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2020年5月23日 (土)

素材力学 ルテニウム振動式整流器23

205231一番やられたのがダリの「記憶の固執」のやわらかい時計です。どうしてこうゆう発想や発明が可能か?当時は随分考え込んでいました。ニューヨーク近代美術館momaで至近距離から撮影したもので、白い陰が写っていますがガラスに反射した自分の姿も重ね合わせています。ダ・ヴィンチはルネッサンス期の発明家でしたが、ダリは20世紀の発明家と位置づけます。
長い間ダリの呪縛に身動き取れず絵の進化はたいして無かったが、イタリアルネッサンスに触れてようやく呪縛から開放されました。アンプも長い間トム・コランジェロの呪縛にはまり、たいして進化はありませんでした。それが水晶粒防振構造化を皮切りに次々とオーディオルネッサンスとなり、呪縛からようやく開放されました。だがね、よくよく考えるとダリもトム・コランジェロも縄で縛ったりしません。自分で自分を縄で縛り付けるのだから、世話ねえや~。どうも生きていくコト自身が縄で縛り付ける習性が人間にはあるようです。ガボール・ザボの「Spellbinder」と言ったら日本語の堪能なアメリカ人社員が「呪縛」と咄嗟に翻訳してくれて、常用語になっています。くれぐれも妖しいオーディオに「Spellbinder」されないように。

205236xそもそも電源投入時のラッシュカレントが問題で、ルテニウム振動式整流器用のリードリレーが早く消耗してしまう可能性から切り替えリレーを考案したのですが、どうもここの問題のような気がして再度厳密にLTspiceでシュミレーションしてみました。突入電流はピークで1.5aともしかしたらリードリレーが持つかも知れない電流で悩ましい。1.5aでもチョークコイルのお陰で突入電流は少なく、いずれ実機で突入電流を測定してみよう。

205232切り替えリレーが無い時の実験ではうまくいっていたのだから、このリレーが悪さをしているに違いない。こうゆう部分までLTspiceのシュミレーターで答えを出せるほど腕は無く、まだほんの初心者レベル。余談ですが、k工業のm氏依頼のモンスターパワーアンプではLTspiceでシュミレーターが獅子奮迅の大活躍で、アナログアンプとした場合のpc(コレクタ損失)不足を見事にあぶり出し、デジタルアンプへと切り替えました。

205233さて電源をいきなり切った場合に画像のようなスパイクノイズは、一体何処が出しているのだろうか?回路図を手描きして人間手動シュミレーションと相成りました。そりゃあパソコンcadの方がスマートですが、手描きならば病院の待合室でも出来る。それに下手な手描きの方が味がある。

205234手描きしたら直ぐに判明しました。いきなり電源のプラグを抜くと、トランスの発生電圧は瞬時に無くなり、電解コンデンサにはdcの残留電圧がしこたま残っています。切り替えリレーは動作遅れがありa接点は閉じたままで、ルテニウム振動式整流器リードリレーに電圧は印加されたままです。直ぐにリードリレーのcr1又はcr2が切れず、トランスに電解コンデンサから電流が流れます。次の瞬間にリードリレーが切れてセンタータップトランスの両端にスパイク電圧が発生して、1.5vの乾電池ですら400vも出るのだから、テストのdc80vでもとんでもない電圧が発生して31df6を破壊していました。

205235ならば切り替えリレーの接点を交流側に移動し、切り替えリレー2個でやったらどうだろうか?これも人間手動シュミレーションで直ぐに答えが出ました。これでも同じで切り替えリレー方式はngです。この方式は結構難しくてシステム構築に時間が掛かり破棄は惜しいけど、キッパリと諦めです。こうゆう過度現象は電源の入り切りで往々にして発生し、システムを破壊します。で結論は、ロボットと同じ抵抗で突入電流を押さえタイムアップで抵抗を短絡する方式か、いっそリードリレーをパワーアップして余分なコトは無しにするか、です。

205238これが本物のロボットの電源突入防止回路になります。マイクロプロセッサからの信号で抵抗短絡リレーを作動させます。抵抗は短絡されて存在は無くなり音には関係ありませんが、リレー2個の接点の音質が残ります。金メッキ接点は微弱な高信頼性回路用に多くあり、100vや200vの開閉には殆どありません。通常銅合金に銀メッキしたものなどが多く、音質でやや劣ります。こうして検討を重ねると、何も足さない方が音質は良いのだろうね。それにしても開発に時間は掛かり過ぎでロボット会社時代ならばアウトになるが、1人プロジェクトxはそれを可能にしています。直ぐに開発出来るようなモノはどうせ大したことはねえや...
スマン、負け惜しみです。

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