシステムを再び組んでみた。今度は高音質のコンデンサとディールの巻き線抵抗と12bh7aの赤tenの真空管を入れて、アクティブチャンデバを作り罪2を回避した。割烹わかすぎの若旦那が来るなり「ダメ!」の一言で即解体した。この段階で罪1が残っていた。アンプ2台の4chでは515bダブルウーファの並列接続を余儀なくされて、パフォーマンスと同じ過ちだった。

202269では515bダブルウーファを並列接続したら何が悪いのだろうか?一般論はどこにでもあるからさておき、n大t研究室で逆起電力の解析に取り組んだことがある。駆動用のコイルと逆起電力用のコイルが分かれていれば全て解決するが、どこの研究機関でもこの問題に取り組んでいないから解決方法は無い。その時のデータで70%~80%と出て、これにスピーカ特性のばらつきが絡むと解析できない複雑な動きをする。それを阻止するのが独立したネットワーク回路であり、独立したパワーアンプとゆうことになる。主題に反するが、力行(りきこう)と回生のエネルギーアンバランス問題が帰還アンプの問題点になる。よく帰還アンプは汚いものを帰還するから音が悪いなどの珍解釈もあるが、帰還アンプに罪はない。まあ、この問題の解決方法は無いから性能は悪くても無帰還アンプに拘る所以です。

202268_20200226014301危うく同じ失敗をするところだった。パワーアンプ作りで名工ミルトさんと密談をする。「ミルトさんはcx350パワーアンプを4台作れば良いが、こっちは6台も作らなければならない、まあ515bをパラッて4台としますかね~」等と、今考えればとんでもない間違いをするところだった。無意識力学のスピーカネットワーク考をやっていたばかりに、この大罪を思い出し歯止めが掛かった。それでは画像の巨大なcx350パワーアンプを6台作るとするか...いやまてよ。Φ400mmトロイダル出力トランスはキャパが十分だから、515b用のカルダス巻き線を2回路巻けば解決するかも?

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