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2020年3月 9日 (月)

音色力学 ab international 900aパワーアンプのスーパーチューニング 2

203091violaのブラボー4boxトランジスタアンプなどの抜群な駆動力の現代オーディオアンプと、控えめで駆動力はまるで無いが音色豊潤な古典管アンプのどちらの音が良いかと尋ねれば、エリック・ドルフィは「ああそれ、どっちでもいいや!」と答えるに決っている。「音楽は消えて無くなり2度と現れない」主義だから。コルトレーンは「ああそれ、もう一度録音させてくれ、そのテイクの方が絶対に良い!」と答えるに決っている。完璧主義の真面目演奏では音は二の次主義だから。先のカルダスコイルによるネットワーク事件は衝撃的で、音が、jazzが、決してしゃしゃり出ず控えめな表現となった。もしかしてこれがコルトレーンjazzのクル・セ・ママに寄り添えて、エリック・ドルフィjazzのアウト・トゥ・ランチに寄り添えて、その手法かも知れない。この時代のコルトレーン再現には「俺が!」とオーディオは自己主張すべきでないと思い始めて、音まで無限の謙虚さを要求されるのか。

203092その「音に寄り添え!」の指示に従ってab international 900aパワーアンプのスーパーチューニングを開始する。9220aのファン付きに対してファンの無いところが良い。今回は足を付けてアンプ下部に空間を作り自然対流で冷却フィンを冷やす。

203093以下スパーチューニングの段取りを進める。先ずは電源部、大型のトロイダルトランスはテーピングのみでこれは良い。電解コンデンサを吊り下げにして基板にネジ止めの構造はセンスの良さが光る。電解コンデンサの向かいにはクッション材が使われて強度も問題ない。

203094こちらはsangamoの電解コンデンサで10,000μf75v、未だに根強い人気があるからこれだけをオークションに出せば、軽く購入費用は出てしまう。サンガモの音の良い根拠は特に見つからない。構造は一般的だし、中身も大差ない。如何にこのアンプの稼働率が低かったかは、この電解コンデンサから容易に判断がつく。

203095電源基板を見る。おー、なんてこった!トライアックが付いているではないか、懐かしい。これは双方向サイリスタで1960年代後半に随分重宝したものだ。これで電源の開閉をやっているのだから音は悪い。ここは銅合金接点のリレーに置き換えよう。

203096ガリオームはこれ、接点復活剤でたちどころにガリが消えた。余りにも使っていなかったためワイパーが酸化したのでしょう。50kΩの多回転にしようと思っていたが今回はモンスターチューニングでないから、このまま使うとしよう。

203097これが1チャネル分のドライブ部とパワーアンプ部の基板となる。何よりもこのコンストラクションに万歳です。人はやたらと複雑化する傾向にあり、設計に言い訳がベタベタ付いたものは嫌いで、そうゆう設計は最後に自分の首を絞める。この潔い設計にはたまげた。

203098次は電源基盤のダイオードブリッジ、このダイオードブリッジはサーボモータアンプには良いけどオーディオには向かない。今回は出力を30w程度のギャランティとするため、31df6をシングルで使うように交換する。

203099しんがりはトロイダル電源トランスでテーピングは簡単に除去できるが中心に充填された樹脂はどうだろうか?今回商品化の為に国産ではyamahaとアキュフェーズ、海外ではクラウンにCarverにIntercityなど調べたが、樹脂モールドトランジスタだったりコンストランクションが複雑の極みだったりして不合格。ab international 900aと9220aパワーアンプがベストチョイスとなり、又しても感は冴え渡る。い~や、我田引水だろうが。

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