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2020年5月27日 (水)

素材力学 ルテニウム振動式整流器25

205270過日、上海駿河屋さんがsosです!と飛び込んできました。フィリップスのcdproメカが動かないようで、一緒になって修理をします。コロナ騒動で輸出するにも航空機が飛んでいないから苦労するとか、武漢のvenus sound中国本社劉さんの情報では屍累々で野焼きしたとか、本人は勿論陰性だとか、生々しい情報にエライことが地球上では進行している、と実感しました。最近の駿河屋さんは真空管アンプからできるだけニクロム線抵抗を除去し、銅線(トランスやチョークコイル)に変えているそうです。十年一日の如しの現代真空管アンプ回路では大きな進化は期待できず、いよいよ駿河屋さんも奇想天外へと動き出しています。

205272早速駿河屋さんに実験中のルテニウム振動式整流器の動作を見てもらいます。tds784dに仕掛けたプローブは4本、逆流問題発覚で恐る々dc200vまで上げます。ac電圧、ゼロクロス判定、リードリレーのオンオフ、dc電圧などを同時にモニタします。

205273こっちはtds754cに仕掛けたyewの絶縁プローブ701921を1/10にしてトランス電圧を測り、非絶縁プローブで電流検出抵抗の両端の電圧を測ります。絶縁プローブの電圧が1/10のレンジの割には精度が出ていません、yewですから信用していたのに、まあ測定アンプのスパン調整をやれば良いのでしょうが、絶対値ではなくて電流との相関関係が見れれば良しとします。最近思うに、メカ式の測定器時代はyewも凄いと思いましたがopampの測定器になったら誰がやっても大差無い気がします。見事なコンデンサ充電電流です。

205274続いてdc300vに電圧上昇です。このような作業時に5感が大事で、妙な音はでないか?炙られた臭いはしないか?神経を集中します。まあ、大丈夫です。

205275こちらがコンデンサ充電電流波形で問題ありません。


205276いよいよクライマックスのdc400vです。ここをクリアできればルテニウム振動式整流器は晴れて完成に近づきます。流石に高耐圧のリードリレーs8-0504vu1,000v1aの威力で、耐圧ではびくともしません。

205277こちらがコンデンサ充電電流波形で素晴らしい。しかし不動の半サイクル時に僅かにマイナスの電流が?こんな僅かな電流はまあいいか!で済ますか、問題視するかで開発の力量が問われます。全く新しいルテニウム振動式整流器開発では何が起きているか分からず、些細なことが後で問題になります。

205278そこで300vx2巻き線に抵抗1.5Ωをそれぞれ付けてトランスの電流を感度を上げて検出し、一方でコンデンサ充電電流検出抵抗の10Ωは短絡します。再びdc400vまで上昇です。

205279トランスの電流検出です。測定レンジも拡大して観測です、確かに不動の半サイクル時に僅かな負の電流が流れています。LTspiceシュミレータ結果のトランスの逆流は通電サイクル中の現象で、これは全く違います。

2052792そこで回路図のチェックです。なんだい、ゼロクロスコンパレータ抵抗の検出電流ではないか!と瞬間思いましたが電流値が大き過ぎる、これは一体?またしても次なる謎の登場です。LTspiceシュミレータ結果のトランス逆流に対して実機ではまともに整流作用をしており、一応理論解明をしましたが深い話で言いません。トランスだけcx350管アンプからカルダスチョークコイルを掘り出し、ofc純銅電解コンデンサ相当の20μfを繋いでほぼ実機のテストを行い、新たな謎の解明と、最後に突入電流防止の対策をやりますのでまだ道程は遠い。上海駿河屋さんが「ルテニウム振動式整流器は凄い、基礎研究が如何に大事か納得です」とあんまり感心するものだから「これだけ騒いで音が悪けりゃあ格好がつかない、水晶粒へ埋め込んで無かったことにします。まあ、いつどうなるか分からない時代、心置きなくやりたい放題やろうぜ!」とエール交換です。

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