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2020年3月11日 (水)

音色力学 ab international 900aパワーアンプのスーパーチューニング 3

203111pa用のパワーアンプはドスの利いた音だの粗い音だのと評価が聞こえてくるが、どうもそのアンプの置かれた立場や筐体のデザインからくる印象で決めているフシがある。だから「しっかり聴いてみろよ!」と言いたくなるが、改造素材扱いのamp工房としたらその方が高騰せずありがたい。今までに扱ってきたpa用のパワーアンプはアムクロンのce2000txとramsaの2機種になり、その評価は?ramsaは決して悪くはないのだがお茶漬けサラサラみたいな音で、改造の意欲がかき立てられない。その点アムクロンはトランジスタアンプでも音色は魅力的で、Sound Lab electrostatic speaker A1を見事に鳴らした実績を持つ。しかしながらこの先のオーディオに求められる「余人を持って替え難し」の音には程遠く、トランジスタアンプの範疇でしかない。いま進行している音色力学のab international 900aパワーアンプのスーパーチューニングとて同じことで、意義としたらハイエンドパワーアンプに対するアンチテーゼとしておこう。

203112900aの解体は進む。パワーアンプ基板のch1を外した下側ch2の状態。ボリューム配線以外にch1とch2の渡り線(黄色)に注意が要る。xlrのバランスコネクターはrcaのアンバランスに交換する。差動回路の受けはlm353のインスツルメンテーションアンプ回路でカップリングコンデンサが使ってあり、音の良くなる要素は何も無いからこの回路はパスしていきなりボリューム回路へ入力を入れる。そこにあるカップリングコンデンサは高音質に交換する。

203113こちらは電源回路と出力端子だが、如何にも音が悪そう。躊躇無くofc純銅品に交換する。この部分だけはいただけない。狭い空間にスピーカ端子、ヒューズ、acinと詰め込んであり、スピーカの配線はやり辛いし、acインレット改造は難航しそう。

203114電源配線のdcバスをチェックする。フラットケーブルになっているが芯線は銅なのでこのまま使用する。ここをofc線に交換するのはモンスター改造の時のみ。銅線とofc純銅線の差は僅かだからスパーチューニングではやらない。

203115トランスの電源配線もチェックするが、銅線にスズメッツキで上記理由と同じでこのまま使う。以前は何でもかんでもofc純銅線に交換したが苦労の割りに効果は小さく、最近は音色力学に比重を付けて判断している。

203116次から改造作業になる。最初はトロイダル電源トランスを水晶粒防振構造化可能なようにコイルをむき出し状態にする。タムラのpr7808sほど全体が樹脂で覆われていなくて中央部だけだから簡単!とたかをくくったが、この樹脂はとんでもなく硬くて作業は難航する。コンクリートキリで何箇所か穴を開け、ノミとハンマーで打ち崩す。

203117作業はかなり荒っぽくなり、漸く1日がかりで樹脂の芯を抜いた。なんだいこの苦労は!タムラとは違った大変さがある。合わせてグルグル巻きにしてあるテーピングを丹念に取り除く。

203118コンクリートキリのしくじりで2次巻き線にキズは付くし、断線も2箇所やってしまった。特にキズは隣と短絡しないように巻き線を動かして対応した。短絡させると2次巻き線を1ターンでショートしたと同じで過熱して煙を吹くから、要注意なのだ。

203119ofc線を使い断線箇所の接続をやる。樹脂モールドからの掘り出しは毎度ながらやりたくない作業だが、ここが音色力学のポイントになるから仕方がない。ポリウレタン線の色は独特で、以前パーカショニストのnakaさんがフォノイコ用で使用したイギリス製トロイダル電源トランスと同じ色だ。アメリカ製のアンプながらトランスはイギリス製になる。

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