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2020年2月16日 (日)

無意識力学 スピーカネットワーク考3

202161長年開発者をやってきたが無意識力学の最たるものが電源トランスで、音は電源が出しているに気付くまでは身分最下位だった。終いには電源トランスは邪魔者だと敵にされてしまい、オーディオアンプにもトランスレスが登場した。このトランスレスは有を無にする訳で、無になってしまうと音の比較のしようがないから主流にはなれない。さてスピーカネットワーク考は凄い事態になってきたので、手持ちのコアでペアを組めるモノに非常召集を掛けた。上左はWestern Electricのレピーティングコイルの中身で、コアは多分通常の鉄板を型で打ち抜き積層したもので、現代のトロイダルコアの巻き構造とは本質的に違う。流石にコアは古過ぎで退場願った。右の巨大はおなじみタムラのpr7808sを解体したコアで,勿論使えるが重過ぎで退場願った。最後は北村機電のrコアの登場、オーディオに良いと評判で使ったが音は別にだった。サイズから北村機電のrコアに決めた。

202162北村機電は信州茅野市にあるコアメーカで、長い対称テーパ電磁鋼板をグルグル巻いてrコアとゆう優れものを発明した。北村にしてもモガミにしても双信にしても、頭脳明晰だが如何にも理屈っぽい信州人の気質が作らせたように思う。rコアは北村機電の特許だからrコアトランスのコアだけは北村に作ってもらうしかない。1986年ロボットが売れ始めた当初はユニオン電機のカットコアmhタイプだったがrコアを知り、全面的に切り替えたが謳い文句ほど効率は良くなく発熱はユニオンと大差なかった。構造は画期的で凄いが、丸でない無理とコイルの無い区間から理屈上漏れ磁束が出る?2次巻き線はボビンの表面側で、これをグルングルンと勢いを付けて巻き解く。

2021632次巻き線を全て撤去するとこうなり、ここが1次2次の巻き線セパレータになる。


202164このセパレータをノミとハンマーを使い割って撤去する。すると1次100v巻き線が現れる。この巻き線もグルングルン巻き解いてしまう。


202165これでrコアの登場です。解いたポリウレタン線の量の多さにたまげてトランスとは随分ゲインの低いビジネスと思い、トランスだけで大企業にはなれない現実を感じた。うーん、この形状には無理がある。巻き線の合理化を無視して円形にコアを巻けば優れもののトロイダルコアが出来て、これこそオーディオに貢献すると思うのだが。

202166Φ350mmトロイダルコアは数に限りがあり、更に僅か4.5mhの288-16g用のコイルだからコアサイズの小さいものが良い。画像のように簡単に0.75スクエアvsfを20t巻いてvi法によるインダクタンスの測定をやる。30mhととんでもなく大きな値となり巻き数を減ずる。これは磁路長が短いため磁気抵抗が少なく大きなインダクタンスとなった。この磁気抵抗の低さから磁気飽和しやすく、これでoptも作っているようだがかなり難しいと感じた。

202167減じて再測定した結果がこれ。但し流す電流が0.5aで電流依存症のあるインダクタンス測定は再考の必要を感じている。本番ではカルダスケーブルの3.5スクエアを3tから4t巻しか巻かないから、どう考えても抵抗は限りなくゼロΩで配線が無意識の内にネットワークコイルになる仕組み。楕円とゆうより四角だからこれに均等に巻くには無理があり、やはりトロイダルに限る。次は更に小さくなり1mh以下を作らねばならない。

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